2006年1月10日〜21日
ワコール銀座アートスペース

パンフレット


昨日から降り続いた雨が朝になってもまだ止まず、4日前から銀座で始まっていた蓬田やすひろさんの「かわせみ傑作選」の原画展に行こうと思っていた私は怨めしげに空を見上げた・・・予報では午後から更に雨脚が強まるとか。おまけに前日の金曜日は昼前から急に体調が悪くなり急ぎの仕事を片づけてから早退していた。体の節々が痛くてたまらない、立っているのも辛い、寝ているのもしんどいという最悪の体調。ひょっとしたらインフルエンザかも、これじゃあ明日の原画展は無理かもと覚悟したが、風邪薬に変って飲んだ鎮痛剤が効いた!一眠りしたら嘘のように体の痛みが楽になっている。何しろ明日行きたいと思うから、あったかくして大人しくしていたら、朝の体調はまあまあ。それでも午前中は様子を見て、午後から行ってみることにした。この調子なら車だし大丈夫だろう!

丸の内でちょっと遅めの昼食を取り、丸善でまず傑作選3を買う。新刊本のところに山積みになっていたのを手に取るとずしりと重い。蓬田先生の装丁が美しい。これからその原画を見られると思うとワクワクする。雨がひどいので車は丸の内において電車で銀座に向う。それなら駅から地下道を通ってワコールアートスペースのすぐ隣まで濡れずに行ける。掲示板にもう既に行かれた方が書いていらしたけど、本当にうっかりしていると見逃してしまいそうなこじんまりとした入口。階段を降りて入口を入ると平岩弓枝さんから贈られた華やかな花が迎えてくれる。その脇にたまこさんが言ってらした傑作選3冊の表紙絵が飾られている。もちろん今日買ってきたばかりの「千手観音の謎」もある。

私の他にお二人ほど見学の方がいらっしゃる。お一人はちょうど芳名帳に記入されているところだった。書き終るのを待ってさっそく芳名帳の前に立ち、まずみなさんのを拝見させて頂く。ありましたありました!まず最初の方に春霞さんのお名前。続いてたまこさんのStraight Furrowのサインも見つけた!他にもご常連の方がいらっしゃるのだろうが、ご本名を存じ上げないのでわからない・・・さて私はなんと書こうかな。結局HP「御宿かわせみの世界」管理人として名前を書く。さあてじっくり拝見させて頂こう!


もうすでに傑作選1と2で見たことがある場面の他に、今日初めて見る場面も多い。これは東吾さん、これはるいさん、こっちは宗太郎さんと確認しながら歩を進める。さすがに原画だけあって、筆運び、色遣いなどはっきりとわかる。日本の色彩が美しい。「祝言」のワンシーン、「岸和田の姫」の印象的なシーン、ひげもじゃもじゃと花世ちゃんもいる!「かわせみ」に来たばかりのお石ちゃんが「十三歳の仲人」では美しく変貌していたのも素敵!入口もこじんまりとしていたが中も同じくこじんまりとしたスペースで、おかげで絵を間近に鑑賞出来る。充分「かわせみ」の世界を堪能し、絵はがきのセットを買い求め会場をあとにした。

そうだ入口の看板を撮っておこうと階段を登りながらデジカメと取り出したところで、後から来た女性に声をかけられた。「あのぉ管理人さんですか?」「はい、そうですが・・・」 HP拝見しています、と言われビックリ!「あの、どちら様ですか?」と思わずハンドルネームを聞いてみる。「いえ書き込みはしたことがないんですが、毎日拝見しています」と嬉しいお言葉。ロム専の方だったが、こうしてお声をかけてくれたのがとっても嬉しい!わざわざ京都からこの原画展を見にいらしたとか。「他にもいろいろ用事をつくって、やって来ました」とおっしゃっていたが、「かわせみ」ファンなれば京都からこうやって出ていらしたのだろう。折角の日に大雨となってしまい生憎だったが、こんな出逢いがあったと思い出に残って下されば嬉しい。。「ぜひ書き込みして下さいね」とお別れしたが、本当によかったら掲示板でお待ちしていますね!
こうしてほんの短い出逢いだったが素敵な出逢いが出来て良かった!外はもうすっかり暮れて雨脚も強くなっていたが、心は明るくあたたかい。さあ、家に帰って傑作選3を読もう!

パンフレット裏


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