撮影:ナラボー平原(ナラバー)

● 直線
我を中心に360度に広がる地平線の一点を目指して一直線に道が延びていく。アウトバックを旅した人は誰もがこの構図で一度は写真を撮ったことがあるだろう。山がちで狭い国土に生まれ育った我々日本人には特に印象的な光景である。こんな景色、日本じゃ見られない。写真の一枚や二枚撮りたくなるのも当然と言えよう。かく言うワシも初めてのアウトバック、スチュアート・ハイウエイで同じような写真を何枚も撮りまくった。写真は正直である、自分が何を見ていたのか、何に心を動かしたのか、その時その時のときめきをそのまま表してくれる。ナラボー平原にはオーストラリア最長の道路直線区間(パンフレットには恐らく世界一とある)がある。その距離146.6キロ。初めてのアウトバックのときめきを思い出しながら、"いつもの構図"を撮った。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF Nikkor 20mm F2.8S,
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
"90 Mile Straight" from Caiguna to Balladonia, Nullarbor Plain, Western Australia March, 2000

2001.04.24 掲載
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