1995年6月2日(金)
東京:府中の森芸術劇場どりーむ


さかまき
席:1階5列27番

ステージは結構シンプル。洗濯の物干台みたいのや柵があったりしたところから、どこか遠い外国の井戸端、というコンセプトでしょうか?

席が奇跡のような前から5列目。こんな前で見るのは、ジナラヴに関してははじめて。時間になってわらわらとメンバーが定位置に着くと、田島登場!
うーん、表情がはっきりわかる! しかもモロ田島の真正面で、もう何度となく彼と目が合って困った(爆笑)。

オープニングは、イントロだけではなんだかわからずじまい。ちょっとゆっくりめのダンス系のリズムを長々と引っ張って、そろそろ「暖まった」ころに歌いはじめてやっとわかりました。やはり「ブロンコ」!

続いていきなり「Let's Go!」。もうこの曲が出たことにも驚いたのですが、アレンジも秀逸。ちょっと早めのテンポで流すように歌う。オリジナルの「さぁ行くぞ!」という秘めた闘志はもうなくなり、すでに走り出したた者の「Let's Go!」となっているのでした。

つづいてもう「接吻」。これはアンコールだと思っていただけに、またも意外。しかもまた軽く爽やかなアレンジとなっています(あ〜かっちょいい)。この3曲だけで、もう汗びっしょりなのでした。

ここからは新譜『Rainbow Race』の曲が続きます。「夏着の女達へ」「ミア・マリア」「ミッドナイト・シャッフル」「流星都市」(順不同^^)。 このへんは、それほどアレンジが変わっていたわけでもないのですが、それでも必ず間奏や後奏にアクセントを付けて、「アルバムそのまんま」をうまく避けています。
また、この辺の曲は、田島の声がフィーチャーされた曲。ライヴで聴くと、ほんとうまいなァと感心することしきりです。
残念ながらストリングスはなかったのですが、そこはうまくホーンでカヴァーしてあって、物足りなさは思ったより感じませんでした。

なかったといえば'少年少女合唱隊'。もちろん「Your Song」の。これだけは結構期待していただけに、ちょびっとがっかり。
#小沢なら無理してバックに詰め込んだろうなァと思つた

ライヴならでは!というのを強く意識したのが、「ホモ・エレクトス」。
ぼくは新譜の中ではむしろ嫌いな曲なのですが、やはりライヴでは映える曲でした。楽しい楽しい(^^)。しかも、最後のブレイクの後はそのまま「フィエスタ」に繋がって、ここはまるで魔法にでもかかったみたいでした。

このあたりで、とつぜん「それじゃ古いアルバムから」とのMC。
去年の夏のライヴでは、やはりこんな感じで「LOVE SONG」をやったのですが、今日はなんと「DARLIN'」!! まさかこれを生で聴けるとは!(T T)
#観客の反応も意外とよかった (^^)
これはアレンジをほとんど施していなかったのですが、そこがまた興味深い。なぜなら、今とぜんぜん違う歌い方の頃の曲のはずなのに、聴いていて違和感がちっともなかったからです。「LOVE SONG」の時も「この曲はいまを先取りしていたのか」と感動したものでしたが、今回も同じ感慨。1stはそれはごった煮なアルバムですが、それだけにジナラヴの

たしかこのへんで「The Rover」。恒例の?観客との掛け合いはこの曲でやりました。「1、2、3rrrROVER!!」って感じで結構長いこと。 途中で「今度は男だけ」となって、うぉっしゃ!と頑張ってみたのですが(笑)、次の「女だけ」の圧倒的な大音量に適うものではありませんでした。

ちなみに男の観客は、今回は結構いました。全体の3割くらい。
そう、前2回は2割弱も見かけず、いればそれは必ずカップルだったという(笑)。今回は野郎グループというのもチラホラ見かけて、意味のない安心をしたのでした。

それで「ダンス」だったかな。これもやはりライヴ向きの曲で、バッチリ。
そして「Bird」。アルバムよりもいくぶんゆったりしたペースで、ついついうっとりと(ああ、でもレゲェってノるのがむずかしい…)。でも「ラララーラララー」でもう本編は終わってしまったのでした。

モノ足りるわけもなく拍手し続け、その甲斐あって(ではないが)アンコール。ベースの小松がサンバドラムを構えたところから来るか来るかと思っていたら、やっぱり「The Best Day Of My Life」。
でも出だしは静かに静かに歌い、1番を歌い切ったところでドカンと強烈なサンバリズム。うーん、かっこいい(T T)。 ちなみにこの「べせっおーまらーいふ」と、小沢の「ばーらーばー」の「振りつけ」は同じ。    \(^^ ) (^^/) \(^^ )

そうしたら「朝日のあたる道」。もうこれでおしまい、ってのがわかるのですが、まだやってない曲がひとつある。それを聴かずにゃ帰れない。

ここでまた引っ込んでしまうのですが、客電は付かない(ま、ここがちょっとヤですけど)。ここぞとばかりに盛り上がると、また出てきました。そして最後の1曲「夢を見る人」。
これがまたアレンジを変えてあって、明るくさわやかな感じに。オリジナルよりも「朝」を感じさせてくれて、とってもよかったです。 ここでもちょっと掛け合いをやってくれて、その晴れ晴れとした雰囲気のなかで、おしまい。

いや〜、やっぱりよかったぁ。さすがはライヴで叩き上げてきただけのことはあるバンドです。たぶん昔のほうがもっとギラギラした緊張感はあったのでしょうが、今でも充分ライヴのツボというのは抑えてあると思います。6〜7,000円払ってもこれ程でもないバンドのことを考えると、4,120円というのは激安だと思うことしきり。


[1995年]
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Page Written by Kiku^o^Sakamaki