２階の最前列っていうのは本当に音のバランスが良くいい席でした。（まあ、田島氏の顔は良く見えなかったのですが）
この時からDrummerが私の好きな佐野氏に代わったこともあって、本当にすごい演奏だな～～～っと思いました。
でも、トランペットの渡辺氏があのたまにある音ハズシがきびし～～～かった。あと、この日は「スタッフからあまりしゃべるなと言われてるんだけど」と言いつつも、とにかくＭＣが多かった。「昔、芦屋に住んでいて、初めて神戸の三宮にギターを買いに行った日のこと、それまで毎晩寝る前に何十冊ものギターのカタログをワクワクしながら見ていたこと、あとギターを手にしての帰り道、もし、今乗っているこの電車が脱線したらどうしようとドキドキしたこととか、輸入レコードを良く買いに行ったレコードショップの"Mr.Jacket"の話。三宮の駅が懐かしいとさえ言ってました。田島氏の中学生時代の話がたくさん聞けて良かった。
（もっと遊びの話になれば、同い年なのでもっと懐かしめたのですが。）そうそう、忘れてましたが、この日のライブの感想ですよね。まず思い出すのは、田島氏が髪を短くしたこと。スッキリしていて私はこっちの方が好きでした。
あと、次の日のライブではやらなかった”スキャンダル”と”月裏”（どっちもカラオケで歌うほどお気に入り）が聴けたこと。それと最後に、アンコールのあたりでやった”接吻”。田島氏の声も良くでていてすばらしかったです。それよりも何よりも印象に残っていたこととして、２階の最前列だったため、この”接吻”のときに１階席の観客が一体となって、スモークの中、手を振りながらゆらゆらと揺れていたところをジッと冷静に見れたことです。何だか、それが私には天国と言うか”あの世”に見えてしまって何だか涙がでてきそうでした。
それから４２日後にあの阪神大震災が起き、神戸国際会館は倒壊してしまいました。 今思えば、あの時のライブに見にきた人の中には不幸があった人もいるのだなと思うと思わず今キーボードを叩いている手が止まってしまいそうです。
本当にあの震災は貴重なそして二度と経験したくない思い出です。