【ITプロジェクトマネジャーのためのコーチング入門】

ソフト・リサーチ・センター
大浦勇三 著
 

仕事の内容が高度化、複雑化、多岐化、不確実化する中で、プロジェクトマネジメントの良し悪しが事業やプロジェクトの成否を分ける。その責任を第一線で担うのがプロジェクトマネジャーである。しかも、そこで求められる技術/スキル、知識や経験、ノウハウは、従来のプロジェクトマネジメントの範囲を大きく超えるものになっている。「プロジェクトのパフォーマンスをどう改善するか」「プロジェクトメンバーの技術/スキル向上をどう実現するか」など、従来の枠組みをブレイクスルーするアプローチが求められている。


【目次】


はじめに

第1章 コーチング・メンタリングとプロジェクトマネジャー

1−01 プロジェクトマネジャーの育成と技術/スキルの向上
1−02 コーチングやメンタリングが必要となる背景
1−03 コーチングとは何か
1−04 コーチングの狙い
1−05 コーチングの形態(1)− 7つのパターン
1−06 コーチングの形態(2)− 動機付けとフィードバック
1−07 コーチングの方法
1−08 コーチングの目標
1−09 コーチングのメリット
1−10 コーチングを活用する機会(1)− さまざまなコーチング機会
1−11 コーチングを活用する機会(2)− コーチィー候補はどこにもいる
1−12 コーチングを活用する機会(3)− ライフサイクルの視点
1−13 メンタリングとは何か
1−14 メンタリングの狙い
1−15 メンタリングのメリット
1−16 コーチングとメンタリングの相違

第2章 プロジェクトマネジメントの動向

2−01 プロジェクトマネジメントの最新動向
2−02 プロジェクトマネジメントの失敗要因
2−03 プロジェクトマネジメントの成功要因 − 11個の成功要因
2−04 プロジェクトマネジメントの成功要因 − フェーズ別
2−05 プロジェクトマネジャーに求められる能力 − 3つの要件
2−06 プロジェクトマネジャーに求められる能力 − 12個の行動特性


第3章 プロジェクトマネジメントにおけるコーチングの基本

3−01 コーチング・プロセス(1) − 「観察」
3−02 コーチング・プロセス(2) − 「議論」と「コーチングの実践」
3−03 コーチング・プロセス(3)− フォローアップ
3−04 「観察」はコーチングの重要な準備作業
3−05 ギャップを把握する
3−06 「仮説」を立てる
3−07 じっくり「話を聞く」ことの大切さ
3−08 「仮説」を見直してみる
3−09 コーチィーの準備と覚悟
3−10 コーチィーの自己評価とギャップ分析
3−11 「観察」プロセスを踏まえて「議論」へ
3−12 コーチィーとコーチはパートナー
3−13 事実をベースにした議論
3−14 対話することの大切さ
3−15 オープンタイプの質問とクローズドタイプの質問
3−16 コーチィーの懐に入り込む
3−17 言葉の背後にあるものを見極める
3−18 問題の原因を突きつめる
3−19 問題の原因には外部要因が多い
3−20 目標を設定する
3−21 権限委譲を工夫しよう
3−22 アクションプランの作成
3−23 アクションプラン作成のステップ
3−24 コーチングを開始する
3−25 「質問する」ことの大切さ
3−26 双方向のフィードバックが基本
3−27 フィードバック活用の留意点
3−28 フィードバックの内容
3−29 コーチングのアプローチ
3−30 フォローを忘れないこと

第4章 プロジェクトマネジメントにおけるコーチングのレベルアップ

4−01 コーチングのレベルアップを工夫
4−02 時間を効率的に使う
4−03 権限委譲の有効活用
4−04 時間とエネルギーを効率的に使おう
4−05 最良の環境をつくり出す
4−06 コーチングには「信頼」が不可欠
4−07 アカウンタビリティ(成果責任)を果たす
4−08 学習や改善・強化の動機付け
4−09 ミスを回避する(1) − 「話しすぎること」
4−10 ミスを回避する(2) − 「感情的になること」
4−11 「ロールモデル」の役割
4−12 チームコーチングの有効性
4−13 チームコーチングの習得
4−14 実践を通じて技術/スキルの向上をはかる

第5章 パフォーマンス評価の考え方

5−01 パフォーマンス評価における8つのステップ − 準備
5−02 パフォーマンス評価における8つのステップ(2) − 会議の開催
5−03 パフォーマンス評価における8つのステップ(3)− ギャップの特定
5−04 パフォーマンス評価における8つのステップ(4)−ギャップの根本原因
5−05 パフォーマンス評価における8つのステップ(5)− 改善計画
5−06 パフォーマンス評価における8つのステップ(6)−パフォーマンスの再評価
5−07 パフォーマンス評価における8つのステップ(7)− 記録
5−08 パフォーマンス評価における8つのステップ(8)− フォローアップ

第6章 プロジェクトマネジメントにおけるコーチングの留意点

6−01 コーチングの留意点
6−02 コーチングの障害
6−03 すばらしいコーチとは(1) − 「最後まで聞くこと」
6−04 すばらしいコーチとは(2) − 「優先順位付け」
6−05 コーチの自己評価チェックリスト(1)− 「ロールモデル」
6−06 コーチの自己評価チェックリスト(2)− 「フィードバック」
6−07 フィードバックセッションの計画に対するチェックリスト
6−08 コーチングスキルの自己評価(1)− 32の技術/スキル
6−09 *コーチングスキルの自己評価(2)− 3段階評価

第7章 プロジェクトマネジャーに対するコーチング

7−01 プロジェクトマネジャーへのコーチング(1)− 目的
7−02 プロジェクトマネジャーへのコーチング(2)− トラブル
7−03 プロジェクトマネジャーへのコーチング(3)− 必要性
7−04 プロジェクトマネジャーへのコーチング(4)− アプローチ
7−05 プロジェクトマネジャーへのコーチング(5)− 診断型
7−06 プロジェクトマネジャーへのコーチング(6)− 規範型
7−07 プロジェクトマネジャーへのコーチング(7)− 適任者
7−08 プロジェクトマネジャーへのコーチング(8)− 落とし穴

第8章 プロジェクトマネジメントにおけるコーチングのまとめ

8−01 コーチングに関するまとめと要約(1)− 観察
8−02 コーチングに関するまとめと要約(2)− 対話
8−03 コーチングに関するまとめと要約(3)− 質問
8−04 コーチングに関するまとめと要約(4)− PMコーチング

第9章 第三世代プロジェクトマネジメントへの対応

9−01 第三世代プロジェクトマネジメントの台頭
9−02 第三世代プロジェクトマネジメントの考え方
9−03 第三世代プロジェクトマネジメントの特徴
9−04.第三世代プロジェクトマネジメント
「不確実性」「リスク」対応
9−05 第三世代プロジェクトマネジメントとナレッジマネジメントとの連携

参考文献