ナツモさん(夏のモデルさん)その2

 ベッドの上で少女が縄で縛られた身体をくねらせている。サクボウ社の別 荘で行われているナツモ(ほんとはナワモ)の合同合宿会、夕食後に気分が悪くなり、そのまま別 室で休んでいた彼女が目を覚ますと身体の自由が効かなくなっていた、いや、効かなくされていたのだ。

「フぅぅンッ…ムぅぅんんッ!」
 猿轡を噛まされている口から呻きの声が漏れる。いくら身体をくねらせても縄は身体に食い込むだけ、縄ズレの音がギュ…ギシッとねじ込む様に耳に、身体に聴こえてくる。

「気分はどうかな、お嬢さん」
 縄を解く事に集中していた彼女がその声に目を部屋の隅にやると先ほど一緒に食事をしていた役員がそこにいた。

「君、スタイルは良いんだけど歩く姿勢…身体にピッとしたものが足りないんだ。他のナツモ達の前でそれを言うと君のプライドもある事だしね、僕は君に結構期待をかけているんだ、だからこうしてプロとして君を指導しようと思ってね」
  役員の男はスックと立ち上がり、彼女の全身が見える位置にやってきた。少女はいっそう呻くがどうする事も出来ない、縛られた身体をベッドの上でくねらせるだけだ。


「それだけ身体を縛られてる上に、脚の親指も糸で縛っているから脚なんかがピッと伸びるだろう。一種の矯正かな。今までの一線級のナツモ達も君ぐらいの頃から僕の指導の手腕であんな良いスタイルで歩ける様になったんだ。芸能…いや違う、そんな狭い世界じゃなくワールドワイドな所で君は働けると僕は踏んでるんだ、だから君にはぜひ、この指導を乗り切って欲しいんだ」
 またもや御為ごかしだ。彼はこの少女が全身を縄で縛られ、もがく姿、そして猿轡から漏れる呻きが聴きたいだけなのである。

「ウウウウゥ…ぐぐぅ」
 少女への指導は合宿期間中、毎日続けられる事になる。

 

 

 

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