四輪駆動--チェンバーズピラー

チェンバーズ・ピラーを後にしようとする一コマ。今回、我々の馬は三菱パジェロである。パジェロとは南米に生息するネコ科の動物と聞いた。都会を走る四駆は檻に入れられた猛獣だ。自慢の牙も爪も使う場所がない。いや、人々はこの大柄な車が牙を持っていることさえ知らない。深い砂地にスタックしても、インストラクション通りにギアを4L（四駆状態で且つ超低速ギア）に入れ慎重にクラッチを繋ぐと、車は軽々と危地を脱出する。こんな坂を越えられるのかと思うほどの急勾配も野郎4人を乗せてぐいぐい登った。「こりゃすげえ！」、四駆の実力にワシはいつも舌を巻く。パジェロに劣らず、ランクルも、ジムニーも、パトロールも全部すごい。およそ荒野とは縁のない極東の島国はたいした車を造るものだ。