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QNX 6.0環境


ここでは2000年10月にリリースされたQNX RTP 6.0の環境(以下単にQNXと略します)について簡単に紹介します。
(但し、リアルタイムOSの開発環境については触れていません)


(1)インストーラとグラフィカルログイン画面

まずハードディスクにQNXをインストールします。
プラグ&プレイ対応のインストーラはネットワークカード、プリンタ、モデムなどのドライバを自動的に組み込んでくれます。
インストールの過程でrootユーザのパスワード設定を行います。

インストール後にハードディスクからブートするとグラフィカルログイン画面が出てきます。



そこでログインするとPhotonウィンドウシステムのデスクトップが表示されます。
(ログイン画面が出たままログインせずに一定時間放置しておくとそのログイン画面が上下左右斜めに動いてスクリーンセーバのような働きをします)

(2)デスクトップの構成

デフォルトのデスクトップ(正確にはワークスペースと呼びます)上には二つの「Shelf」があります。

(3)デスクトップの外観


(4)ネットワークの設定について

今回はかなり古めのNE2000互換のISAカードを使ってみました。
ネットワークの基本設定はネットワークマネジャ(io-net)で行います。
今回は/etc/rc.d/rc.localを以下のように新規作成しました。



ここで指定しなかったものはデスクトップ右側のShelfにある「Network Cfg」(phlip)で設定しました。
あとは/etc/rc.d/rc.localを実行すればLAN上でTCP/IPが使えるようになります。


(5)Terminalにおけるtelnet,ftp等の使用

Terminalでは通常のUNIXコマンドがほとんど制限なく使用できます。


(6)イメージビューア

QNX付属のイメージビューアはJPG,GIF,BMPを含めた数多くの画像形式に対応しています。


(7)ダイヤルアップとWebアクセス



(8)テキストエディタ

QNX付属のテキストエディタ(プログラム名:ped)ではフォントのサイズや色などの指定もできます。
もちろんカラー印刷も可能です。


(9)ファイルシステムとファイルマネジャ


(10)Linuxファイルシステムのマウント

QNXからLinuxファイルシステムのマウントはmountコマンドで簡単に行えます。

(11)Linuxファイルシステムのリモートマウント(NFS)

Linux側でexportしたディレクトリをQNX側からリモートマウントしてみました。



リモートマウントしたディレクトリをファイルマネジャで見てみました


(12)LinuxからQNXファイルシステムのリモートマウント(NFS)

QNXのNFSサーバを利用することによって他のOSのNFSクライアントからQNXのファイルをアクセスできるようになります。
ここではNFSクライアントとしてLinuxを使った例を紹介します。


結局QNXのNFS機能によって他のOSとのピアツーピア接続が可能となります。


(13)日本語変換

QNXではVJEを使用して日本語変換ができます。
vpimを起動するとVJEのツールバーが表示されますのでツールバーを見ながら変換モードの確認が行えます。

(14)メールソフト

QNXにはV-Mailと呼ばれるメールソフトが標準で付いています(プログラム名:vmail)。



(15)Xphoton(Photon用Xサーバ)

XphotonパッケージにはX11R6ライブラリが含まれています。
Xphotonパッケージを組み込むとXphotonが自動起動されいつでもXアプリが動作するようになっています。
また/usr/X11R6/binにはQNXに移植されたxclockやxtermなどのXアプリもほんの少し入っていますのでそれらを動かしてみました。




当たり前のことですがXphotonはXサーバですのでLinuxなどのXアプリをQNX上で操作することも可能です。
Linux環境に入っているGIMP,Netscape,XlogoなどのXアプリをQNX上で操作してみました。
(手順としてはQNXからLinuxにtelnetで入ってDISPLAY環境変数でQNX側のディスプレイを指定してLinux内のXアプリを起動するだけでQNXの画面からそれらのXアプリを操作できるようになります)


(16)開発環境

QNX対応開発環境としては大きく二つあります。
それらは「GNU開発ツール」と「PhAB(Photonアプリケーションビルダ)」です。

(17)Samba

QNXでのSambaの導入と利用例はこちらで紹介しています。


(18)その他