2004年11月12日(金)
宮城 Zepp仙台


●セットリスト

  1. R&R
  2. こいよ
  3. Body Fresher
  4. ふられた気持ち
  5. 恋の彗星
  6. 接吻
  7. The Rover
  8. 朝日のあたる道
  9. Harlem Nocturne (Dick Rogers & Earle Hagen) featuring 松本健一
  10. 銀ジャケットの街男
  11. 築地オーライ
  12. 沈黙の薔薇
  13. 死の誘惑のブルーズ
  14. 赤い街の入り口
  15. Sex & Drugs & Rock'n'Roll (Ian Dury のカヴァー)
  16. Yen
  17. 夜の宙返り
  18. ひとりぼっちのアイツ
  19. 或る逃避行
  20. 鍵、イリュージョン
    -encore-
  21. GOOD MORNING GOOD MORNING
  22. Jumpin' Jack Jive
  23. ブギー4回戦ボーイ

rararapocariさん:
zepp仙台11列右端

舞台の中央に無造作にハンガーにかけられた銀ジャケット。オープニングは『銀ジャケットの街男』なのか・・・。

しかし舞台に上がった田島が着ていたのは赤いジャケット。そして驚きのオープニング曲は、オーラス候補の一つと考えていた「R&R」。ただ、開演前に場内に流れていたのは、予想(美空ひばり系かと予想)に反して、エルヴィス・プレスリーで、そこからの流れという意味では自然ではあった。

2曲目、3曲目に行っても、肝心の『街男 街女』収録曲が流れないのを見て、ブライアン・ウィルソンの『SMiLE』や『PET SOUNDS』ツアーのように、アルバム一枚再現するつもりなのだろうか、と流れを予想。しかし、選曲がどう考えても終盤のもので、盛り上がりは最高潮。

さて、「朝日のあたる道」で田島貴男は一時舞台の袖に引き、インスト曲。 一休みした田島は舞台に戻るなり、中央の銀ジャケットを指さし、客を煽りに煽って、遂に羽織った!ここから『街男 街女』セクションのスタート。

曲順は微妙に変えているがA面B面は変えず、間にカバーを挟む。カバー曲は知らなかったが、乗りやすい曲。ラストで田島貴男がサックスを演奏。想像通り、予想は全く当たらず・・・。本編ラストは、当然、「鍵、イリュージョン」。涙。

アルバム曲を全曲聴いてみて、印象は、CD時とほとんど変わらなかったが、「Yen」は結構見直した。「ひとりぼっちのアイツ」は、今後何年も演奏し続けられる名曲であることを実感。唯一、自分の中で消化しきれていない「死の誘惑のブルース」では、田島が上田禎のシルクハットを被って怪しい雰囲気を演出。やはりよくわからない。

さて、アンコール一曲目は、予想外の曲。これはこれでよかったがベストな選曲なのかちょっと疑問。「JUMPIN' JACK JIVE」は、途中の観客との掛け合いの部分で、「ジングルベル」を要求。これは結構面白かった。ラストは「ブギー4回戦ボーイ」って、これもオープニングの定番なので、今回のライヴは、オープニングとエンディングが「逆さ」だったのでした。

今回は、髪型が大幅に変わった(!)せいか「くし」のアクションも無く、木暮晋也は目立たず。逆に目立ったのが上田禎。僕は、この人がツアーメンバーになってから初めてのライヴだと思うが、ピアノ、ギター、4回戦ボーイのピコピコ等、前に出る場面が多かっただけでなく、独特の存在感を持っていた。サングラスで顔がよくわからないが、イメージとしては、TBSの土井敏之アナ。ベースの鹿島達也と一緒にやっているのがepoch(http://www.epoch-web.com/index.html)ということで、ちょっと気になります。

さて、総合的な感想はと言うと、これは難しいのだが、「踊る太陽」ツアーと比較するとイマイチだった。一つには、客の入りがあまり良いとは言えなかったということがある。(2階席は設けられなかった。席は固定のパイプ椅子で14×27=378。)そのせいか、ノリも最高とは言いがたがった。別に客層のせいにするわけではなく、『踊る太陽』ツアーは非常によかったことを考えると、パイプ椅子のせいにしたくなる。『街男 街女』セクションの前は、完全に幕を下ろすくらいの勢いがあっても良かった。休憩時間はパイプ椅子に座って休んで、幕が上がると、田島貴男以下、全員が着替えて(鯉口、雪駄)再登場みたいな演出があったらなあ・・・。また、後半部は、アルバム収録曲順を律儀に守るべきだったと思う。そこら辺が少し中途半端になってしまった印象を受けた。

選曲は、やはり『踊る太陽』ツアー時の椎名林檎級のものを望みたい。また、アンコール一曲目は、個人的には「GOOD MORNING GOOD MORNING」ではなく「Tender Love」。

ただ、田島貴男の歌は、また上手くなった。「R&R」は、マイクの調子のせいか、うまく声が出ていない気がしたが、その後は全開。「ふられた気持ち」最高。田島ダンスは、なぜか開脚系の動き(土俵入りみたいなポーズ)が多かった。前からあったっけ?

当日観た方、ライヴレポート待ってます


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Page Written by Kiku^o^Sakamaki