「かわせみ」面々のウィンクは?

以前当掲示板でも話題になりましたが「かわせみ」の中に外来語(「ショック」など)がいくつか登場していますが、それに加えて「かわせみ」の面々、実は茶目っ気たっぷりにウィンクをしているんですね〜!
さてそれではその「ウィンク」の数々をお楽しみ下さい(笑)


1 むかし昔の 川風からるいをかばって少し咲を歩きながら、東吾が片目をつぶってみせた。
「あの爺さんは、その女隠居のむかしの恋人だったりしてさ」

2 江戸の田植歌 「かまわねえから、いっちまったほうがいいぞ。るいの顔をみると出かけにくくなる・・・・・・」
片目をつぶって東吾が笑い、それに力を得た感じで、長助がいい出した。

3 雪の夜ばなし 「東吾さんは、まだ御用がおありでしょうから、一足お先に参ります」
声をかけながら、源三郎が片目をつぶってみせたのは、大川端の「かわせみ」へ寄るだろうという合図で、東吾は笑いながらうなずいた。

4 浮世小路の女 「一番喜んでいるのはおるいさんでしょう。なにしろ、甘い御亭主なんだから・・・・・・」
遠慮なしに団子をつまんで、源三郎が片目をつぶった。

5 柿の木の下 「さあ、花坊、とうたまの前で一曲、弾いてみなさい。上手に出来たら、お土産をあげるから……」
七重に片目をつぶってみせた。花世は口をへの字に結んで黙っていたが、観念したらしく、
「おけいこをしますから、むこうへいっていてください」

6 春の高瀬舟 「飯の途中で、ろくでもない話をはじめた魂胆がわかったよ」
敵の目的はこれかと苦笑しながら、鰹のたたきの皿を宗太郎の膳にのせてやると、嬉しそうに片目をつぶった。

7 金婆楼の姉妹 宗太郎が片目をつぶった。
「賭けませんか」

8 千手観音の謎 「全く、兄上の風流につき合うのは、楽ではありませんよ」
床の間に飾ってある千住観音像を目のすみで見て、東吾は兄嫁に片目をつぶってみせた。

9 横浜慕情 「年の割だけはよけいですよ」
お吉がふりむいて片目をつぶってみせた。

10 猫絵師勝太郎 「おたがい、もう少し気のきいた逃げ場所があってもよさそうなものだが・・・・・・」
妾宅とまでは行かなくとも、吉原あたりに馴染の妓でもあればなあと東吾が笑い、宗太郎が片目をつぶった。

11 十三歳の仲人 茫然とそれを見ていた麻太郎は東吾がふりむいて自分に片目をつぶってみせたのだけは、はっきりと憶えている。

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