舞台は交差点をかたちどったもので照明によって水銀燈やナトリウム燈の雰 囲気を出していた。
メンバー5人のほかにパーカッション&BACKVOCALの女性、キーボ ード、ベースの3人が加わって総勢8人。
2階席の中央2列めに座っていたが、スピーカーからの音のうち中高音部が いまひとつはっきりせず、じれったい思いをした。田島貴男は少しこもったような声を出す歌い方なので輪をかけてそう感じた。何を言っているかがまったくわからないことを除けば歌自体はうまい。その他の演奏についてはCDと比較するとかなり落差を感じた。CDの演奏のクオリティが非常に高いので余計に。特に、ドラムが若干不安定におもえた。
曲は最新アルバム「eyes」からがほとんど。一部1つ前のアルバム「結晶」から。上記12、13、15の3曲はそれ以前の曲と思われる。
衣装は特に凝ったものではなく、普段着のイメージ。
客層は10代後半から20代の前半の女性が多く少し驚いた。CDを聴く限りではジャズっぽいアレンジの渋めの曲が多くもう少し高い年齢層を予想していたのだが、大はずれ。
開演してメンバー、特にVOCALの田島貴男が登場すると場内から黄色い歓声。昔NHKでやっていたレッツゴーヤングの会場に来たのかと錯覚。田島貴男が歌いながら節々で「きめのポーズ」をとるが西城秀樹みたい。思わずうなってしまう。CDのイメージと全然違う!私を含む2階席の一部10人ほどを除いていきなり総立ち状態。若いから元気。(ただし、3階席については、前に迫り出した桟敷の一部しか見えなかったので、保証はできないが…)
私の前の席の女子高校生らしき二人組みも立ち上がってしまった。一方の子が若干幅の広い体格なので、私は視界を塞がれてほとんど田島貴男の歌う姿を観れずじまい。しかたないから舞台の袖のカーテンを眺めたり、目をつぶってじっくり演奏を聴いたり。いえ、別にかまわないよ。自由に楽しめばいいんだよ。おじょーちゃん。おじさん気分。
女子高校生の横でいっしょに踊れる元気な人にはお薦め。2時間立ったままだと翌日に響く人は、家でCDを聴くだけにしていたほうがいいかも。CDで聴いたときとまた雰囲気が違う。でも、いいコンサートだった。女子高校生が24、5歳になったころにもう一度行ってみたい。そのころ私は…ゲッ
おしまい