2004年11月30日(火)
東京 SHIBUYA-AX


●セットリスト

  1. R&R
  2. こいよ
  3. Body Fresher
  4. ふられた気持ち
  5. 恋の彗星
  6. 接吻
  7. The Rover
  8. 朝日のあたる道
  9. Harlem Nocturne (Dick Rogers & Earle Hagen) featuring 松本健一
  10. 銀ジャケットの街男
  11. 築地オーライ
  12. 沈黙の薔薇
  13. 死の誘惑のブルース
  14. 赤い街の入り口
  15. ひとりぼっちのアイツ
  16. Yen
  17. 或る逃避行
  18. 夜の宙返り
  19. 鍵、イリュージョン
    -encore-
  20. Sex & Drugs & Rock'n'Roll (Ian Dury のカヴァー)
  21. GOOD MORNING GOOD MORNING
  22. Jumpin' Jack Jive
  23. ブギー4回戦ボーイ
    -encore 2-
  24. 欲しいのは君

なかっち(k.c.e.)さん:
けっこう前方(前から5〜6列目くらい)、向かって中央やや左寄り

この日のAXは熱かった!最高でした!!!もう超大盛り上がりで非常に楽しかったです、文句ナシ!大満足!!!

…きちんと報告します。
今回のツアーは、ステージは50年代風のセット、正面中央高めに「Original Love」ロゴの電飾が飾られている(渋公で見られた赤いミラーボールはAXではナシ。あと渋公では開演前にエルビス・プレスリーが流れていたがそれもナシ)。ステージ中央横には銀ジャケットが、ハンガーに無造作に掛けられ立てられている。 田島氏、登場は赤ジャケ&黒の細身のズボン、は渋公と同様。
(大門グラスはAXではナシ。羽田の飛行機整備工場で購入したらしいチョーカーをし てました)
自分は、かなり前方、向かって中央やや左寄りで見ていました。
もうお客さんはノッケから大盛り上がり、1曲目からそこら中ジャンプしまくりでした。やっぱライブはこれっすよ!
先日11/23の渋公の時とは違い、終始お客さんが盛り上がっていたので、田島氏も「んん。よしよし」とでも言いたげな満足げな様子、安心して演っている感じを私は受けました。最初は声が出づらいのか?と思わせるような部分もありましたが徐々に良くなっていき、ラストでは最高でした。

ライブは完全な2部構成。
第1部はヒットチューンばかりで飛ばしっぱなし、氏も曲が終わるとすぐにメンバーに、次のを早く!と合図する。MCも(軽い挨拶以外は)ほとんどなし。ペットボトルの水を何度も客席にぶわーっと浴びせる。 「朝日〜」の後いったん氏は去り第1部終了、松本氏のSAXがシビれる「Harlem Nocturne 」がいわば「間奏」。続く「銀ジャケットの街男」イントロの中、田島氏ふたたび登場(黒のシャツ&黒のズボン)、ステージ中央にかけられてあった銀ジャケットを指さし!はおり!第2部スタート!カッコイ〜!
渋公の時も同じ演出だったはずですが、この日は当日の熱気のせいで、やけにカッコよかったです。

(自分はほとんどの曲を氏と一緒に大声で唄っていたのですが)「朝日〜」は唄っていて幸せになるメロディだと改めて実感。シルクハットをかぶっての「死の誘惑のブルース」、氏のシャウトがコウモリを連想させました。アンコール1曲目「Sex &〜」ではサックスも披露、ちょっとしたしぐさがセクスィ〜!「GOOD MORNING〜」、CDでは心地よいポップスでしたがライブではすごくラフで、ロケンロールな唄いっぷり。そのおかげで、歌詞は確かに「出かけようよ」と唄っているのに「出かけようぜ!」に聞こえる。元気になれる1曲!「Jumpin`〜」ではなぜか「アイアイ」と「ジングルベ〜ル」をお客さんに強要。この時点での盛り上がりはピーク。「ブギー〜」ではブルースハープを!シビれました。
ライブの終わりを予感させるような「R&R」に始まり、ライブの始まりを予感させるような「ブギー〜」で終わるのは、渋公の時に「ああこの曲順、めちゃめちゃ盛り上がれば『ハマる』だろうな」と思っていたのですが、この日は案の定ガッチリハマっておりカッコ良かった!「Jumpin`〜」でジャンプしまくってもうヘトヘトのところに、「立ち上がれ〜」と歌われると、「ああそうか、こういうことなんだ、人生って」と悟された感じがしました(笑)。

歌詞の間違い多々ありましたが、(渋公では不満だったのに比べ)今回はなぜか自分は不満に感じませんでした。
歌詞を間違えても許される曲(例:「銀ジャケットの街男」)と、許しがたい曲(例:「夜の宙返り」「欲しいのは君」)とがあると思いますが、許しがたい曲においてはちゃんと歌えていたし、何より非常に盛り上がり非常に楽しかったので、チャラになってしまった感じです。

この日一番良かったのは「赤い街の入口」だと思います。とあるファンサイトでも「凄かった」とこの曲を挙げている方が多かった。何というか、唄・パフォーマンス共にひたすら凄まじかった。髪を振り乱したり突然しゃがみこんで唄う氏に…ヤラれました。この曲ではひたすら『どうしようもないこと』が唄われていますが、その『どうしようもなさ』の表現がたまらなく魅力的で、自分を惹きつけて離しませんでした(このライブの後、自分の頭にはずーっとこの曲がぐるぐる回っていました)。 あとラストの、田島氏一人でのギター弾き語りによる「欲しいのは君」。この日最高の声でした。11/27,28の名古屋公演からこの曲がセットリストに入ったようで、どの曲だろう…とひたすら予想していたのですが、まさかこの曲とは。「愛が本当にすばらしいのは 歌の中だけのことなのかい?」と唄われ、はっとさせられました。
「夜の宙返り」を唄っておいて、ラストにこの曲を唄われると…なんだか非常に切ない気持ちになり、そのやり切れなさがまた良かった。

ほぼ日刊イトイ新聞」で同時期に連載が掲載されていた影響で「番長!」「機長!」(←連載内でそう呼ばれている)コールが多く、楽しい雰囲気に拍車をかけていました。そういえば、1回目のアンコールを終えてメンバーが去る時、木暮さんが皮ジャンのジッパーを上まで締め「敬礼!」して去っていったのが可愛らしかったです。2回目のアンコール後にはメンバー全員がビールを掲げて登場、氏もステージから降りてきて前列のお客さん達とハイタッチの大サービス。その後ステージに上がった氏が「今年もありがとうございました、来年もよろしくお願いします!」と挨拶し、会場全員でカンパ〜イ! その後各メンバーのビールをお客さんにプレゼント。最後は全員で肩を組み、氏が「来年もよろしく!メリークリスマス!」を挨拶し去っていきました。去り際まで、はしゃいでました。

自分は…灰になりました。真っ白な。

このライブの模様はCS「MUSIC ON!TV」にて生中継されました。
ちなみに町田康さんがまた2階にいらしてました(今年2月のAX、7月の渋公と、自分がお見かけするのはもう3度目です)。


[2004年冬]
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Page Written by Kiku^o^Sakamaki