「能役者、清大夫」 大川紋之助 |
両手が自由で、しかも少々は水練のたしなみのある大友啓之助ですら、溺れ死んだのだからという判断だが、それを口にした源三郎は勿論、東吾も大川紋之助が死んだとは思っていなかった。
「悪運の強い奴だ。おそらくは逃げおおせたに違いない」
(中略) 「うまく、海へ流れて土左衛門になって居ればよろしゅうございますが、もしも、生きていると、又、どういうことをしでかさないとも限りません」
小石川の大川家には、勿論、その後、紋之助は姿をみせていない。
「どうも、いやな相手という気がします」
畝源三郎が首をひねり、東吾が大川を眺めた。 |
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子供の頃から文武両道に優れ、神童と騒がれたが、泰平の世の中、なかなか世に出る機会もなく、やがて世をすね悪事の道へと落ちていった大川紋之助。その才能をもっと別のことに使っていたなら違った成功もあったかも知れないのに。折角東吾や源さんが捕えたのに移送途中に大川へ飛び込んで逃げるとは悪運の強い男です。近い将来、幕末の江戸の混乱に生じてなにか大きな悪事を起さなければいいと思いますが・・・(管理人) |
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掲示板より(日付順) |
ところで、「能役者、清大夫」読み直していたのですが、最後、続きがあるぞ的な終わり方でした。あれって、その後解決とかしていましたっけ?
「酸漿は殺しの口笛」→「忠三郎転生」という展開のように、清大夫は行方不明で終り、まだ復活しそうな予感を感じるんですが・・普通は生きてないけど、あっさり死ぬキャラじゃない的というか・・「メキシコ銀貨」は連鎖エピソードありとはっきり予告していたけど・・「能役者、清大夫」は・・すっかり忘れている話結構多いです。
(S・ファロウ掲示板 麻生花世さん) |
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麻生花世さんが先に書いてくださってた「能役者清大夫」ですが、私も気になっていたのです。
これまで気づいている限りでは(もっとあるかもしれない)、「酸漿は殺しの口笛」の忠三郎、これは「忠三郎転生」で大暴れしましたが結局解決し、宗太郎さんと七重さんが結ばれるきっかけにもなり、大団円。そして新しい所では「紅葉散るの琴江さんの仇である仁村大助これも「神明ノ原の血闘」でやっつける事が出来ました。
しかし、清大夫の大川紋之助は、大友という与力が犠牲になって逃げられたままですよね?
今後解決篇が出るとしても、ずいぶん月日がたったことになりますが・・・いずれまた登場するのでしょうか?
(S・ファロウ掲示板 たまこさん) |
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拝見しました。(一度は見ているはずなのに、すっかり忘れている麻生)
どなたかすでに、書かれていたかもという気もしましたけどやっぱりでした。
大川紋之助は幕府の体制にかなりの不満を持っているという設定でしたし、再び大事件がらみで出てきてもよさそうな・・かなり時間たってますが、(これは未解決事件じゃないけど)「息子」の小源も最近復活していますし。
「メキシコ銀貨」もまだその後があるという予告付きでしたが、この対決篇あたりで大川紋之助がラスボスキャラとして出てくるとか・・・経済的に幕府を倒す目的で・・・一味の若い女も気になりますし、この若い女が絡んできて一気に解決へ・・?
(S・ファロウ掲示板 麻生花世さん) |
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おはようございます。S.ファロウの掲示板のほうで、今盛り上がっているのですが、考えてみたらご本家で扱ったほうがいい話題かなと思って、勝手に持ってきました。もともとは、「その後が気になる登場人物」のアンケートでzmzmさんがあげていらっしゃるのですが、「能役者清大夫」の大川紋之助のことです。
これまでに、その一話の中で犯人が死んだり捕まっていないのは(わざと見逃した分は除く)「酸漿は殺しの口笛」「紅葉散る」ですが、それぞれ、「忠三郎転生」「神明原の血闘」で決着がつきました。大川紋之助も、これから、幕末の混乱などに乗じて犯罪を画策しているか(麻生花世さん案)彰義隊などに現れる可能性も(はなはなさん案)と盛り上がっております。
(当掲示板 たまこさん) |
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管理人もS・ファロウ掲示板で拝見しましたが、確かに大川紋之助、きっとどこかで、悪事を働きながら生きているのでしょうね。
白状しちゃいますと、実は管理人、この大川紋之助と江嶋屋忠三郎がごっちゃになっちゃってたんです(笑)ああ、恥ずかしい〜!
なんだか「能役者、清大夫」「酸漿は殺しの口笛」「忠三郎転生」とこの3つの話がどうも繋がってると勘違いしてたみたいです。
どれも「かわせみ」の中ではスケールの大きいドラマチックなお話なのでそんな風に思っていたのかなぁ・・・修行が足りませんです。
大川紋之助=進藤清大夫
小島久之丞=江嶋屋忠三郎=岡崎半次郎
「かわせみ未解決事件」特集、面白そうですね。どのくらいあるかな・・・
(当掲示板 管理人) |
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最近こちらやたまこ様のところで「お三代ちゃんもそろそろお嫁入り?」など話題になってたらそういうお話が掲載された…って事もありましたよね!
来月あたり大川紋之助、大暴れしてたりして〜!(生きていたら何歳くらいなんでしょう)
(当掲示板 のばらさん) |
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嬉しいです。「能役者、清大夫」(タイトルに「、」のつく話には何かある。と山室教授のお説にありましたね〜)は「酸漿は殺しの口笛」に収録されていますし、よく似た感じの犯人像ですから、たしかに「酸漿〜」の後、本物の進藤清大夫になりかわってもつじつまはあいますね〜。結局、「忠三郎転生」で解決したときに、忠三郎の素性があかされて、どうも逆恨みのようではあるが世間一般に対する恨みが彼をテロリストにしたという話だったと思うのですが。もう一度「忠三郎転生」読み直してみます。
大川紋之助もおおがかりなテロとかもくろんでいそうで、こわいですね。
(当掲示板 麻生花世さん) |
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「初春の客」 ハンフウキ・千代菊 |
愛する女を背負って、ハンフウキはまっしぐらに泳いでいる。その海の果てには、彼の母国が横たわっているに違いなかった。少くとも、泳いでいるハンフウキの瞼には、くっきりと緑の美しい故郷の山河が浮んでいるに相違ない。
源三郎が声をあげた。
暗い海上に、ハンフウキの姿は、もうなかった。 |
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帰りたくてたまらなかった故郷をめざして、冷たい海を泳いで行く二人。もし逃げおおせたとして江戸で、日本で生きて行くことが出来たでしょうか。
今頃二人、どこでどうしているのか・・・
るいさんの父上、庄司源右衛門が追っていた金座・銀座の不正もなかなか取り締ることが出来ず、これもまた大きな未解決事件として残っていますね。(管理人) |
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たまこ様、未解決事件!!!でかいのがありませんか〜〜。
記念すべき第一話のハンフウキさん千代菊さんを追い詰め、ひょっとしたらるいさんの父上を追い込んだのかもしれない「金座銀座」の不正とえらい役人の汚職疑惑。厳密に考えると大川紋之助、清姫おりょうと違うケースかなあ、とも思うのですが。どうでしょうか。
(S・ファロウ掲示板 のばらさん) |
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そうですよね、「初春の客」これこそ究極の未解決事件だわ〜〜
もしかして、第一話の謎が解決するのは最終話に?
私のトンデモ想像によれば、ハンフウキさんと千代菊さんはどこかの小島に流れ着いてたくましく生き延びているのですが・・・奇跡のサバイバル!
彼らの再登場に加えて大川紋之助と清姫おりょうまで出てきてメキシコ銀貨を巡っての大陰謀なんて、あ〜もぅわけわかめになってしまいました。
(S・ファロウ掲示板 たまこさん) |
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たまこ様案、壮大な最終回、半年くらいの続き物になりそうですね。
(すいません、わたしもまた登場。)でも終わるのはイヤです〜〜。
たまこ様のハンフウキさん千代菊さんのお話はご本家でしたか?読みましたよ。
(S・ファロウ掲示板 のばらさん) |
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「立春大吉」 おせん |
「今日はお不動さんへ行って、娘が帰って来るよう、護摩を焚いてもらっていますが・・・・・・」
宮大工の亭主は、来月にならないと江戸へは帰って来ない。
「無事に、みつかってくれるとようございますが・・・・・・」
お吉が運んで来た茶碗酒を飲み、長助は疲れ切った足どりで帰って行った。
それ以来、おせんお行方は杳として知れず、お初は毎日、お不動様へはだし詣りをして娘の無事を祈っているらしい。
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立春の日に、家族中から祝福されて生まれてきた千春ちゃん。一方まだ三歳というのに母親に構ってもらえない娘。その母親もまた自分の母親から捨てられた娘であれば、子供への愛情をどう示したらいいのかわからないのか。
行方不明になった娘の身を案じながらも博打から抜け出せない母親に、無事に娘が帰って来る日があるのか・・・(管理人) |
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『立春大吉』のラストでさらわれた女の子が・・・行方知れずのままです・・・。
あと『汐浜の殺人』犯人はわかったけど、みんなで住まいに行ったらもう旅立っていた、(そしてホッとした)と言うおちでした。(一応解決?)
(S・ファロウ掲示板 のばらさん) |
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