ちゃあくん&サバちゃん
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2015年5月のある日、我が家と隣家のわずかな隙間に、1匹の三毛猫が姿を現しました。お腹は大きく、落ち着きなく周囲をうかがっています。どうやら、出産する場所を探してここへ辿り着いたようでした。狭い場所でもあり、追い出すこともできずに見守っているうちに、そこで出産してしまったようです。あとには、小さな茶色い毛玉がひとつ残されていました。この子が、後に「ちゃあ」と呼ぶことになる仔猫でした。
そうなってしまうと、もう見て見ぬふりはできません。珍しく一人っ子で生まれた、とても小さな茶色の仔猫だったので、いつしか「チビチャ」と呼ぶようになりました。三毛のお母ちゃんは実に献身的で、昼も夜も仔猫に寄り添い、チビチャはみるみるうちに元気に育っていきました。
やがて3か月ほどが過ぎた頃、お母ちゃんはもう大丈夫だと思ったのでしょう。ある日を境に、チビチャを残して姿を消しました。少し心細い気もしましたが、その寂しさを埋めるように、新たな訪問者が現れます。チビチャより少し小さなサバトラ猫です。後にキジトラへと変わっていくこの子を、私たちは「サバちゃん」と呼びました。どこから来たのかは分からないまま、気がつけば、いつもチビチャのそばにいるようになっていました。
まだ幼い2匹を見て、このまま放っておくわけにはいかないと感じ、我が家を含めた近所3軒で世話を分担することにしました。お隣の玄関先に小さな小屋を置いて寝床とし、朝夕の食事はお隣さんが、昼のおやつは我が家が担当する。そんなささやかな協力体制が、いつの間にか日常になっていました。(なお、2匹の耳のカットは、避妊・去勢手術を済ませた証です。)
それから2年ほど経つと、サバちゃんは次第に我が家で過ごす時間が長くなり、いつの間にか、ほとんど家ネコのような暮らしになりました。さらにそれから2年以上経って、ちゃあも夜は家の中で過ごすことが増え、今ではすっかり家ネコです。
あの狭い隙間から始まった小さな出会いが、こうして我が家の日常の一部になっています。

2021年3月2日、5歳9ヶ月で、サバちゃんが虹の橋を渡っていきました。






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