ケット・シー(Cait-sith)
  猫の妖精。
  スコットランド高地(ハイランド)地方の他にも
  イングランド、アイルランド、北欧にも似たような逸話が残っている。
  瞳は知性の輝きで緑色にしっとり光り、音を立てず、姿も消し、闇から闇へと移動する。
  人間の言葉を理解し、後ろ足で二足歩行することもある。
  イギリスに伝わる「猫の王」伝説によるとケット・シーは自分たちの王国をもっているという。
  宮殿は木のうろや廃屋にあり、王、王妃、 僧侶、一般市民がいる。
  普段は人間に危害を加えることはないが、虐待したときには別である。
  ケット・シーの王族は牡牛くらいの大きさになり、
  自分たちの 王国へその人間を引っ立てて行くという。
  自分の猫がケット・シーかどうかを調べるには、耳のはしをちょっと切ってみればいいという。
  ケット・シーなら「無礼者」と 抗議するそうな。
  シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」もケット・シーである。