倉庫内の一室、地下にある機械室に彼女を連れ込む。
 明かり取りの窓から入る弱い光が乃絵ちゃんをより可愛く、可哀想に引き立てている。うんうん叙情的扇情的。
 こちらを恨みがましい目で見上げているがさっきよりも少し弱ってきたのか…いやいやきっとまだまだ、乃絵ちゃんには頑張ってもらわないと。

「佳山ぁ〜どうだい?これが監禁っていうんだ。ドキドキする?」(いい加減にして!この縄解いて!)

 縛られた身体をくねらせ、猿轡の奥から訴える様なうめき声。 部屋の中にうめき声が響くのがたまらなくいい。少々泣き声にもなってきてるのがわかる。あきらめの感情も首をもたげて 出てきたのだろうか、さっきよりも激しさが少なくなってきたようだ。
 だけどここでもういっちょ頑張ってもらわないと俺の心は収まらない。ここで乃絵ちゃんが卒業しても俺のものにしておかなければ。

「(挑発するように)さ〜て。元気な佳山の事だからまた逃れようとするんだろう」 (当たり前でしょ!)

「(さも楽しげに)後ろにある機械にお前を括り付けておこうかな。ちょっとやそっとじゃ逃げられないようにしてやるぞぉ〜」 (や…やめて。やだやだやだァ!!)

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