滝 の 本
ここでは日本の滝が掲載されているウエイトが50%以上のガイド、写真集、紀行集などの書籍を「滝の本」として紹介します。タイトルに「滝」という文字があっても滝のウエイトが50%未満の本は「渓谷の本」「山の本」「その他」のコーナーで紹介します。滝の本には日本全国の滝を取り扱っている本と各都道府県など一部地域の滝の本とがあります。



全国編

日本の滝(東日本編)
全国・ガイド ●土屋書店 ●1976/4発行 ●写真:渡辺晃一 文:佐藤安志 ●B6判210P ●680円
日本の滝(西日本編)
全国・ガイド ●土屋書店 ●1976/4発行 ●写真:渡辺晃一 文:佐藤安志 ●B6判210P ●680円

これこそ日本の滝のガイド本、第一号。カラー写真は少ないものの、モノクロ写真は多い。都道府県別にコンパクトにまとめられている。間違いは多いけれど、情報の少なかったこの時代において、よく調べまとめられている。もちろん当時では非常に貴重で、私の初期の滝巡り必携本。
 


全国・写真集 ●駸々堂出版 ●1977/11発行 ●文:白州正子 写真:永瀬嘉平 ●192×300mm 164P ●本体7000円

日本の滝写真集第一号。第1章は白洲正子氏によるエッセイ「瀧に想う」、第2章は永瀬嘉平氏撮影の滝の魅力がストレートに伝わってくる80滝の写真集「図版」、第3章は永瀬嘉平氏のエッセイ「魅せられし滝々」、最後に写真の滝解説、という構成。

滝から滝へ。 日本・滝紀行
全国・紀行集他 ●岳書房 ●1982/7発行 ●永瀬嘉平著 ●135×195mm 220P ●本体1700円

第1章は滝紀行23話。第2章は滝の話あれこれ。読み物としての本なので写真は少なくモノクロ。滝に至るルートなどは現在とはかなり違うことがうかがえる。ハードカバー。

日本の名瀑 「日本の滝百選」記念誌
全国・記念誌 ●グリーンルネッサンス ●1990/4発行 ●A5判44P ●500円

その名の通りの小冊子。あくまでも記念誌で、滝を紹介しただけでガイドではない。
 

日本の滝100選
全国・写真集 ●講談社 ●1991/4発行 ●グリーンルネッサンス事務局編 ●B5判96P ●本体3107円

滝の形態別に百選を紹介。滝の辞典として永瀬嘉平氏が滝云々を解説。横尾忠則氏のコラム、100滝選考についてなどの内容。
 

かくれ滝を旅する
全国・紀行集他 ●世界文化社(ネイチャーブックス) ●1991/6発行 ●永瀬嘉平著 ●A5判266P ●本体2330円

永瀬嘉平氏によるちょっと秘境の滝15の紀行+エッセイ。百滝選考エピソードや環境問題などを交えながらの文章は面白い。ハードカバー。

日本の瀧
全国・写真集 ●毎日新聞社 ●1995/5発行 ●永瀬嘉平 ●A4判104P ●本体4800円

滝評論家永瀬嘉平氏による、ありのままの滝の姿を撮影した迫力の写真集。横尾忠則との対談も収録。少々高い本だが、タイトルも写真もストレートでいい。ハードカバー。

日本の滝(躍動する水の美と名瀑への招待)
全国・入門ガイド ●講談社(講談社カルチャーブックス) ●1995/9発行 ●永瀬嘉平・三島昭男・宮田登ほか著 ●A5判120P ●本体1456円

日本の滝100選プラスαの紹介が中心で、滝知識から対談、エッセイまでがコンパクトにまとめられている。これから滝巡りを始めようかと思われる人向きの入門書。
 

日本の滝めぐり(名瀑から隠れ滝まで386)
全国・入門ガイド ●日本交通公社出版事務局(JTBキャンブックス) ●1996/10発行 ●写真・文:加藤庸二 ●A5判130P ●本体1500円

上記の「日本の滝(躍動する水の美と名瀑への招待)」から約1年後発行された、形態も内容も同じようなお手軽ガイドブック。386滝と言っても、写真付きで紹介されているのは日本の滝100選中心の80滝あまりで、残りの300滝は一覧表のみで紹介。
 

日本の滝紀行(上巻・東日本編)
東日本・紀行集 ●舞字社 ●1997/7発行 ●奈良本辰也著 写真:坂口チクロー ●A4判136P ●本体3800円
日本の滝紀行(下巻・西日本編)
西日本・紀行集 ●舞字社 ●1997/8発行 ●奈良本辰也著 写真:坂口チクロー ●A4判132P ●本体3800円

雑誌「FRONT」に連載された「日本の滝紀行」を加筆・再編集して単行本化されたもの。有名な滝ばかりだが、歴史学者である奈良本辰也氏の紀行文は読んで面白い。デザインも優れている。ハードカバー。
 

滝ゆけば
全国・紀行集他 ●舞字社 ●1998/7発行 ●永瀬嘉平著 ●135×195mm 224P ●本体1700円

前半は永瀬嘉平氏によるエッセイや滝めぐりエピソード集。後半は滝の博物誌、文化誌、横尾忠則氏との対談等。氏の写真も多く掲載されている。付録の舞字社の読者通信にてインターネット上の滝のサークル「全日本瀑布連盟」が紹介されていおり、私が参加するきっかけとなった。ハードカバー。

写真紀行 日本の滝200選
全国・写真集 ●東方出版 ●1998/6発行 ●写真・文:中西栄一 ●A5判152P ●本体2500円
写真紀行 続・日本の滝200選
全国・写真集 ●東方出版 ●2000/5発行 ●写真・文:中西栄一 ●A5判152P ●本体2500円

個々の滝を一般的なアングルで全景写真におさめているガイド付き写真集。200+200選は中西栄一氏による選択で、決して日本を代表する滝400というわけではない。
   

(日本の名景)滝
全国・写真集 ●光村推古書院 ●1999/5発行 ●写真・文:鉄弘一 ●190×170mm 106P ●本体1600円
(日本の名景)滝2
全国・写真集 ●光村推古書院 ●2000/6発行 ●写真・文:鉄弘一 ●190×170mm 106P ●本体1600円
(日本の名景)滝3
全国・写真集 ●光村推古書院 ●2001/6発行 ●写真・文:鉄弘一 ●190×170mm 130P ●本体1800円

美しい写真集で、滝写真のフレーミング・アングル等、私にとってのお手本書。FUJIのベルビアは鮮やかでキレイと見るか、派手でケバイと見るかは意見の分かれるところ。短期間でこれだけの滝をベストシーズンにベストポジションでフィルムに収めていることは奇跡に思える。vol.3では700滝のデータ付き。
 
 
 

日本の滝1000(遊楽の滝)
全国・写真集 ●学習研究社 ●2001/7発行 ●写真・文:竹内敏信+日本滝写真家協会 ●A4判176P ●本体2800円
日本の滝1000(和みの滝)
全国・写真集 ●学習研究社 ●2001/7発行 ●写真・文:竹内敏信+日本滝写真家協会 ●A4判176P ●本体2800円
日本の滝1000(幽遠の滝)
全国・写真集 ●学習研究社 ●2001/7発行 ●写真・文:竹内敏信+日本滝写真家協会 ●A4判176P ●本体2800円

数名のカメラマンによる写真集で撮影ガイド付き。どの滝も美しく撮られており見応えがある。中でも竹内敏信氏の写真はやはり別格。ただ1000滝選考の基準が見えず、寄せ集めでちょっと中途半端というイメージはぬぐい去れない。3部作のテーマ分けもよくわからない。
     

瀧 永遠との出会い
全国・写真集 ●水島和實 ●2002/4発行 ●水島和實 ●B5判80P ●本体1905円

水島和實氏による作品集。全景写真よりも部分切り取りのものが多いが、それぞれの滝の魅力を見事にとらえている。ハードカバー。

日本列島地質学ロマンの旅(滝・峡谷・渓流)
全国・観察ガイド ●近代文芸社 ●2002/5発行 ●友成才著 ●A5判204P ●本体3000円

タイトルや表紙からは想像できないがれっきとした滝の本。内容は超有名瀑の地学的ガイド、とはいっても簡単な地形と地質の解説で、どちらかというと滝のガイドブックといった方が良い。ただ写真や内容その他、少し中途半端で誤植も多い。ハードカバー。

旅・写真08号「名瀑紀行1」
全国・撮影ガイド ●ニューズ出版 ●2003/7発行 ●A4ワイド判42P ●本体533円
旅・写真37号「名瀑紀行2」
全国・撮影ガイド ●ニューズ出版 ●2004/9発行 ●A4ワイド判74P ●本体533円

自然撮影ガイドで貴重な滝情報はないものの、芸術性の高い写真が掲載されており、被写体としての滝の美しさを改めて実感できる。
 

滝巡礼
全国・写真集 ●中央公論新社 ●2004/4発行 ●写真・文:山畑寿雄 ●A4判112P ●本体4000円

日本初の滝写真集と謳っているけれど・・・。内容は有名どころ120滝の写真集。大きな文字のみのモノクロページが32ページもあって、この内容でこの金額は少々高い。表紙デザインもちょっと外してしまったか。ハードカバー。

日本の滝1(東日本661滝)
東日本・写真集 ●山と溪谷社(ヤマケイ情報箱) ●2004/9発行 ●写真・文:北中康文 ●180×210mm 432P ●本体3800円
日本の滝2(西日本767滝)
西日本・写真集 ●山と溪谷社(ヤマケイ情報箱) ●2004/9発行 ●写真・文:北中康文 ●180×210mm 496P ●本体4200円

北中康文氏たった一人で日本の主だった滝を訪れ、それらを素晴らしい写真で紹介している。私の滝撮影の手本書でもある。豆知識付き。
   

日本滝名鑑4000
全国・写真集 ●東方出版 ●2005/8発行 ●写真・解説:木田薫 ●B4判516P ●本体28000円

木田薫氏が一人で調査・撮影・編集した日本の滝ガイド&写真集の決定版。重い。このボリュームの滝の本が出るとは想像していなかっただけに当時非常に驚いた。ただ惜しいかな間違いが多いのは残念。ハードカバー、ケース付き。
 

滝王国ニッポン
全国・紀行集 ●えい文庫 ●2007/5発行 ●北中康文著 ●文庫サイズ384P ●本体880円

北中氏が体験した50の滝物語紀行集。氏の美しいカラー写真も多く掲載されており楽しめる。滋賀県の天狗滝褒めすぎ。

日本の滝百景 白龍の舞
全国・写真集 ●東京経済 ●2007/8発行 ●平山一明 ●210×195mm 116P ●本体2800円

東日本中心に109滝の写真集。色あせたスキャン写真やピンぼけ写真もあり、フォントサイズも大きすぎる。

日本の幻の滝
全国・写真集 ●山と溪谷社 ●2007/9発行 ●志水哲也 ●210×285mm 144P ●本体3600円

志水哲也氏による知床半島のカシュニの滝から屋久島の竜王滝まで秘瀑と周辺のすばらしい景色の写真集。間近から見上げた剱沢大滝D滝や称名滝3段目滝壺などなど、普通には拝めない絶景が大きな写真で掲載されている。

カメラマンのための日本の滝ベスト100
全国・撮影ガイド ●ニューズ出版(ニューズムック) ●2008/8発行 ●写真・文:北中康文 ●A4判144P ●本体2000円

北中康文氏が厳選した撮影に適した日本の滝100を紹介したカメラマン向けの本。滝へのアプローチの他に、それぞれの滝の撮影アドバイスが付いている。
 

夫婦滝巡り
全国・紀行集 ●文芸社ビジュアルアート ●2009/5発行 ●渡邊定子 ●B5判116P ●本体1300円

平成4年から12年まで、滝を訪ねて撮り続けた、ある夫婦の旅の記録を時系列で日記風に編集されている。内容はともかく、ハードカバーの立派な作りの本でこの金額は安い。

奇跡の癒し水 パワーウォーター
全国・ガイド ●ミリオン出版 ●2010/10発行 ●B5判132P ●本体838円

タイトルからはわかりづらいがこれも滝の本。後半は名水等のガイドではあるが、立派な滝の本といってもよい。パワースポットして滝を紹介しており、有名滝ばかりだが写真は美しい。周辺ガイド付きで初心者向け。

日本の滝
全国・ガイド ●鉱脈社 ●2011/4発行 ●川越輝彦著 ●A4判128P ●本体2800円

標準的な全国の滝110滝を収録。デザイン、レイアウト、印刷がおしいものとなっているのが残念。

ニッポンの滝100選
全国・ガイド ●学研パブリッシング ●2012/9発行 ●北中康文著 ●A5判132P ●本体552円

北中康文セレクトの標準的な全国の滝100をコンパクトに収録。お手頃価格で初心者向け。

この滝がすごい!
全国・紀行集 ●中経の文庫 ●2013/9発行 ●チーム滝通 ●文庫サイズ192P ●本体676円

裏百滝と26の滝を訪れる紀行集。難易度の高い滝も多いが、デザインもノリも軽めなので初心者は気軽に行けると勘違いしないよう注意が必要。

日本の滝めぐり 一度は見たい魅惑の名瀑選集
全国・ガイド ●自遊舎 ●2014/4発行 ●佐竹敦 ●A4判120P ●本体1429円

佐竹氏が選んだ日本の一般的な名瀑をガイド。デザイン・レイアウトが価値を下げている。

I AM HERE - 水の中の龍
全国・写真集 ●日貿出版社 ●2014/10発行 ●宝田久人 ●230×297mm 144P ●本体3700円

8×10の大型カメラでとらえた全国の超有名滝を激写。余計な言葉は要らない、滝の写真のみで構成された迫力の写真集。

日本の原風景 滝
全国・写真集 ●光村推古書院 ●2018/7発行 ●森田敏隆/宮本孝廣 ●A5判304P ●本体2800円

有名な滝メインで208滝の美しい写真集。




地方編

北海道ゆうゆう紀行/春から秋・滝を訪ねる旅
北海道・ガイド ●北海道新聞社 ●1992/9発行 ●山谷正著 ●A4判192P ●本体1650円

お手軽な北海道の45箇所を掲載。1滝を4ページを使って周辺のプラス1ガイドとともに紹介。初級者向きの内容。

岩手の渓流・滝20選
岩手県・ガイド ●岩手日報社 ●1995/12発行 ●文:小西忠人 写真:高橋照雄 ●B6判90P ●本体971円

限られた範囲内での編集だとは思うが、20選(12滝)は初心者でも物足りない。

岩手の滝
岩手県・ガイド ●無明舎出版 ●2007/3発行 ●生田理和著 ●A5判160P ●本体1800円

有名滝から秘瀑まで岩手の主な116滝をガイド。写真ページとガイドページがわかれて見づらさはあるが、各々のガイドに国土地理院地形図が使われていて所在が分かりやすい。

フォトガイド名瀑紀行 あきた滝300
秋田県・ガイド ●秋田魁新報社 ●2000/11発行 ●佐藤俊正著 ●210×257mm 152P ●本体2300円

佐藤俊正氏の執念ともいえる滝めぐりへの意気込みで圧倒されます。名前の有無に関係なくホームページで公開していた滝をガイドブックにまとめたもの。ひとつひとつの沢を遡上していく形で紹介されている。

フォトガイド名瀑紀行 あきたの滝500
秋田県・ガイド ●秋田魁新報社 ●2015/6発行 ●佐藤俊正著 ●210×257mm 160P ●本体2000円

前作「あきた滝300」の続編。前作から100滝+新たに400滝、佐藤俊正氏が撮りためた870滝のうち500滝を掲載。資料価値も高い1冊。

ふくしまの滝
福島県・写真集 ●歴史春秋社 ●2015/11発行 ●写真・文:小林隆 ●220×280mm 118P ●本体2000円

福島の主な滝の美しい姿が楽しめる写真集。写真がメインで、各滝概要は巻末7ページにこぢんまり解説している。印刷はあまり良い仕上がりとは言えない。

阿武隈川源流を撮る 甲子八十八滝
福島県阿武隈川源流・写真集 ●近藤広章 ●2005/4発行 ●近藤広章 ●B5判104P ●本体1905円

甲子八十八滝の四季の写真集。集中的にこの地域を調査撮影した非常に資料価値の高い書籍。自費出版。

茨城の滝
茨城県・ガイド ●読売茨城タウンニュース社 ●2005/9発行 ●写真:水嶋保 文:よみうりタウンニュース編集スタッフ ●A5判128P ●本体1600円

決して袋田の滝以外は大規模な滝はないが、茨城県にもこんなに美しい滝が多いことに驚く。無名滝も含め125滝を掲載。

栃木の日帰り名瀑ガイド
栃木県とその周辺・ガイド ●下野新聞社 ●1996/7発行 ●A5判176P ●本体1748円

上級者には物足りないものの広く栃木県とその周辺をカバーしている、平均的といえるガイド本。周辺の見どころも掲載しており、滝メインののドライブガイドといった内容。

日光四十八滝を歩く 秘瀑をかける峡谷巡歴
栃木県日光市・ガイド ●随想舎 ●2000/3発行 ●奥村隆志著 ●A5判152P ●本体1500円

日光にはほんとに素晴らしい滝が多いと改めて思い知らさせれる。大半はモノクロではあるが、日光の滝のバイブル書で非常に資料価値が高い。

四季を歩く ぐんま滝めぐり90選
群馬県・ガイド ●上毛新聞社 ●2000/5発行 ●上毛新聞社独自編集 ●A5判176P ●本体1800円

初級者〜中級者向けにまとめられたガイド。滝の多い群馬県において90滝は上級者には物足りない。みちくさガイド付き。

滝と渓谷ハイキング案内 徹底紹介 群馬とその周辺ベスト37
群馬県とその周辺・ガイド ●上毛新聞社 ●1993/8発行 ●川辺柳一ほか著 ●120×183mm 156P ●971円

観光の滝、お手軽滝に混じってややハードな滝などの37コースをハイキングガイド。巻頭カラー写真、本文モノクロ。
 

奥秩父の滝
埼玉県奥秩父・ガイド ●幹書房 ●1999/7発行 ●写真・文:深田光雄 ●A5判112P ●本体1600円

奥秩父のバイブル書で資料価値は高い。お手軽の滝見ではなく、沢登りの経験が必要なレベルのガイド。流域別の概略地図で所在場所が一目でわかる。ハードカバー。

東京の滝
東京都・写真集 ●舞字社 ●1993/5発行 ●写真:小澤洋三 文:三島昭男 ●A4判108P ●本体3689円

東京と言えどもひとたび山奥に入れば、まだまだ素晴らしい自然が残り、美しい滝も多いことを迫力の写真が語っています。巻末に簡単ガイドと東京の滝調査リスト掲載。ハードカバー。

ちば滝めぐり
千葉県・ガイド ●崙書房 ●2009/8発行 ●う沢喜久雄・鵜沢幸子著 ●A5判208P ●本体2000円

南房総の山を中心とする千葉県の滝めぐりのバイブル。大半はモノクロ。高い山のない千葉県にも多くの滝があるものです。

かながわの滝 伝説と秘話とロマンの旅
神奈川県・逸話集 ●神奈川新聞社かもめ文庫(かながわ・ふるさとシリーズ) ●1990/2発行 ●相原精次著 ●文庫サイズ232P ●本体680円

大山の滝、箱根の滝、足柄地区の滝、丹沢の滝、里の滝に分けて滝を紹介し、その歴史・伝承等が語られている読みもの。巻頭に一部カラー写真はあるが本体はモノクロ。今はダムに沈んでしまった早戸川支流の八丁滝の貴重な写真も見られる。

新潟・滝と溪谷を行く
新潟県・ガイド ●新潟日報事業社 ●1994/6発行 ●伊東敬一著 ●A5判120P ●本体1553円

名瀑の多い新潟にあって40滝少々の掲載では少し物足りない内容となっている。お手軽滝メインの初心者向き。

にいがた名滝探検
新潟県・ガイド ●新潟ウィークリー ●2011/4発行 ●んがお工房著 ●210×258mm 160P ●本体1429円

んがお夫妻による新潟の滝200+α。いろいろなテーマ別に編集して丁寧にガイドしている。

とやまグラフィックブック1 称名滝
富山県称名滝・写真集 ●TC出版プロジェクト ●2006/9発行 ●志水哲也著 ●220×308mm 32P ●本体952円

称名滝を様々なアングルから撮影。日本最大の滝を完全解明。直下より見上げるソーメン滝も掲載。

黒部 幻の滝
富山県剱沢大滝・写真集 ●桂書房 ●2003/12発行 ●志水哲也著 ●135×197mm 80P ●本体1600円

奥深く人知れず厳然と落ち続ける大滝の姿をとらえた写真集。四季それぞれに色んな角度から見る大滝に圧倒される。ハードカバー。

石川の滝77紀行
石川県・ガイド ●北國新聞社 ●2003/8発行 ●写真・文:北川憲明 ●A5判128P ●本体1500円

お手軽滝から秘境の滝までバランスよく77滝を紹介したガイドブック。滝へのアプローチ情報は紀行文に組み込まれているので少々わかりづらい。1滝につき1点の写真でシンプルに構成されている。

山梨の滝
山梨県・ガイド ●山梨日日新聞社(山日カラーブックス) ●1999/7発行 ●上野巌著 ●B6判172P ●本体1800円

立派な滝が多い山梨県においてはやや少ない気もするが、65の滝を紹介したガイドブックで一部上級者にも対応している。写真が美しく見ても楽しめる本。

信州の滝紀行 名瀑100選
長野県・ガイド ●郷土出版社 ●1995/8発行 ●窪田文明著 ●130×190mm 152P ●本体1553円

モノクロ写真が多いが、滝の魅力とともに、歴史や伝説等も紹介されており、読みごたえもあるガイドブック。

信州日帰り滝めぐり
長野県・ガイド ●信濃毎日新聞社 ●1998/7発行 ●信濃毎日新聞社独自編集 ●A5判200P ●本体1800円

長野の有名どころ75滝を紹介した初級から中級者向きのガイドブック。写真点数は多いが同じような写真が多い。

秘境滝を行く(信州80渓流訪瀑記)
長野県・ガイド/紀行集 ●信濃毎日新聞社 ●2017/9発行 ●篠原元著 ●A5判340P ●本体2000円

おとずれる者もなく…ただひたすらひっそりと流れ落ちている滝。秘境の地にある「隠れ滝」を求めて長野県内の滝群の中から圧巻の80渓流200余滝を厳選した訪瀑記。

滝めぐり 信州+県境の名瀑120選
長野県とその周辺・ガイド ●信濃毎日新聞社 ●2018/3発行 ●写真・文:日野東 ●A5判192P ●本体1600円

長野県とその周辺のお手軽滝ガイド。「信州日帰り滝めぐり」の焼き直し版のような位置づけ。

静岡県とその周辺の日帰り滝めぐり
静岡県とその周辺・ガイド ●静岡新聞社 ●1997/7発行 ●静岡新聞社独自編集 ●B6判160P ●本体1600円

お手軽の静岡の滝50ほどをガイド。周辺の観光ガイドも紹介している初級者向けの本。

ガイド奥三河の滝10万年の旅
愛知県奥三河地方・地学ガイド ●風媒社 ●1995/7発行 ●横山良哲著 ●A5判152P ●本体1505円

モノクロだが60程の滝が掲載されており、奥三河の滝の魅力を見せつけるとともに、地質的見地から滝に迫る。

ガイド東海の100滝紀行I
東海地方周辺・ガイド ●風媒社 ●2003/5発行 ●近藤紀巳 ●A5判148P ●本体1500円
ガイド東海の100滝紀行II
東海地方周辺・ガイド ●風媒社 ●2004/8発行 ●近藤紀巳 ●A5判144P ●本体1500円

2冊で100箇所のお手軽滝を紹介。名も知れぬ小滝を紹介するかと思えば東海と言いながら福井の滝まで登場。写真点数は多いが似たものも多い。周辺観光案内もあって初心者向き。
 

小坂の瀧(第3版)
岐阜県旧小坂町・写真集 ●小坂町教育委員会 ●1999/3発行 ●A4判272P ●本体6000円

自称、日本一滝の多い町小坂が、どうだとばかりにご自慢の滝達を大きな写真で公開。谷ごとに溯行形式で紹介されており、資料価値が非常に高い本。

奥飛騨源流
岐阜県奥飛騨・写真集 ●岐阜新聞社 ●2003/2発行 ●撮影:田家幸平・尾内治良 ●254×230mm 76P ●本体1905円

上宝村や丹生川村などの秘境の滝の写真集。ほとんどは滝の部分イメージカット。

ぎふの名瀑名峡
岐阜県・ガイド ●教育出版文化協会 ●1998/3発行 ●岐阜県林政部自然環境保全課編集 ●A5判108P ●本体1359円

装丁・レイアウト・地図などのデザインに難はあるが、岐阜県の有名どころ&秘瀑を100箇所ガイド。名峡は50箇所。

赤目四十八滝の四季
三重県名張市赤目四十八滝・写真集 ●東方出版 ●2002/7発行 ●佐藤政宏著 ●220×200mm 96P ●本体1600円

佐藤氏による赤目四十八滝の四季をとらえた写真集。そのまんまやがな。

秘瀑 台高山脈 珠玉の渓
三重県奈良県台高山脈・写真集 ●山と渓谷社 ●2011/8発行 ●川崎実著 ●A5判298P ●本体2500円

名もない秘瀑を含む滝450本以上を写真で紹介。多くは沢登の経験と技術が豊かでないとたどり着けない滝で、それらを簡単に目にすることができる。元大阪わらじの会会長渾身の一冊。非常に貴重!

近江の滝
滋賀県・ガイド ●サンライズ出版(別冊淡海文庫) ●2010/6発行 ●水田有夏志著 ●B6判236P ●本体1800円

代表的な滋賀の滝を46箇所ガイド。巻頭にカラー写真があるだけで、本文はモノクロで滝の写真は少ない。歴史・文化・伝承等にもふれた読み物となっている。

紀州の滝340
和歌山県・ガイド ●紀伊民報社 ●2001/9発行 ●小板橋淳著 ●A5判288P ●本体2667円

和歌山の滝の大半をカバーするバイブル本。初心者から上級者まで満足いく内容。巻末に概要一覧を収録。資料価値も高い。

探訪ひょうごの滝
兵庫県・ガイド ●神戸新聞総合出版センター ●1996/8発行 ●文:須田京介 写真:北村泰生 ●A5判128P ●本体1456円
探訪ひょうごの滝II
兵庫県・ガイド ●神戸新聞総合出版センター ●1998/4発行 ●文:須田京介 写真:北村泰生 ●A5判128P ●本体1600円
探訪ひょうごの滝III
兵庫県・ガイド ●神戸新聞総合出版センター ●2000/5発行 ●文:須田京介 写真:北村泰生 ●A5判128P ●本体1600円

兵庫の滝を分かりやすく美しく紹介した初級から中級者向けガイド本。
 

ひょうごの滝
兵庫県・ガイド ●神戸新聞総合出版センター ●2010/8発行 ●文:平岡忠 写真:北村泰生 ●A5判128P ●本体1600円

上記「探訪ひょうごの滝」シリーズ3冊をまとめて加筆出版したもの。109滝30コース。

美しき伯耆の滝たち
鳥取県伯耆地方・ガイド ●日本山岳会山陰支部 ●2000/8発行 ●日本山岳会山陰支部編集 ●210×200mm 88P ●本体1905円

40の滝を単に写真で紹介するだけでなく、規模を正確に計測するなど具体的なデータも記載されている。

岡山の滝
岡山県・ガイド ●山陽新聞社(山陽新聞サンブックス) ●1991/7発行 ●写真・文:斎藤彰男 ●B5判96P ●本体1456円

流域河川別に岡山県の大半の滝を紹介。データも詳しい。写真と解説が別ページに掲載されている見づらさはある。

岡山の滝と渓谷
岡山県・ガイド ●日本文教出版(岡山文庫) ●1985/11発行 ●川端定三郎著 ●文庫サイズ96P ●本体800円

文庫サイズのモノクロ本。「(山陽新聞サンブックス)岡山の滝」の陰に隠れた存在ではあるが、小さな本に滝情報がぎっしり。

神秘的な渓谷の美 広島県の滝
広島県・地学ガイド ●広島県林務部 ●1985/3発行 ●楠見久・片山貞昭・入瀬修共著 ●B5判240P ●本体3500円

それぞれの滝の位置、地形、地質、成因という地学・地質学的見地から紹介している。滝断面図も面白い。巻末付録で滝一覧、芸藩通志に紹介されている滝一覧等もあって楽しめる。ハードカバー、ケース付き。

防長四十八滝
山口県・ガイド ●1982/6発行 ●清水秀登著 ●110×170mm 102P ●本体800円

山口県の主な滝を網羅。巻頭の一部でカラー写真はあるが本体はモノクロで写真は少ない。落差10m以上の滝を名前の有無に関係なく巻末で一覧紹介。

滝王国inきさわ 神秘とロマンを求めて 第1集
徳島県木沢村・写真集 ●木沢村 ●1999/3発行 ●写真:大西重雄 文:村おこし30人衆商工観光部会 ●B5判40P ●本体1000円
滝王国inきさわ 神秘とロマンを求めて 第2集
徳島県木沢村・写真集 ●木沢村 ●2001/3発行 ●写真:大西重雄 文:村おこし30人衆商工観光部会 ●B5判36P ●本体1000円

自称、日本一滝の多い村、木沢村がご自慢の滝達を美しい写真で紹介。2冊で59滝掲載。
 

滝をゆく 高知の名瀑めぐり
高知県・ガイド ●高知新聞社 ●1997/9発行 ●宇野薫著 ●A5判200P ●本体2800円

紀行とガイドにわけて平均的に高知の滝を紹介している。前半カラー後半モノクロ構成。しっかりした作りの立派な本で少々割高感はある。ハードカバー。

ガイドこうち滝100選
高知県・ガイド ●南の風社 ●1992/11発行 ●武市伸幸著 ●A5判128P ●本体1456円

土佐の滝105箇所をガイドした本で中級者にも対応。巻末に滝にまつわる伝説を掲載。見づらいレイアウトデザイン&地図。モノクロ。

ガイド四国の滝めぐり
四国全般・ガイド ●南の風社 ●1999/9発行 ●武市伸幸著 ●A5判152P ●本体1700円

上記「ガイドこうち滝100選」の姉妹版。愛媛県47滝、香川県6滝、徳島県34滝、高知県28滝と四国の有名どころを紹介した初級者向けガイド。「ガイドこうち滝100選」に比べて多少の改善はあるが、やはり見づらい。

四国百滝
四国全般・ガイド ●愛媛新聞社 ●2003/5発行 ●武市伸幸著 ●A5判164P ●本体1800円

香川10滝、高知、愛媛、徳島からそれぞれ30滝ずつをピックアップ。上記「ガイド四国の滝めぐり」の改訂版のような内容。あとがきに疑問あり。小さな滝でも地域の人たちに愛され親しみを込めて名前がつけられているものも多いのだよ。規模だけが価値ではないのだよ。

九州の滝、渓谷、湖
九州全般・ガイド ●西日本新聞社 ●1995/3発行 ●足利武三・井上優著 ●B6判224P ●本体1650円

滝のガイドと捉えると物足りない内容で初心者向け。

九州の滝100の絶景
九州・ガイド ●海鳥社 ●2007/4発行 ●熊本広志著 ●A5判168P ●本体1800円
発見!九州の滝100の絶景
九州・ガイド ●海鳥社 ●2012/7発行 ●熊本広志著 ●A5判168P ●本体1800円

有名どころをまとめているが、九州全域で100は滝ファンには物足りず、ドライブがてら滝を訪れる初心者向けの内容。美しく滝が撮影されており写真集としても見られる。続編の「発見!九州の滝100の絶景」では無名滝を掲載したりとちょっと中途半端な内容。祝口観音の落差が280mと紹介されているのには驚き。滝の撮影術付き。
 

地方版でのコレクション外では、絶版になっているが、
とやまの滝(北日本新聞社1992/3発行、本体1748円、A5判112P、37選+4滝が見開きで82滝が後半に小さくガイド)
島根の滝(佐々木典政著、武永印刷1987発行、本体1600円、B5判58P、46滝の写真集)
徳島100の滝 等の地域の滝本もかつて出版されていた。




books index


Copyright © 2017 Otomakkie All Rights Reserved.