撮影地:バングル・バングル(西オーストラリア)パヌルル国立公園

● ビーハイブ
バングル・バングルを特長付けるビーハイブ(蜂の巣)と呼ばれる奇岩群。遊覧飛行だけでなく、バングル・バングルを実際に訪れるとその奇景を目の当たりにすることができる。「特徴的なオレンジや黒、グレーの縞模様は、どうしてできたのか?」、誰もが思う疑問だろう。このドーム型の奇岩は砂岩と礫岩で構成されている。砂岩はとても脆く、過去2000万年の浸食により、多くのドームに分割された。黒やグレーの暗色の帯は、岩の中でも透過性の高い層である。すなわち、この層では比較的容易に水分が表層にしみ出ることになる。その水分が黒っぽい藻類を繁殖させ、暗色の帯が形成されたのである。一方、透過性の低い層は鉄やマンガンの錆で覆われているので、オレンジの帯として見える。先にも述べたとおり、ビーハイブはとても脆い砂岩でできている。今後観光客が増加すると、立ち入り制限などが設けられる可能性もある。この奇景を存分に堪能するのは今がチャンスかもしれない。

Nikon F4 with MF-23,
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D (IF)
Fujichrome PROVIA ISO 100 (RDP II)
Aperture-Priority Auto @ F5.6
On the way to Cathedral Gorge, Purnululu National Park, Western Australia
May, 2000

2004.01.16 掲載