2006年7月31日(月)
東京 SHIBUYA AX


●セットリスト

  1. エミリーはプレイガール
  2. 13号室からの眺め(新曲)
  3. BE MY BABY
  4. ブラックコーヒー
  5. 二度目のトリック(新曲)
  6. MP
  7. しゃれこうべ(新曲)
  8. GLASS
  9. Xの絵画
  10. 悪い種
  11. 愛の薬
  12. スキャンダル
  13. 心理学
  14. 或る逃避行
  15. Let's Go!
  16. The Rover
  17. 水の音楽
  18. 明日の神話
    -encore-
  19. 接吻
  20. めくれたオレンジ (東京スカパラダイスオーケストラのカヴァー)
  21. BODY FRESHER
  22. ブギー4回戦ボーイ
    -encore2-
  23. プライマル

なかっち(k.c.e.)さん:
確か4〜5列目、中央向かって右寄り

この日の「感想」を書きます。自分が書くとどうも「レポ」にならないんです...スミマセン。


今回のセットリストは、ファンの皆さんは大絶賛されており、会場もほどよく盛り上がりましたが、
ボンクラファンである自分には、個人的には肌に合いませんでした。なので不完全燃焼でした。
いや、ここではそんなことはどうでもいいんですよね。


「エロい曲」がダメな自分は、「MP」〜「愛の薬」あたりは、
ああ、田島さんのいまの気分はエロい感じなんですか、というのはわかった?ものの、 あまりに同じような陰のトーンの曲が続くので、個人的に体調絶好調&いくらでもジャンプしまくるぜとふんふん意気込 んで参戦した私は、中盤で、若干飽きてしまいました。(しかし『Xの絵画』は良かった。あの曲は別格です。) 初期の曲(「スキャンダル」「心理学」)も苦手ですし...中盤はツラかったです。 しかし初めの方で、また聴けるとは思わなかった「Be My Baby」が聴けてありがたかったです。 必死に思い出そうとしていた田島訳の答え合わせも出来て感無量でした。 何より、一緒に歌えて嬉しかった。ライブの定番にしてほしいです! あと、前々から、こういう曲ってもう ライブで聴けたりとかはしないんだろうな...と思いながら聴いていた 「ブラック・コーヒー」を演ってくれたのが意外で嬉しかった。 あと「キングスロードツアー」でめちゃくちゃカッコ良かった「Let's Go!」をまた演ってくれ、 自分はもう2時間ぶっつづけこの曲オンリーでもいいと思うほどで、 やっぱりめちゃくちゃカッコ良かった!!   個人的にいちばん良かったのは「水の音楽」。初めて生で聴きました。 もともと好きな曲ですが、あらためて生で聴くと、なんて完成度の高い楽曲なのだ、 このメロディ完璧じゃないですか、と聞き惚れてしまいました。 終わり方は、CDどおりではなく、ビデオ「FIREWALKING」に収録されてるような、 原始的な音を連ねて終わるバージョン。 新曲群「13号室からの眺め」「2度目のトリック」は、流れとしては
「ピストル・スター」からの流れにある曲たちだなという印象。満たされない、という感じの。 「13号室〜」は、歌詞は「壊れた時計」「要らない時間」そういう言葉が出てきて なんとなくダリの絵(時計がぐにゃっとしてる絵)を連想。 「しゃれこうべ」(「髑髏」)は、田島さんは最近 親友を亡くされたそうで、 そのことについて書いた曲だそうです。 「しゃれこうべ同士 話をしようぜ ひとりで車を飛ばす真夜中  ひとりで逝っちまうなんて ひどすぎるぜ」 みたいな感じの歌詞で、あったかい曲でした(なんとなく『哀しいノイズ』に似てた感じ)。 「明日の神話」がニューアルバムに入るのかどうかはわかりませんが、 もし入るのなら、(ガイコツつながりということで)同じアルバム内に「しゃれこうべ」 というタイトルの曲があるのは面白いかもと思いました
(まあ田島さんの「明日の神話」にはガイコツは出てきませんけども)。 あと、どこかは忘れましたが中盤で「本日は”オカルトトロピカル”と 題してお送りしております」というMCがありました。 見ていながら、あれ「明日の神話」まだやってないじゃん、
あれはやっぱりアンコール前のラストとかなのかな、と思っていたらその通りで、 予想どおりか、とそれはそれでがっかりした反面、気づいたら涙しておりました。 自分は依然として、いちばん好きな特別な曲は「接吻」であり、 ライブで毎回やってほしい/いくらでも聴きたいと思う反面、 ライブでいつまでも「接吻」に頼るな、これに代わる代表曲を作ってみいや、と 常々思っているのですが(偉そうでゴメンナサイ)、 アンコールの拍手をしながら、あれ、今日まだ「接吻」やってないじゃん、 やらないことにしたのか?!それはそれで新しい!などと思っていたら アンコールの1曲目はこの曲だったのであり、やっぱりやるのか、とがっかりした反面、 髪を整えて超カッコ良くなって出て来てニコニコしながら演ってくれ、 気づいたら自分も満面の笑顔・ノリノリで歌いまくっており、 結局やっぱり「田島さんカッコい〜♪」状態になっておりました。 最後の「プライマル」なんて、同じ弾き語りでも、ピアノからギターに変わっただけで、 美男美女の恋の歌というより、「あなたにも チェルシー あげたい」という感じというか、 ちっこい外人の男の子がベンチでかわいい女の子のほっぺにチューしてるような曲に感じられ、 なんちゅうかわいらしい曲なの!と感動、同じ曲でもこんなに印象が変わるのかと驚きました。 「ブギー4回戦ボーイ」のラストは「nine! eight!seven!...」とゆっくりカウントされていき、 なに?なにがカウントされちゃうの?と思い つつ見ていたら「one!」で曲が終わりなんと爆発音、 照明は落ち、田島さんはステージ後方下からのみの光に照らされ、(太郎さんの)「芸術はバクハツだ!」
のポーズのシルエットに。 今回、田島さんはどこかで「世間がどうかは知らないが、俺の太郎ブームは一生終わらない」 と発言していたそうで、この「ブギー〜」の終わり方はその決意表明なんだと、私は受け取りました。 今回、自分は実は、「田島さんの太郎ブームはいつまで続くのか、早く”卒業”して先に行け」と イライラした気持ちで見ていたわけなのですが、
この終わり方は ”(俺の太郎ブームが)終わるわけがないだろ!むしろ一生俺は太郎バカであり続ける” という意味なんだなと思い、自分は、 ”ああこの人に何を(いくら一ファンの自分が 「太郎を卒業しろ」と言ったところで) 言ってもムダなんだ”と感じました。「...そうすか。...」と。 つまり、結局田島さんに、負けてしまいました。あんなポーズまで、やられたんじゃあ、 こっちが折れるほかないです。(苦笑) もやもやしたものは残るけれど、今後もまだ当分、ついていくことになりそうです。(苦笑)

さかまき:

1.エミリーはプレイガール
 イントロでドキドキしたが、これがきた。「Prime Tune」の1曲目予想見事的中! 1回ズレたけど。2月のツアーではやらなかったので、これが初演。

2.13号室からの眺め
 いきなり新曲。ギターで軽やかに刻むアップテンポなロックナンバー。もっとしっとりとした曲を期待していたので意外だった。ちょっと完成度が低いかな。今後のアレンジに期待。

3.BE MY BABY
 日本語歌詞。ライヴの定番となるか? コーラスの薄さはしょうがないものの、アルバムどおりのアレンジ。

4.ブラックコーヒー
 『DESIRE』からの久々の演奏。それにしても、歌詞を間違えすぎていたが。リズムを確かめるように、少し落ち着いた演奏。

5.二度目のトリック
 また新曲。70年代歌謡曲のようなメロディのポップス。なかなかキャッチーで、何度か聴けば癖になりそう。

6.MP
 これは意外! もう絶対やらない曲だと思っていた。歌詞カードを見つつもツカえていたけど。しかし、テンポがアルバムに近かったのが感心。当時のツアーでも少しテンポ落とし気味だったから。

7.しゃれこうべ
 「明日の神話」と「赤い街の入り口」を合わせたような出だし。全体は「DARLIN'」のような雰囲気。1stアルバムに入っていても違和感がない。タイトルのおどろおどろさとは裏腹に、荘厳さも軽妙さもある不思議な曲。

8.GLASS
 これも意外。透明感のあるファルセットで、会場静まり返る。間奏のミニマルの部分でサックスの交差は残念ながらなし。

9.Xの絵画
 ターンテーブルは、もはやいないので、これもまた意外な選曲。スクラッチは、硬めの音のギターで代用。アルバムにある緊迫感をきっちりと演奏している。今日は、ここまでいろんなリズムの曲を続々と演奏している。次のアルバムも、そんな風に今まで以上にヴァラエティに富んだ作品になるのではないか?

10.悪い種
 『ムーンストーン』から3曲連続。次のアルバムは、このようになるのか? 最後の盛り上がりの田島のヴォーカルの野太さが印象的。

11.愛の薬
 「Xの絵画」のように、リズムで押し切るようなアレンジ。ターンテーブルがなくてヴィブラフォンとピアノでカヴァー。タンゴのような感じ。ピアノとドラムのリズムキープが完璧で、ライヴの粗っぽさをまったく感じなかった。

MC:「明日の神話」プロジェクトの話。日本テレビとNHKを間違える。

12.スキャンダル
 10数年ぶりか。『Sunny Side』のアレンジを少し『結晶』に戻したような感じ。

13.心理学
 イントロのベースで会場大興奮。ラップ風の部分がたどたどしかったのは御愛嬌。

14.或る逃避行
 前回のツアーと同じ。少しテンポは落とし気味。

15.Let's Go!
 ラテン風のアレンジは前回と同じ。前曲の演奏後に少し間をおいてしまったから、前回ほどの興奮はなかった。

16.The Rover
 毎度おなじみ。だが、「Let's Go!」との連チャンは珍しい。

17.水の音楽
 これまた意外。「鍵、イリュージョン」でなければこれなのか。

18.明日の神話
 前回のツアーに引き続きの披露で、すでにスタンダートと化した感もあり。本編ラストのあたり、田島のこの曲への愛着が感じられる。

 〜encore〜
19.接吻
 アンコールでやるのは久しぶりか。

20.めくれたオレンジ
 前回のツアーでは『風の歌』からのアンコールだったg、今回はヒット曲集ということか。

21.BODY FRESHER
 ライヴの定番。

21.ブギー4回戦ボーイ
 「一生、太郎し続けます!」という宣言だろうな。

〜encore 2〜
19.プライマル


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