bf109さん 「王子権現裏門」
王子権現は、今は王子神社と呼ばれていますが、
たいそう格式のある神社だそうです。

本当に「王子の滝」そのままに歩かれたんですね。これこそまさに現場検証!どこかで東吾さんや源さんとすれ違いそうですね。(管理人)

bf109さん 「王子権現裏門階段」

「王子の滝」
扇屋の前の道を左折すると川に沿って、やがて左手に王子権現の裏門がみえる。
「本当の参道は滝野川村のほうから、岩屋弁天の近くの橋を渡って参るそうでございますが、扇屋からですと、裏門のほうが近うございます」

bf109さん 「音無川タイル画」

「王子の滝」
夕暮れのせいか、表参道も人通りは全くなく、ひぐらしの声がうるさいほど響きわたる。
「いつも、こんなに寂しいのか」
東吾が訊いた。
「へえ、七月十三日の祭の日には、かなり人が出るそうですが、普段は不動滝のほうに客をとられているようで・・・・・・」
かなり歩いて音無川へ出る。橋を渡ると左の道が不動滝のある正受院の不動堂へ向って居り、右へ行くと、
「おすずさんの殺されていた岩屋弁天へ参ります」
東吾と源三郎は、道を右へとった。

bf109さん 「紅葉橋」
音無川に橋はいくつも架かっていますが、上の文章からすると「紅葉橋(もみじ)」だとおもいます。すぐ近くに金剛寺があり、3・4分で岩屋弁天につきます。扇屋からゆっくりと一回りして飛鳥山に寄って、1時間ぐらいかかりました。

bf109さん 「正受院」

bf109さん 「岩屋弁天跡」
(写真にマウスを当てて頂くと写真が切り替わります。)

「王子の滝」
岩屋弁天は名の通り、えぐりとった洞窟の中に弁天堂がある。
籐吉が用意してきた提灯に灯をつけた。そうでもしないと暮れて来たこの時刻、中はまるでみえない。
おすずの死体をみつけたのは、近くの金剛寺の僧で、
「手前が知らせをきいてとんでくるまでに大勢が洞の中をふみ荒しまして・・・・・・」

bf109さん 「金剛寺」

「鳥頭坂今昔」
板橋の宿で軽く腹ごしらえをして、その先の茶店の脇の道へ入った。
これが滝野川弁天へ行く道で、王子権現へ出るには一番の近道である。
野中の道は秋の気配に満ちていた。
木々の梢はすでに紅葉しかけている。
滝野川弁天の名で有名な金剛寺の境内を抜け、音無川にかかっている木橋を渡ると山道の行く手に王子権現の鳥居がみえる。
時折、参詣人の姿がみえるが、紅葉見物には少々早く、広大な境内は静寂に包まれて、滝の音と川の瀬音が聞えて来る。

bf109さん 「音無川」
13ページの音無川から見える建物が新扇屋ビルで、昔は(子供のころは)木造の古い建物だったような気がするんですがー。音無川は現在親水公園として整備され、写生している人が何人もいました。扇屋は「玉子焼」が有名で、その日はお店は休みだったようですが、玄関で出店のようにして「玉子焼」を売っていました。
(写真にマウスを当てて頂くと写真が切り替わります。)