2006年3月9日(木)
東京 SHIBUYA-AX


●セットリスト

  1. 銀ジャケットの街男
  2. ひとりぼっちのアイツ
  3. 築地オーライ
  4. ヒット曲がきこえる
  5. 恋の片道切符
  6. 沈黙の薔薇
  7. きみのとりこ
  8. ダウンタウン
  9. 青い鳥
  10. Stranger(Billy Joelのカヴァー)
  11. さよなら、ルビー・チューズデイ
  12. Be My Baby
  13. Something (Beatlesのカヴァー)
  14. 明日の神話(新曲)
  15. 接吻
  16. アダルト・オンリー
  17. 或る逃避行
  18. Let's Go!
  19. Jumpin' Jack Jive
  20. 鍵、イリュージョン
    -encore-
  21. タッチ・ミー
  22. The Best Day of My Life
  23. 朝日のあたる道
  24. ムーンストーン
    -encore 2-
  25. 欲しいのは君(アカペラ)

なかっち(k.c.e.)さん:
前から4〜5列目、中央左寄り

ん〜、「ほどよい」ライブでした。田島さん、ノってました、良かったです。
お客さんのノリも、悪くなかったです。というか、お客さんは、年齢層が高かったのか
ガンガン盛り上がるというより、ゆったり静かめでした。
ただ、私は田島さんと一緒にガンガン歌いたいガキノリタイプなので、個人的にはあまり楽しめませんでした。
いろんな意味で、田島さんもお客さんも「明日もあるもんね(今日ベスト出さなくてもね)」
と思っているようなライブ。
今回のツアーのベストアクトではないんだろうなという感じというか。
こんなもんでしょうか、という感じ。でも良かったことは良かったです。
田島さん、声、出まくってました!!!(びっくりしました)


「さよなら〜」の後、長いMC。(注:↓正しくは10日の分のMCです)


「えーとそれで、次の曲は新曲なんですけども。
 この曲は、ある絵から、きっかけをもらって書いた曲であります。
 その絵というのは...まあ何度も何度も僕が口にするので
 もうやかましいという方もいらっしゃるかもしれませんが、岡本太郎さんですね。
 口をすっぱくして言いたいほど岡本太郎さん、が好きなわけで。(笑)
 でえーと、岡本太郎さんの遺作である絵が最近メキシコで見つかったんですが、
 それを日本に持ってきて一般の人に公開しようという(プロジェクト)、
 『太郎の船団』というメンバーの中に僕も入ってるわけなんですが、
 で、岡本敏子さん・糸井重里さんらを中心に、頑張って日本に持ってきて
 その絵の修復作業を、四国の松山で続けてるわけなんですけど。
 今年の始めに修復がある程度できあがって、...いままでずっと寝かせてあったんですが
 それがこうバッと、立ったんですね。
 で僕もその時、四国の松山、生まれて初めて行ったんですけど、
 マスコミの方に一般公開となって、その絵を見まして。ものすごい大きい絵でね。
 もうAXの、そでからそでまであるくらい。全体を見るのが大変なんですけど。
 その絵をじっと見ていて、真ん中にガイコツが、踊っているわけなんですね。
 原爆の絵なんですけど。広島の原爆が爆破した瞬間の絵と。
 その真ん中にガイコツがこう、...生きてることと死ぬことと、誇り高く踊っているわけですね。
 そのガイコツを見て太郎さんに『お前、何ができるんだ』というようなことを
 言われたような気がしまして。
 ...曲書くしかできませんので(笑)、 
 『ちょっとがんばってみます』と心の中で思いまして。
 それがきっかけとなって、...まあ最近僕がいろいろ思ったりとか、
 敏子さんも去年亡くなりましたけども、いろんなことを思って作った曲が、
 ...その絵が『明日の神話』というんです 
 けれども、曲のタイトルも『明日の神話』としまして
 一曲できましたので、聞いて下さい」


田島さんが今回、歌唱力をめちゃめちゃ上げてきたのは、「明日の神話」、
この新曲のためではないのかなと、ふと思いました。
9日のMCでは、
「太郎さんに『おまえもなんか作ってみろよ』と言われた気がして、
 すごくプレッシャーになっちゃって...」
と言ってました。そのプレッシャーの反動が、今回伸びた歌唱力なのではないかと...
太郎さんに対峙する田島さんの誠実さの表れなのではという気がしました。


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Page Written by Kiku^o^Sakamaki