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Eric Claptonのドキュメンタリー映画「Life In 12 Bars」のサウンドトラック盤が発売された。 まだ映画は見ていないので、内容はわからず、選曲に関してもよく分からない。 CD2枚組には32曲収録されており、Claptonが全く関わっていないブルースナンバーが3曲。Big Bill Broonzy1曲と、Muddy Waters2曲である。またゲスト参加したものが3曲(Delany & Bonnie & Friendsを含めると4曲)。Aretha Franklin, The Beatles, George Harrisonが各1曲。あとはThe Yardbirdsから始まるEric Clapton在籍バンドまたはソロからの選曲。1974年までのものばかりだが1曲だけ1991年作の「Tears In Heaven」がイレギュラー的に最後に収録されている。 このうち未発表曲もしくは未発表バージョンが7曲あるのがうれしい。 まずはCreamの「Spoonful」ライヴバージョン。1967年のクラブ・レヴォリューションでの映像、68年3月10日サンフランシスコ・ウインターランドで録音されアルバム「Wheel of Fire」に収録されているバージョン、Creamフェアエルコンサート68年11月26日の映像、そして2005年再結成時の「Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005」に収録されている最終日5月6日のバージョン、と4つのライヴバージョンが今までにオフィシャルとして発表されていたが、ここに収録されているのはCreamのラストアルバム「Goodbye」に収録されているライブテイク3曲と同じ1968年10月19日ロサンゼルス・フォーラムでのバージョン。「Wheel of Fire」収録のバージョンに比べるとややClaptonの出来は劣るかもしれないが、Ginger Bakerのドラムに関してはこちらの方が素晴らしく、演奏時間も長く聴き応えは十分にあるもの。 続いて「After Midnight」と「Let It Rain」。これはスタジオバージョンで、もちろん1970年発表の「Eric Clapton」に収録されているものだが、ここでのものはミキシングが異なる。1970年のオリジナルのものはDelaney Bramlett、2006年の「Eric Clapton Deluxe Edition」ではTom Dowdのものが追加収録、そして今回は初お目見えのEric Clapton本人によるミキシング。各楽器のパートの差し替え等はないが、オープニングなどはっきりと違いがわかるし、ギターパートが前面に出ている。 4曲目はDerek & The Dominosの幻のセカンドアルバム用に録音された「High」。いままでに4枚組のベストアルバム「Crossroads」や2011年発売の「Layla and Other Assorted Love Songs 40th Anniversary Deluxe Edition」30周年特別盤には、このセカンドアルバム収録予定曲が数曲入っていたが「High」は今回初顔。後に1975年の「There’s One In Every Crowd」に再録され収録されたが、その初期バージョンとも言えるものでインストゥルメンタルナンバー。特にどうってことはない。 5曲目はDerek & The Dominosの「Little Wing」ライヴバージョン。Derek & The Dominosのライヴアルバム「Live At The Fillmore」に収録されているバージョンの翌日に録音されたもの。このニューヨーク・フィルモアイーストでは1970年10月23日と24日にそれぞれ2回のステージがあり合計4回のライヴをこなしている。23日のセカンドステージのものが既出だったが、ここに収録されているのは24日のセカンドステージのもの。23日のファーストステージの音源も存在するがまだオフィシャルとしては未発表だ。好みの問題であるがヴォーカル、Bobbyのバックコーラス、オープニングは23日のセカンドバージョンの方がよく、ギターソロ、エンディングは24日の方が素晴らしく思える。 6曲目は「461 Ocean Boulvard」収録の「I Shot The Sheriff」ロングバージョン。後奏が今までのバージョンよりも2分半ほど長いわけだが、ほとんどソロらしいソロも弾いていないので、貴重といえばそれまでだが、どうってことのないバージョン。 そして7曲目は1974年7月20日のロングビーチアリーナでの「Little Queenie」。もちろんChuck Berryのカバー。1974年の6月から始まり8月4日で終わるアメリカンファーストレグでは主にアンコールで演奏されていたが、9月からのセカンドレグではほとんど演奏されることはなくなった。7月19日と20日の2日間のカリフォルニア・ロングビーチアリーナ公演はClapton史上に残る名コンサートで、「E.C. Was Here」「Crossroads2 / Live In The Seventies」「Give Me Strength / The ’74/’75 Recordings」の各アルバムにトータル14曲が収録されてきた。この「Little Queenie」で15曲目。もう切り売りせずにフルライヴアルバムを出して欲しいところだ。 未発表ではないものの、DISC2-1曲目のDelaney & Bonnie & Friends「Coming’ Home」は、「Delaney & Bonnie & Friends On Tour With Eric Clapton Deluxe Edition Box Set」にのみ収録されているもので、通常盤には入っていない。 |