撮影地:チェンバーズピラー(アリススプリングス南方)
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● 夜明け
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朝日に染まるチェンバーズ・ピラー。闇夜の恐れと昼間の灼熱から解放され、人間が唯一、生気を取り戻すことのできるひとときである。大荒野で野宿をすると不思議によく夢を見る。人間の野生が何かに触れているのか?しかし、野生から遠く離れた我々は何に触れているのかを判別
できない。日中、死の世界と思えたこの場所も、闇の中では命に溢れていた。土の中に隠れていたトカゲやヘビや虫たちが星明りの中を徘徊する。昼間とは全く別
の世界である。野生の命は想像を絶する環境の中でも脈々と生をつないでいる。朝日が昇ったときに彼らの姿は既にない。野生とは己の領域と時間に分別
を持つことだ、ワシは荒野のただ中で野生を悟った。
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Nikon
F4,
Ai AF Zoom Nikkor 28-85mm F3.5-F4.5S Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II) Aperture-Priority Auto @ F5.6 Chambers Pillar, 165 km south of Alice Springs, Northern Territory December, 1995 |
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2001.04.03
掲載
2002.10.24 レイアウト変更・写 真サイズ拡大・アクセス解析対応 |