私の感想

NHK版かわせみは、まだ原作が20数話しかないときに始まって全47話放送されましたが、ほんとうに原作に忠実に丁寧に作られていて、季節感、江戸情緒溢れる作品でした。
私の感想として、このかわせみのキャスティングが一番気に入っています。というよりこれがベストではないか・・と思っています。
るいさん役の真野響子さんは、おきゃんで涙もろい、でも武家の出という物堅い雰囲気もあって、ぴったりだったのでは。
東吾さん役の小野寺昭さんも、ものに拘らない良家の次男坊の雰囲気がぴったり。
ゲスト陣も豪華でした。奈良岡朋子さん「卯の花匂う」、千秋実さん「桐の花散る」、市原悦子さん「鬼女」、坂東八十助さん「人はみかけに」、田村亮さん「子なきは去る」等々。
脇を固めていた共演陣の方々もそれぞれ個性的でいながら、原作を少しも損なわず今ビデオを見てもちっとも古さを感じさせない作品です。

NHK版かわせみでは小説「御宿かわせみ」が原作でないものが5話制作されている。
そのうち3話は「花房一平捕物夜話」が原作となっている。
「江戸のてまり唄」(さんま焼く)、「冬の桜」(夜の桜)、「子を思う闇」(子を思う闇)。
「油屋殺人事件」と「吉野の女」は原作不明。

追記
「油屋殺人事件」の原作は「ほととぎす啼く」(御宿かわせみ・上)。この1話だけ原作とドラマタイトルが違っていました。
これについてはこでまりさんからお知らせ頂きました(感謝)。
追記
 原作不明だった「吉野の女」の原作が判明しました。
短編集「他人の花は赤い」(文春文庫1982年12月25日発行)に収録された「異母兄妹」。
ハワイが舞台の現代小説ですが、内容はまさに「吉野の女」。
初めて逢う妹を思う兄の心情が描かれています。
この情報はかもしださんよりお知らせ頂きました(ありがとうございます)。

第一シーズン

  放送年月日 タイトル     放送年月日 タイトル
  1980年               1981年  
10月 8日 水郷から来た女   13  1月 7日 女難剣難
10月15日 卯の花匂う   14  1月14日 初春の客
10月22日 桐の花散る   15  1月21日 江戸は雪
10月29日 王子の滝   16  1月28日 江戸の怪猫
11月 5日 江戸の子守唄   17  2月 4日 湯の宿
11月12日 夕涼み殺人事件   18  2月11日 玉屋の紅
11月19日 七夕の客   19  2月18日 鴉を飼う女
11月26日 秋の蛍   20  2月25日 宵節句
12月 3日 女がひとり   21  3月 4日 お役者松
10 12月10日 女主人殺人事件   22  3月11日 鬼女
11 12月17日 山茶花は見た   23  3月18日 花冷え
12 12月24日 師走の客   24  3月25日 人は見かけに


第二シーズン
一部放送日不明

  1982年       1983年  
10月 6日 恋ふたたび    11  1月 5日 迎春忍川
10月13日 川のほとり   12  1月12日 迷子石
10月20日 奥女中の死     13  1月19日 源三郎の恋
10月27日 幽霊殺し   14  1月26日 油屋殺人事件
11月10日 秋色佃島   15  2月 2日 江戸のてまり唄
11月17日 三つ橋渡った    16  2月16日 冬の桜
11月24日 倉の中   17  2月23日 梅一輪
12月 1日 ぼてふり安   18  3月 2日 千鳥が啼いた
12月 8日 幼なじみ   19  3月 9日 狐の嫁入り
10 12月15日 師走の月   20  3月16日 子を思う闇
    21  3月30日 吉野の女
  22  4月 6日 子なきは去る(前)
  23  4月13日 子なきは去る(後)


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