2002年5月8日(木)
広島クラブクアトロ


●セットリスト

  1. Moon Dance (Van Morrison のカヴァー)
  2. 夜行性
  3. ドラキュラ
  4. 悪い種
  5. BODY FRESHER
  6. 月に静かの海
  7. 愛の薬
  8. 哀しいノイズ
  9. プライマル
  10. GLASS
  11. Xの絵画
  12. DEEPER
  13. 接吻
  14. 朝日のあたる道
  15. アダルト・オンリー
  16. The Rover
    -encore-
  17. 冗談
  18. R&R
    -encore 2-
  19. ムーンストーン

kokonteiさん
前から5〜6列目

 今回のツアーは広島が初日ということで、何となく期待してしまいます。 まずコインロッカーに荷物を預けて、会場入り(ロッカーがちっちゃいので、 大きな荷物の人は気を付けましょう)。

 今回広島は1日のみということもあってか、開演のだいぶ前から ほぼ満員状態。ステージの中央にピアノが据えてあるので、今回は ピアノ弾きながら歌う曲が多いのかなー、センターには出てこないのかなー、 ウッドベースもあるし、ジャズっぽいのかなー、などとぼんやり思っていました。 そこに、楽器のチェックやマイクチェックのお兄さんとともに L?K?Oらしき人登場。SP盤みたいな感じの古ーいレコードを黙々とかけていて、 でも、短髪とYシャツに黄色のネクタイ姿で、まだスーツの似合わない、 会場整理のバイト学生みたいだったので(皆さん、そう思いませんでした?)、 本人かなー、えーでもあんなかっこする?などと、同行の先輩と 勝手な会話をしておりました。

 そして彼が引っ込み、暫くしてメンバー全員が出てきた時びっくり。 久しぶりに田島氏はスーツ姿だし、髪は短くなって後ろに撫で付けてるし、 口には真っ赤な薔薇をくわえちゃってるぞ! しかもみんなもスーツで。会場も、薔薇とスーツにどよめいてました。 松本さんも鹿島さんも(やっぱし本人だった)L?K?Oまで スーツ系のファッションじゃないか…。というわけで、 L?K?Oに気付かなかったわたしは心の中で小さく彼に謝りました。

 さて、怪しいアクションで薔薇を客席に投げ入れて会場を沸かせると、 田島氏はいきなりピアノの前に座り、英語の曲をうたいはじめるのでした。 (後でネタを教えてくれましたが)知らない曲だったけど、いい曲で、そして あまりにも伸びのあるいい声なので、思わず乗せられてしまいました。

 会場に向かって、「ここはお酒飲めるんですかねー、皆さん、飲んでますか?」 と質問したら、三々五々、「飲んでるー」「ビール」などど反応。田島氏、 「いっぺんに言ったらわかんねーよ」と言って笑ってました。

 何曲か新しいアルバムからの曲が続きます。基本的にアルバムとあまり 変わらないアレンジだと思いますが、特に新しいアルバムの曲は、 歌の比重が大きいなーと感じました。

 それから今回はなぜか、かつての大ヒット曲を惜しげもなく次々と 披露してくれました。「今までライブではあまりやってないんですけど、 僕らの中ではちょっと有名な曲です。鹿島君と2人だけでやります」といって、 他のメンバーは退場。ウッドベースとピアノだけで「プライマル」を やってくれました。 彼はほんとにいい声で、もう何て言ったらいいのか、惚れそうです。 袖で小暮さんがじっくり聴いていたのが印象的でした。

 前半はほとんどピアノを弾きながら、でも間奏では前に出てきて 貴おどり(わたしはこう呼んでいます)を披露。会場を盛り上げていました。 今回はネクタイも駆使してのダンスで、会場は大いに喜んでいました。

 しかしやはりピアノは大変らしく、譜面を見ながらの演奏。 出だしで間違ってやり直したりして。「これがねー、難しいんですよー」 とか言いながら、都合3回、演奏をとめてました。

 でもムードは終始和やか。会場も、そんな初日ならではのステージを楽しみ、 田島氏も確かめるように一曲一曲きっちり演奏する、といった感じでした。

 後半、センターに立ってからはヒット曲のオンパレード。会場も 大合唱、ジャンプ、田島氏のアクションに受けたりと、忙しいのでした。 途中、田島氏はスーツのジャケットを脱ぎ(会場:おー!)、すぐ着込み (会場:なんだー、着るのー?)、結局脱いだり(会場:爆笑)、楽しそう。 「The Rover」では「フーリガン」でコール&レスポンス。 田島氏も会場もリラックスしていて、随所で暖かい笑いのおこる 楽しいステージでした。
 しかし、新しい曲の歌詞はよく間違ってました。古い曲は間違えないのにね。 歌いこみの差なのでしょうか?

 最近のライブでは、田島氏のショウマンシップを強く感じます。 お客さんを楽しませようとしつつ、自分も楽しんでいて、それが会場に伝染する、 といった雰囲気です。  それに歌がどんどん良くなっている気がします。 ボクシングの成果でしょうか。腹筋の支えもばっちりといった感じで、 「GLASS」や「DEEPER」など、囁くほどの音量なのに、少しもぶれない。 CDで聴くと声が大きすぎ、表現もストレートすぎる気がして、 満足できないー! あの、囁くような声で歌って欲しい!と、 ライブ以降、身もだえする今日この頃なのです。

 今回のツアーでは、SHIBYA−AXの一日目も行きましたが、広島は 初日と言うこともあって、喉の疲れが全然なく、田島氏の声、という点では もう言うことありません、最高でした。テンションは最高潮、とはいきませんが、 その分変な力みがなく、その曲にとってベストのテンポで演奏された、という 感じがしました。

 やー、ほんと楽しいライブでした。皆さんのライブレポート読んでも同じことが 書いてありますけど、今回行ったライブが今までで一番、です。  皆さんのライブレポートを読むのはとても楽しいので、これからも 期待しています。

他にも当日観た方、ライヴレポート待っています


[2002年夏]
[LIVEGRAPHY] [Home Page]
Page Written by Kiku^o^Sakamaki