発見大好きな仲良かった二人ですが、高校、大学と進むにつれて、すれ違いになり、話もしなくなっていくのです。

　ハッカー博士は大きくなるにつれ、化学の面白さに出会い、そして、パソコンと出会います。

その頃から、ハッカー博士は引きこもりがちになりました。

　ワクチン博士は、小さい頃から、お茶目な子供で人気者でした。発明するのが大好きで、薬を作ったりし、医学生としても優秀な成績を残し、医学の大学を卒業しました。

　数年後に日本人と結婚し、妻と一緒に日本で暮らす事にしたのです。もともと、医師免許を持っており、持ち前のユーモア在る会話と発明好きなところを生かし、大人気の小さな小児科を設立しました。　お医者さんとして有名な裏側、夜は、発明をするために、日夜パソコンをさわっていました。

　すると、ある日パソコンの異変に気がついたのです。

　その原因がハッカー博士のたくらみにあることに気がつき、こっそりとワクチン博士も正体を明かさず、処方箋（ワクチン）を作りみんなを影から助けていたのです。

　まだ、この頃は、ワルイーも少なくワクチン博士がワクチンを作り自ら倒していました。

　しかし負けじと、ハッカー博士がライルスを作り、更に猛威を奮わせ始めました。

　その力にワクチン博士は負けそうになったが何とか世界がライルスにやられないようにします。

１ヶ月持つ処方箋（ワクチン）を作り、身を隠し（隠し部屋で）クマピーを作りました。

　しかし、身を隠していることをいい事にライルスが、警察にワクチン博士が世界のパソコンをのっとろうと言う企みをしているという嘘の情報を流し、警察にワクチン博士を追わせようとしました。

　そして、その内にライルス＆ワルイーが自分の居所の情報を掴みかけたと知ったワクチン博士は将来ライスルを倒してくれるクマピーたちが見つかっては、いけないと思い、隠れ部屋から遠ざかりました。

その後、ライルスたちはワクチン博士を見つけ、人がかかるウィルスをワクチン博士に投入し、息耐えさせたといわれています。

　その10年後、ワクチン博士の孫に当たる12歳になる夢在という活発的な男の子がいた。

　彼は、おじいちゃん譲りなのか、ユーモアがあり、勉強よりもスポーツが大好きな男の子でした。
ある雨の日、夢在は外で遊べなくなり、家で遊んでいました。夢在の家には、離れのおじいちゃんの部屋があるのですが、そこは夢在が幼い頃からあるのは知っていましたが、ひっそりとたたずんでいる部屋で近寄った事もない部屋でした。

　なぜか、ふと興味を持った夢在は、部屋に入ってみました。その部屋はちょっと湿っていたけれど、ひんやりして何故か居心地のいい部屋でした。

　周りには本が沢山あり、子供サイズのベッドや医療器具がおいてありました。病院っぽい場所なのに、何故か所狭しとおもちゃが沢山置いてありました。にぎやかででも少し寂しそうな部屋。

　色々と触っていると夢在は本棚がグイっと動くことに気がつきました。

さらにグイッと押してみると、向こうには新しいもっと湿った部屋が…。

　そこは薄暗く、更に沢山の本棚と実験道具…あと様々な部品や機械がおいてあり、一番奥の机の上にオレンジ色のパソコンがあった。何故か夢在はそれに惹かれるような気分になり、近づいてみた。なんとそのパソコンに耳！そして、目が！よく見るとそれはまるでクマのようだった。

　そうこれはワクチン博士が生み出したクマピー。

　それを知らない夢在は、何故か興味が湧き、そっとそのパソコンに触れた瞬間”クマピー”が動き出したのだ。　慌てている夢在にクマピーはニコッと微笑み「クマピー」というとペコッとお辞儀をした。立ち上がったクマピーの足元には、ワクチン博士が残した”クマピー”の説明書とハッカー博士の企みを記した日記の一部があった。
　
それを読み事情を知った、”夢在”はワクチンおじいちゃんが残した”クマピー”と一緒に、ハッカー博士が生み出したライルスと戦う事になったのである。