以下のコマンドを実行します。
chkconfig postgresql on (本コマンドでランレベル3,4,5で自動起動されるようになります)
/etc/rc.d/init.d/postgresql start (本コマンドで/usr/bin/postmasterが動作します)
- /etc/webmin/miniserv.confの変更
デフォルトではWebminアクセスは127.0.0.1からのみの許可となっています。
サーバインストールではXサーバをインストールしないため他のマシンからWebminアクセスができるようにしておく必要があります。
一番単純なのは/etc/webmin/miniserv.conf中の「allow=127.0.0.1」をコメントアウトすることですがセキュリティ上は好ましくありません。
/etc/rc.d/init.d/webminを再起動すると他のマシンからWebminアクセスが行えるようになります。
- WebminによるPostgreSQLのテーブル定義
PostgreSQLのデフォルトのデータベースである「template1」に「mytable」というテーブルを定義してみました。
- mytableへのデータ入力
mytableへのデータ入力もWebminで行えます。
(WebminによるPostgreSQLのテーブルアクセスにおいてテーブル中の日本語データ表示は問題なく行えますが、Webminによる日本語データのセットには制限があるようです)
サンプルテーブルであるmytableを自由に操作可能なユーザをpsqlを使用して定義してみました。
su - postgres
psql template1
create user guest with password 'guest';
grant all on mytable to guest;
追加したユーザは「select * from pg_user;」で確認できます。
pg_hba.conf内の下記の行をコメントアウトし、ローカル接続の許可設定を行います。
# local all trust
尚、「# host all 127.0.0.1 255.255.255.255 trust」の行は必要に応じてコメントアウトします。
/var/lib/pgsql/data/pg_hba.confの編集後はPostgreSQLを再起動しておきます。
「select * from mytable order by code」の実行結果を表形式で表示する以下の内容のmytable.phpファイルを用意します(編集中の様子)。
/etc/php.ini中に「extension=pgsql.so」の指定があればPHPスクリプト中でdl("pgsql.so")によるPostgreSQLの共有ライブラリ(ダイナミックリンクライブラリ) のロード設定は不要です。
<html>
<head>
<title>Vine Linux 2.6 Apache,PHP,PostgreSQL test!</title>
</head>
<body>
<?php
$mysql="select * from mytable order by code";
echo("SQL : ".$mysql."<br><br>");
$mycon=pg_connect("dbname=template1 user=guest password=guest");
$myrs=pg_query($mycon,$mysql);
echo("<table border=1><tr><th>Code</th><th>Name</th><th>Comment</th></tr>");
$myrows=pg_num_rows($myrs);
for ($i=0; $i<$myrows; $i++) {
$mydata=pg_fetch_row($myrs,$i);
echo("<tr>");
for ($j=0; $j<count($mydata); $j++) {
echo("<td>".htmlspecialchars($mydata[$j])."<br></td>");
}
echo("</tr>");
}
echo("</table>");
pg_free_result($myrs); //free result_set memory
pg_close($mycon);
?>
</body>
</html>
ここではmytableの検索結果をCSVファイルとして動的に作成し、そのリンクも動的に作成するPHPスクリプト例を紹介します。
(PostgreSQLのpsqlにおける\copyコマンドでもテーブルのCSVファイルは作成できますが、タイトル行の出力や文字コード変換には対応していない単純なものであり、Windowsでの一般的使用には不向きのようです)
【前提条件】
・すべてのカラムデータは「"」で囲んだ形でCSVファイルに出力する。
・データ中の「"」は「""」に変換して出力する。
・mytable内のEUC_JPコードのデータはSJISデータに変換する。
・CSVファイル中の各行の最後はCRとLFで改行させる。
・CSVファイル名はmytable.csvとする(もしCSVファイル名にサーバ内の日付・時刻を使用したyyyymmddhhmmss.csvにしたい場合はdate("YmdHis)でファイル名称を作成します)。
・mytable.csvは/home/httpd/html/mytest/tmp中に作成する。
・動的に作成される/home/httpd/html/mytest/tmp/mytable.csvの所有者はapache.apacheとなるので「chmod 777 /home/httpd/html/mytest/tmp」を実行しておく(chmod 666 ...ではapacheアカウントによるファイル作成ができません)。
- mytableのデータ内容
- PHPスクリプトソース(mydatacsv.php)
<html> <head> <meta http-equiv="Content-Language" content="ja"> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=x-euc-jp"> <title>Vine Linux 2.6 Apache,PHP,PostgreSQL CSV file output test!</title> </head> <body> <?php // csvdata関数 // コード変換：EUC_JP ==> SJIS // a,"b ==> "a,""b" function csvdata($in) { return "\"".str_replace("\"","\"\"",mb_convert_encoding($in,"SJIS","auto"))."\""; } // table access $mysql="select * from mytable order by code"; echo("SQL : ".$mysql."<br><br>"); $mycon=pg_connect("dbname=template1 user=guest password=guest"); $myrs=pg_query($mycon,$mysql); echo("<table border=1><tr><th>Code</th><th>Name</th><th>Comment</th></tr>"); $mydir="tmp/"; $myfilename="mytable.csv"; $myfp=fopen($mydir.$myfilename,"w"); flock($myfp,2); //lock current csv file $CRLF="\r\n"; //SJIS改行データ $myrec=""; $myrec=$myrec.csvdata("コード").","; $myrec=$myrec.csvdata("名称").","; $myrec=$myrec.csvdata("コメント").$CRLF; fputs($myfp,$myrec); //タイトル行出力 $myrows=pg_num_rows($myrs); for ($i=0; $i<$myrows; $i++) { $mydata=pg_fetch_row($myrs,$i); $myrec=""; echo("<tr>"); for ($j=0; $j<count($mydata); $j++) { echo("<td>".htmlspecialchars($mydata[$j])."<br></td>"); $myrec=$myrec.csvdata($mydata[$j]); if ($j<count($mydata)-1) { $myrec=$myrec.","; } else { $myrec=$myrec.$CRLF; } } echo("</tr>"); fputs($myfp,$myrec); } echo("</table>"); pg_free_result($myrs); //free result_set memory pg_close($mycon); flock($myfp,3); //unlock current csv file fclose($myfp); // CSVファイルへのリンク定義 echo("<br><br>"); echo("<a href=\"".$mydir.$myfilename."\">download CSV file</a>(SJIS)<br>"); ?> </body> </html>
- PHPスクリプトの実行結果
- CSVファイルをWindowsのメモ帳で開いた様子
- カスタマイズ例(メインウィンドウ＆サブウィンドウ化：親子間ウィンドウ間のデータ連携例もご参照下さい)
ここではmytableのCSV出力画面の簡単なカスタマイズ例を紹介します。
メインウィンドウでmytableの内容表示を行うと共に、メインウィンドウ内の「Generate CSV file」ボタンを押すとサブウィンドウが表示されてそのサブウィンドウにCSVファイルへのリンクを表示するようにしてみました。
