Pipe dream
絵空事

おことわり

 このページは 個人的に思ったことを徒然に書くところです。早い話が行き先の無い話題の溜まり場です。当然 内容は刻々と変わりますし前言撤回もアリです。
内容、姿勢共に異論反論もあると思いますが、基は絵空事ですから。

○オルゴール関連の和書の系統について 03/05/03
オルゴール関連の和書や博物館のガイドブック等を読むとあることに気づきます。それは、オルゴールの系統ではなく、オルゴール和書の系統です。参考文献つながりとでも言いましょうか。(中の表記が同じとか、情報の+αがない、取り上げるテーマとか、妙に気になる表現を踏襲しているとか)その関係を図に表したのが これ です。(なんてね 作っていませんよ)
例えば1830年の件です。ある本に「(オルゴールは)1830年になると急速に時計技術と枝分かれし・・・」と年を特定し記載してありますが、その年何があったのかまでは挙げられていません。この記載は他の多くの和書に 1830頃 という表現で引用されていますが、同様にそれ以上の説明はありません。その他、在る章の在る地名には国の表記が無いとか・・・こういった共通項を追っていくと、また違った面白さが見えてくるのは私だけでしょうか。それだけ和書のルーツとも言える、ある本の存在が偉大だってことでしょうね。それぞれの著書には重きを置いた部分があって、その他は引用するていうのは、良くあることですし、認められるべき事でしょう。 
 当然系統に属さないと思われる本もありまして、ルーツ本に無い情報が一杯詰まっているので、重宝しています。
しかしそれでも私が知りたいことの全ては載っていません。ガバナーはいつ取りこまれたの?ゼネバは?スットッパーが付いたのは?これは和書では超えられない限界でしょうか。
 
○MUSIC BOXの分類について 03/05/02  更新03/06/06
舌の根も乾かぬうちに、分類について話題です。
初めての方へ等で 「オルゴールのことをMUSIC BOXといい、オルゴールはcylinderとdiscに大別できる」と記載しましたが「あれ?」と思われた方もいると思います。barrelやautomaticもオルゴールに含まれるのでは無いか?ということでしょう。
 そう思われる方々はご存知かもしれませんが「オルゴール」という語句は日本語です。
要は定義の問題で「オルゴール」という語句がAutomatic musical instrument(自動演奏楽器)全体を示すのか、そのカテゴリーの一つ「Music Box」を示すものかということでしょう。
私の考えは、どちらにも拘りません。
ただ感覚的にオルゴール=MUSIC BOXとした方が私を含め、大方の方々にとって受け入れ易いのではないか?という考えで、このHPは出来ています。
恐らく多くの日本人が「オルゴール」と聞いて、思い浮かべるのは(どこかで聞いたり、読んだりしていなければ・・・の話です)cylinderタイプかDiscタイプでしょう。後から知識として知ったとしても、やはりオルガンはオルガンですし、ピアノはピアノでしょう。実は私自身もその一人です。

参考までに
 日本オルゴール協会のオルゴールの定義付けでは「オルゴールとは・・・櫛歯に似た特殊鋼製の発音体を・・・ピンで弾き」だそうです。間接的に特殊鋼製の発音体を持たないbarrelやautomaticはオルゴールに属さないとも解釈できませんか?
 
○いろいろな分類について 03/05/02
 分類したがるのは評論家の悪いクセと言ったり、言わなかったり。分類いかんに関わらず「モノは存在する」という事実を重要とし、分類訳けは整理する手法にすぎないという考えでいます。例えればCDショップのジャンル分け程度にしか考えていません。ジャンル分けは店主次第、その根本はお客様のニース次第です。とはいえ調べたり、全体像を掴む上で分類という手法は非常に有益であると思います。手法が目的化しないように気をつけます。
 
○参考文献の取り扱いについて 03/05/02  更新03/06/06
私は現代人ですから、オルゴールの歴史や遍歴がどうだったか、なんて知るはずもありません。当然 昔を窺い知る 何らかの参考資料が存在します。本来ならば、随時又はセクション毎に参考資料を併記するのが本筋ですが、それではあまりにも書くほうも、読む方も堅苦しいですので、多少ルール違反ですが一括した形でここに記載することにしました。(手抜きでごめんなさい)



参考資料

日頃 参考・引用等でお世話になっている オルゴールの資料です。
注記 資料類目 参考資料名 著者/出版社/その他
*1 書籍 オルゴールは夢仕掛 名村義人 著/音楽之友社 2刷(版記載なし)
*2 書籍 オルゴールの詩    名村義人 著/音楽之友社  1刷(版記載なし)
*3 書籍  浪漫の夢 オルゴール 佐伯平二・馬渕浩一/共著
東京音楽社
版記載なし
*4 書籍 ENCYCLOPEDIA of Auto Musical Instruments Q,David Bowers
/The Vestal Press,LTD
  May/1994
*5 書籍 Catalogue of Music Boxes 那須オルゴール美術館 版記載なし
*6 書籍 オルゴールのすべて 上島正・永島ともえ/共著
オーム社
第1版1刷
*7 書籍 THE MUSICAL BOX
A Guide for Collectors
Arthur W.J G. Ord-Hume /Schiffer Pub Ltd   版記載なし
*8 書籍 オルゴール
聴いてみたいアンティークの音色
田中健 著/京都書院 1刷(版記載なし)
               
              



 オルゴール お薦め本

「オルゴールについて、どんな本があるの?」っと興味持たれた方へ
幾らかでも取掛かりになればと思い、集めてみました。
本の著者・出版者などの情報は 参考資料 をご覧下さい。

ご注意
コメントはすべて私見、感覚的ですから、事実と異なる場合もあります。
入手の判断はご自分でお願いします。

最初読む本であれば「オルゴールの詩」がお薦めです。情報はもちろん、写真が豊富なので見ながら読めます。残念なことに絶版ですが、多くの図書館に所蔵されているようです。

いろいろなオルゴールを見て楽しむなら、「オルゴール 聴いてみたいアンティークの音色」がお薦めです。写真集かと思わせるほど写真が満載。著者の田中氏は那須オルゴール美術館館長さんで、博物館のガイドブックみたいな本です。(所蔵品かどうかはわかりません)。残念ながら絶版です。メーカー名もかなり充実しています。

一般的なオルゴールの歴史だけでなく、メカニズムについて詳しく説明されているのが、「オルゴールのすべて」です。こちらは現在(03/6/末)でも普通に書店で購入できます。著者がオルゴールメーカーの人だけに、技術的なことに踏み込んで書かれています。資料も独自に集められているようです。

とにかく馴染み深いシリンダー・ディスクオルゴールについて詳しく知りたい方は「THE MUSICAL BOX」がダントツお薦めです。サイズはA4より少し小さめで延々340ページ語られています。唯一の難点は・・・・英語です(シクシク)。もし英語が苦にならない方なら、割り切って最初に読むのも良いかもしれません。
どの写真も綺麗にとれています。リペアーやアンティークもの購入のアドバイスもあります。

Automatic musical instrument(自動演奏楽器)全体についての本を探されているのであれば、「ENCYCLOPEDIA of Auto Musical Instruments」がお薦めです。この本の特徴は実に700ページぐらいがPlayer Piano,Orchestrion,Organette,Fairground organ、Calliopeなどの自動演奏楽器に関するページで、ご馳走様!!って感じです。また当時のカタログ?や広告が非常に多いのも非常に参考になります。もちろんcylinder、discについてもたっぷりあります。A4より少し小さめで延々約1000ページ語られています。英語です。


自動演奏楽器の年代表

表は各自動演奏楽器の代表的メーカー数社が生産していた年代を表わしています。
参考文献*7にあった資料をただ写しただけです。




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