撮影地:デビルスマーブルズ (デビルズマーブルズ), テナントクリーク
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● だるま落とし
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初めてこの岩を見たとき"だるま落とし"だと思った。それから7年、"だるま落とし"は何も変わらずそこにあった。まだ誰も最初の岩をたたき出していない。考えてみれば大自然からみれば7年なんて何と言うことはない。ほとんど時間が流れてないのと同じだ。
それに比べて人の世の移ろいは何と早いことか。当時はインターネットの普及なんて想像だにしてなかった。おかげで地球は随分小さくなった。1分の長ささえ3分の1になったのではないだろうか。月に1回の雑誌で知っていた情報が今や毎日web上で更新される。出張に出ても24時間携帯にメールが飛び込んでくる。そんな浮き世に疲れたら荒野に出よう。ここではどんなにネットが普及しても、100キロ移動するのに1時間かかる。太陽は南回帰線の上に1年かけて戻ってくる。バーチャルな世界とは別に、天地創造から変わらぬリアルな世界がここにある。だるまを落とすにも浸食や風化などリアルな自然の力と長い長い時間が必要だ。
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Nikon
F4 with MF-23,
Ai AF Nikkor 20mm F2.8S, Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F8 Devil's Marbles, South of Tennant Creek, Northern Territory May, 2000 |
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2001.02.02
掲載
2002.07.12 レイアウト変更・写真サイズ拡大 2002.09.27 アクセス解析対応 |