今回のお話は純粋に縛るためのお話ではありません。なので、少女のピンチシーンとして純粋に萌えたい方は自分でシチュエーションを妄想願います。確かにピンチなのですが話を読んじゃうとちょっと…ってな所が自分でも感じられましたので。
  誠に強制しちゃうみたいですいませんが、お話を読んで嫌になる方がいるかもしれませんので御参考にまで。
                                   朔望

 追記 2011/9/18に絵を修正しました。 


「やっ…回らない!!んんっ…!」
 少女の地下室での攻防が続いている。

 生きる希望を失い、自暴自棄になり売春を働きそうになった少女。 最初の相手が私で良かった。私は彼女の身の上を知り、自分でも甘いなぁと思いつつ彼女に同情してしまった。しかし私は世間から夜警教師といわれる立場の身だ、買う訳には行かない。彼女に生きる希望、生きるという事がどれだけ大切な事か身体に教えこまなければならないのだ。

 少女が睡眠薬から覚醒した時、身体の自由がままなら無い事に気付いた。
「なっ…何これ!なんなのよ!」
 少女の手足は縄で厳しく縛り上げられていた。それもただ縛るのではない、床に装着された金具に縄が巻き付き、その場から動く事さえも出来なくなってしまっているのである。
 薄暗い地下室、彼女は身体を身悶えさせ、何とかして自分の身体の自由を奪っているもの、縄から抜け出そうと必死になる。しかしその抵抗は惨めなものだった。大人の―信念を持った力でギジギジに縛り上げられているのである。自暴自棄になった娘がそうそう解けるものではなかった。

「お嬢ちゃん、君にこれから生きる希望、生への欲求を思い出させてあげよう。この体験をした子達はみんな生きる事の大切さを噛みしめ立ち直って行くんだ」
 地下室の天井、私にとっては床にあたる。そこの蓋を開け私は彼女に語りかける。 「君の目の前にバルブが三つあるのが解るだろう?それが付いている管を辿って行くと出口がある、今から水を流すから君はそのバルブを全部絞って水を止めなければならない、水が止まらなければどうなるか…解るだろう?」
 これが彼女が生き残るための方法だ。こういう必死の体験をする事によって彼女らは生まれ変わるのだ。
「こんなのいやっ!いいかげんにしてっ!縄を解いてここから出して!!」
「ほら、今までの死んだ様な目が変わってきた、その目が今度はもっとイキイキするようになるぞ」
「ちょっと、やめて、このキ○ガイ!変態!」
「おや、そんな汚い言葉はいけないなぁ?君を更生させようと一所懸命な私に向って。 まぁ、そのうちそんな言葉もきけなくなるし、素直になる。おっと、お嬢ちゃん。そんな事よりもっと自分の心配をしたほうがいいんじゃないのかな、私に悪態を付くよりももっと大切な事がある、もう水は流れているんだ…」
  バタンと天井の蓋を閉めた。蓋は透明な材質で出来ていて彼女の様子がつぶさに観察出来る、記録を取っておけばまたより良い教育のための参考資料となる。

「く…くそっ…!回らない」
 懸命につま先でバルブを回そうと試みるが、靴下を履いたままのつま先ではツルリとすべってなかなか回らない。縛られている上に不安定で無理な体勢がさらにその行為を難しくしている。
 水は止まる事無く流れてくる、そして少女の必死の抵抗も止まる事無く続く。

 

戻る