MSX turbo Rの環境




1990年の暮れにMSX turbo R仕様のMSXマシンを購入しました。
(MSX turbo RというのはMSX2+の上位互換をもつMSX規格です)
それ以前はMSX2+仕様の8ビットマシン(Panasonic FS-A1WSX:CPUはZ80, 3.58MHz)を使用していました。
しかし16ビット仕様のマシンに興味をそそられてついついPanasonic A1ST(Super Turbo)を衝動買いしてしまいました。
価格の話は単純比較が困難なためあまりしたくはないのですが実はこのA1STの定価は87,800円でそれまで使っていたMSX2+のマシンより約20,000円程高くなっていました。
でも当時のNECの16ビットパソコンPC-9801 UV11(日本語MS-DOS 3.1や日本語BASIC 5.0付属で265,000円、但しディスプレイは別売)に比べるとかなり低価格に押さえられていました(やはり対応アプリの数がものを言うのでしょうか...)。

ここでは主にMSX turbo Rの環境について簡単に紹介します。

(1)A1ST仕様

(2)A1STの利用環境(MSX2+対応環境含む)

(3)A1ST付属のグラフィックソフト

A1ST付属のグラフィックソフトをちょっと試してみました。

(4)自作グラフィックソフト(お絵書きツール)

A1STのPCM録音・再生APIを利用したボイスメモ付きグラフィックソフトを自作してみました。
A1STの味見を兼ねて1991年の春に作成したものですがとても気恥ずかしい思いがします。





(5)泳ぐカード(自作)

お部屋のちょっと変わったインテリアとして「泳ぐカード」というプログラムを作成してみました。

プログラムを起動すると水槽のような空間に3枚のカードが出てきてその空間をゆっくり遊泳しはじめます。
3枚のカードは互いにぶつかることなく遊泳します。
また壁に接近すると方向転換します。



カードをマウスでクリックするとそのカードの文字が不規則に変化します。




(6)簡単なカード合せゲーム(幼児向けゲームでこれも自作)

トランプカードのゲームにあるものと似たようなものですが、画面にランダムに伏せて並べられたカード群の中から2枚のカードをめくっていって同じカードなら得点が得られるというものです。
「カードの総数をいくつかにするか」とか「1プレーヤモードと2プレーヤモードのどちらにするか」等についてはゲームを起動したときのオプション選択画面で指定できるようにしてあります。
また2枚目をめくったときの結果(不一致、一致)に応じて「ピッピー」「ピンポ−ン」という音を鳴らすようにしています。
更に1枚目のカードをマウスでクリックした時にそのカードの文字を表示するわけですが、そのカードには通常のマウスカーソルとは別のマウスカーソルを表示したままにするというMSXならではのスプライト制御を利用しています。

下の画像は1プレーヤモードの時のゲーム画面です。
(「八百屋」カードが一致した時の画面ですが1枚目に対するマウスカーソルは既にリセットされた状態になっています)




これと似た発想で19,268色自然画表示モードのジグソーパズルも作成してこともあります。
19,268色自然画表示モードを扱うゲームではYJKの輝度制御を含めたちょっとしたテクニックが必要となります。