「花世の立春」

   
単行本   文庫 


明石橋の殺人
降り続く雨の中、若い男女が「かわせみ」へやって来た。やがて男が出かけて行ったが、夜が明けても帰って来なかった。
俥宿の女房
源太郎が麻太郎に往診を頼んだのは永代の俥屋「大黒屋」の子供であった。
花世の立春
源太郎と花世が立春に祝言をしようと決めたのは立春まであと7日という日の朝であった。
糸屋の女たち
源太郎は母親の知り合いである京橋の大店糸屋から、歿った跡継ぎの忘れ形見の探索を依頼された。
横浜不二山商会
横浜の高山仙蔵の住まいに麻太郎と源太郎が訪ねていた時、「夫を殺した」と不二山商会の内儀の志津が入って来た。
抱卵の子
土砂降りの雨の中、転んだ千春を助けた立花久太郎は子供の頃に別れた生みの母を捜していた。



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