イリエワニ・撮影地:アデレードリバー、ノーザンテリトリー

● ソルトウォーター・クロコダイル
オーストラリアにはソルトウォーター(塩水)とフレッシュウォーター(淡水)の二種類のクロコダイルが生息する。その中でもソルトウォータークロコダイルは大型で性格も荒く、生息域では遊泳や釣りの際に厳重な注意が呼びかけられている。いわゆる人食いワニである。大陸北部を中心とする各地域ではクロコダイルにまつわる逸話、武勇伝の数々を聞くことができる。ワニ皮採取のため一時期乱獲で絶滅が心配されたそうだが、手厚い保護により現在では個体数も回復している。実際、ダーウイン郊外のアデレードリバー Adelaide Riverではボートから多くのクロコダイルを目にすることができる。オーストラリアでは多くの生き物に出会うが、その中でもクロコダイルは比較的撮影が容易にできる。図体がでかいので見つけやすい、狩の時以外は動作が速くない、近づいても逃げない(逆に食われてしまう可能性が有る)等々、そのメリットを最大限利用してこの写真は撮影した。4メートルを越える巨体はファインダーから飛び出しそうだ。

Nikon F4,
Ai AF Nikkor ED 180mm F2.8S (IF),
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F2.8
Adelaide River, Arnhem HWY, Northern Territory
September, 1994

2001.01.25 掲載
2002.01.16 レイアウト変更・写真サイズ拡大

2002.08.23 レイアウト変更・アクセス解析対応