撮影地:バークタウン(クイーンズランド)ガルフサバンナ、クレイパン

● 窪地
バークタウンは人口二、三百人ほどの小さな街。一歩街の外に出ると、クレイパン Clay Panと呼ばれる広大な窪地がどこまでも広がっている。ワシはキャラバンパークの主人に「夕陽を撮影するならそこがいい」と言われこのクレイパンへとやって来た。遮蔽物は何もなく、360度の大パノラマが広がると言えば聞こえがいいが、パノラマも何も地平線まで何もない景色が周囲をぐるりと囲んでいる。そんな中唯一景色に変化を与えてくれるのが時折街に向かう四輪駆動車たち。今日は金曜日、近郊の牧童たちがパブに向かっているところだ。この夜、バークタウンパブから聞こえる音楽と歓声が満天の空の下、夜遅くまで小さな街を包んでいた。

Nikon F5A with MF-28,
Ai AF VR Nikkor ED 80-400mm F4.5-5.6D,
Fujichrome PROVIA 100F (RDP III)
Aperture-Priority Auto @ 5.6
Burketown, Gulf Savannah, Queensland
October, 2001

2002.12.11 掲載