第5回
バロック以前の音楽
プログラム
2016.2.27音楽夢工房
1 中世
① グレゴリオ聖歌:現存する最古の西洋音楽
ラテン語で歌われる、無伴奏・単旋律の、ローマ・カトリックの聖歌
(1’10”)
② ノートルダム楽派:グレゴリオ聖歌のアレンジ、ポリフォニー、「拍子」の発生
ペロティヌス(ペロタン)(1200頃)グラドゥアーレより
(1’05”)
③ アルス・ノヴァの時代:宗教と音楽の明らかな分裂の兆候、音楽の楽しみの発見
拍の細分、シンコペーション、半音の変化
ギョーム・ド・マショー(1300頃~1377)ノートルダム・ミサ曲Kyrieより
(1’20”)
2 ルネサンス前期(フランドル楽派):人が「今ここで生きている喜び」に目覚めた時代
④ ギョーム・デュファイ(1397?~1474):
暖かいハーモニーとおおらかな旋律
シャンソン集より「新年の日」 (2’20”)
⑤ ジョスカン・デ・プレ(1450?~1521):ルネサンス前期を代表する作曲家
ミサ曲「パンジェ・リングァ」
(ルネサンス宗教音楽の最高傑作)より
Kyrie
(2’50”)
⑥ アントワーヌ・ブリュメル(1460~1513?):ルネサンス後期の予兆
12声のミサ曲「見よ、大地が大きく揺れ動き」壮麗な十二声の垂直な響き
(4’20”)
3 ルネサンス後期:音楽の爆発的発展、和声的音楽、器楽音楽の勃興、「表現する音楽」
⑦ チプリアーノ・デ・ローレ(イタリア1516~1565)華美を避け、単純な和音様式で通す
ヨハネ受難曲より インテルメディウムⅠ (2’34”)
⑧ ジョヴァンニ・P・パレストリーナ(イタリア1525?~1591)
ミサの順次進行を主体とした簡素・平穏・緻密な合唱様式(パレストリーナ様式)
教皇マルチェルスのミサ曲よりKyrie
(4’48”)
⑨ ウィリアム・バード(イギリス1543~1623) イギリス・ルネサンス音楽の第一人者
5声のミサ曲より Kyrie (1’28”)
⑩ ジョヴァンニ・ガブリエリ(イタリア1557~1612)最古のソナタ、最初の強弱記号
8声のピアノとフォルテのソナタ (4’36”)
⑪ ドン・カルロ・ジェズアルド(イタリア1561~1613)半音階的旋律、無調音楽の先駆
マドリガル ‘Pity!’ I cry weeping.
(4’11”)
⑫ クラウディオ・モンテヴェルディ(イタリア1567~1643) バロックへの礎、「表現」
マドリガーレ集第4巻より「星に対して彼は打ち明けた」 (3’20”)