未設定なら設定します。
「XEN Installation」画面は以下のように初期表示されます。
「オプション」をクリックして「ディレクトリインストールオプション」画面で以下のように設定を変更します。
(1)ルートディレクトリ：「/var/tmp/dirinstall」を「/mnt/tmp」に変更。
(2)最初の起動時YaSTとSuSEconfigを実行する：チェックを入れます(インストール後の再起動時にネットワーク設定を行うため)。
(3)イメージの作成：チェックを入れないままとします。
ここで＜了解＞ボタンを押します。
以下のようになっていることを確認し＜次へ＞ボタンを押します。
※インストールするソフトウェアはデフォルトのままとします。
パッケージがダウンロードされてインストールされます。
パッケージのインストールが終了するとパッケージインストール画面は消えます。
パッケージインストール後の再起動は別途手動で行います。
# mv /mnt/tmp/lib/tls /mnt/tmp/lib/tls.disabled
DomainU側には/etc/fstabは自動作成されません。
そこでホスト側の/etc/fstabをDomainU側にコピーします。
# cp -a /etc/fstab /mnt/tmp/etc
DomainU側にswapパーティションは用意しないのでコピーしたfstab中にswapパーティションの定義があればその行を削除しておきます。
ここで仮想パーティションイメージファイルの/mnt/tmpへのマウントを解除します。
# umount /mnt/tmp
ここで一旦ホスト側をシャットダウンします。
ホスト側をXenモードで再起動します。
/etc/xen/xmsuse93uというドメイン構成ファイルを以下の内容で作成します。
kernel = "/boot/vmlinuz-xen" ramdisk = "/boot/initrd-xen" memory = 256 name = "suse93u" nics=1 vif = [ 'mac=aa:00:00:00:00:11, bridge=xen-br0' ] disk = [ 'file:/root/suse93xen.img,hda1,w' ] root = "/dev/hda1 ro" extra = "5" |
[補足]
(1)xen-br0はXen固有のブリッジです。
Domain0側もそのブリッジを使用してネットワークアクセスするので「ifconfig xen-br0 down」を実行してしまうとDomain0側のネットワーク自体も使用できなくなります。
(2)extra = "5"はランレベル5を意味します。
Domain0(ホスト)側のメモリ割り当てを変更(削減)してDomainU側でメモリが使用できるようにします。
# cd /etc/xen
# xm balloon 0 400
# xm create -c xmsuse93u
これによってDomainUが起動されます。
ここでDomainUが起動するとコンソール版YaSTが表示されます。
まずはrootユーザのパスワード設定を行います。
rootユーザのパスワード設定後は「Network Configuration」画面が表示されます。
- ネットワークカードの設定
「Network Configuration」画面の[Change]を選択してEnterキーを押します。
「Network Card Configuration」画面が表示されます。
そこで[Change]を選択してEnterキーを押します。
すると「Network Card Configuration」画面が表示されます。
[Add]を選択してEnterキーを押すと「Manual Network Card Configuration」画面になります。
ここでは内容確認だけで済ませて[Next]で先に進めます。
- 「Network Address Setup」画面
以下の初期画面が表示されます。
ここでゲストOS側の下記設定を行います。
(1)IPアドレス
(2)ホスト名：linux(デフォルト)
(3)ドメイン名：site(デフォルト)
(4)DNSサーバアドレス：ホストOSで指定している値を指定
(5)デフォルトゲートウェイアドレス：ホストOSで指定している値を指定
- ファイアウォール指定の無効化
「Network Configuration」画面に戻って「Start Firewall Manually」に変更してファイアウォール指定を無効にします。
- リモート管理の有効化
[Change]-[VNC Remote Administration]で「Allow Remote Administration」にチェックを入れます。
これによってホスト側からKrdcやvncviewerで「ゲストアドレス:1」を指定して接続することでDomainUのGUIログイン画面が表示されるようになります。
実際にはDomainU側に以下の内容の/etc/xinetd.d/vncファイルが自動生成されます。
# default: off # description: This serves out a VNC connection which starts at a KDM login \ # prompt. This VNC connection has a resolution of 1024x768, 16bit depth. service vnc1 { socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/Xvnc server_args = :42 -inetd -once -query localhost -geometry 1024x768 -depth 16 type = UNLISTED port = 5901 } # default: off # description: This serves out a VNC connection which starts at a KDM login \ # prompt. This VNC connection has a resolution of 1280x1024, 16bit depth. service vnc2 { type = UNLISTED port = 5902 socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/Xvnc server_args = :42 -inetd -once -query localhost -geometry 1280x1024 -depth 16 disable = yes } # default: off # description: This serves out a VNC connection which starts at a KDM login \ # prompt. This VNC connection has a resolution of 1600x1200, 16bit depth. service vnc3 { type = UNLISTED port = 5903 socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/Xvnc server_args = :42 -inetd -once -query localhost -geometry 1600x1200 -depth 16 disable = yes } # default: off # description: This serves out the vncviewer Java applet for the VNC \ # server running on port 5901, (vnc port 1). service vnchttpd1 { socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/vnc_inetd_httpd server_args = 1024 768 5901 type = UNLISTED port = 5801 } # default: off # description: This serves out the vncviewer Java applet for the VNC \ # server running on port 5902, (vnc port 2). service vnchttpd2 { type = UNLISTED port = 5802 socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/vnc_inetd_httpd server_args = 1280 1024 5902 disable = yes } # default: off # description: This serves out the vncviewer Java applet for the VNC \ # server running on port 5902, (vnc port 3). service vnchttpd3 { type = UNLISTED port = 5803 socket_type = stream protocol = tcp wait = no user = nobody server = /usr/X11R6/bin/vnc_inetd_httpd server_args = 1600 1200 5903 disable = yes }
- ットワーク設定情報の保存
ネットワーク設定終了後、SuSEconfigが自動実行されてネットワーク設定情報がDomainU側に保存されます。
インターネット接続テストはスキップします。
ここでは「Local(/etc/passwd)」(デフォルト)のままとします。
root以外のユーザアカウントを作成します。
この時点でSuSEconfigが再度実行されてシステム設定情報がDomainU側に保存されます。
ここは単に[Next]で先に進みます。
ここで「Installation Complete」となりますので[Finish]で終了します。
インストール完了後コンソール画面にメッセージが流れてテキストログインのプロンプトが表示されます。
rootでログンします。
DomainU周りのネットワーク通信を確実にするためにDomainUとDomain0を念のためシャットダウンします。
まず、DomainU側をshutdown -h nowでシャットダウンし、次にDomain0側もシャットダウンします。
