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るいさん、よーく「馬鹿ばっかし・・・・・・」ってすっと手が伸びて東吾さんをつねっていますよね。二人の熱々ぶりに源さんも嘉助もお吉も早々に退散。 さてそれでは一体何度くらい東吾さんはつねられたのかしら? こうやって見てみると、祝言前の二人って本当にラブラブ! ウフ |
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1 | 卯の花匂う | 「あの二人、もう他人じゃないみたい」 そっと、るいが東吾にささやいた。 「お前、布団をみたのか」 「そんな・・・・・・馬鹿ばっかし・・・・・・」 るいが軽く東吾を叩いた。 |
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2 | 倉の中 |
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3 | ほととぎす啼く | 「もっとも、俺達なんざ、外からみたって似合いだし、内からみたら尚更・・・・・・」 「馬鹿ばっかし・・・・・・」 るいは慌てて、東吾の口を封じた。 |
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4 | 三つ橋渡った | 「この節、赤ん坊は、みんな疑われちまうんだ」 「馬鹿ばっかり・・・・・・」 るいが真赤になって、袂で東吾をぶち、源三郎は眩しい顔で、話題を変えた。 |
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5 | 狐の嫁入り | 「馬鹿ばっかし、ちっとも、本当にしてくれないんだから・・・・・・」 笑いながら、るいが東吾の傍へ寄った時、「かわせみ」の外を火の用心が拍子木を鳴らして通りすぎて行った。 |
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6 | 子はかすがい | 「おい、食わないか。これだけ食えたら、てっきり、るいもおめでただぞ」 「馬鹿ばっかり・・・・・・」 笑うつもりが、るいは不意に涙が出た。 |
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7 | 雪の朝 | 「るいのようないい女が親切そうに訊ねたら、大抵の男は、洗いざらい喋りたくなるんじゃねえか」 「馬鹿ばっかし・・・・・・」 |
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8 | 持参嫁 | 「おい……もっと、酒を持って来いよ」 るいが、やんちゃな亭主の口をそっと袂で押えた。 「馬鹿ばっかし・・・・・・みて下さいな。お月様だって、もうおやすみですよ」 |
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9 | 源太郎誕生 | 「俺の子を産んでくれるんだ。それくらいはしてやりたい」 「馬鹿ばっかし・・・・・・」 つい、赤くなって、るいは年下の男の膝を軽く叩いた。 |
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10 | 人魚の宝珠 | 「驚いたな。るいの手は子供の時のまんまじゃないか。いつ、俺に内緒で人魚なんか食ったんだ」 「馬鹿ばっかり・・・・・・」 するりと手をひっこめて、るいが睨んだ。 |
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11 | 玉川の鵜飼 | 「むこうさんはみんな夫婦連れ、それも年寄ばっかりだ。るいが行けば、この上もない目の保養だと大喜びするさ」 「馬鹿ばっかり・・・・・・」 |
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