撮影地:バングルバングル

● バングルバングルの敗北
オーストラリア三大寄景に数えられるバングルバングル。乾期が普段より一ヶ月遅れ、陸路は閉鎖。やむを得す空路での現地入りとなった。アウトバックではセスナやヘリコプターによる遊覧飛行がポピュラーだ。そこで早速カメラを構えることになるのだが、セスナからの空撮というのはなかなか厄介である。震動による手ブレは頻発するし、窓ガラス越しでは妙な光の反射が起きる。更に角度によって飛行機の翼やプロペラが構図の邪魔をする。結果 、今回の空撮は惨憺たる結果だった。お見せできるようなカットがほとんどない。ここまで見事に失敗したのは近年希にみる成果 ?である。プロは上空の気流が安定するまで待ち続けるのは勿論、8000Mの高空であろうとクリアーな画を確保するため窓を外すそうだ。一枚に対する意気込み、入れ込みが違う。敗因を分析し再挑戦を期すと共に、セスナを貸し切りにして窓を外したらいくらかかるのだろうと、そろばんを弾く今日この頃である。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF)
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F3.5
The skies of Purnululu National Park, Western Australia
May, 2000

2001.02.26 掲載
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