撮影地:デイントゥリー、クイーンズランド

● 雨林の住人
デイントゥリーの宿での出来事、主人が「友達をを紹介しよう」と連れてきたのは巨大なカエル。オーストラリア北部を旅すると、この手の緑色のカエルに遭遇することがよくある。西オーストラリアのキンバリーでのこと、トイレで用を足していた時、ふと通風口を見上げるとズラリと緑の大きなカエルが並んでいた。その数、数十匹。"飛び跳ね系"の苦手なワシはぞっとして、早々に退却した。「おい、何もしないから持って見ろよ」、「いや、ちょっと写真撮りたいから、そこの葉っぱに置いてくれんかな」、ワシは窮地を脱した。触るのは勘弁だが、彼らも大切なオーストラリアの住人なので、写真は気合いを入れて撮る。作り物のようにジッとしているので、ピントは合わせ易い。望遠マクロレンズの紙切れのような被写界深度の中、慎重にピントを目に合わせた。「雨期には壁中カエルだらけさ」、主人の言葉に自然と人間の共生を感じるものの、雨期はワシにはつらい季節のようである。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D (IF),
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ F32
Red Mill House B&B, Daintree, Tropical Far North Queensland
September, 2001

2002.06.10 掲載
2003.05.15 アクセス解析対応