飯坂温泉へ
　飯坂温泉は福島市がバックグランドということもあってか、かつて東北一の温泉場として賑わったという。国道１３号線から飯坂温泉への道は福島交通飯坂線の鉄道に沿って走っているのだが、その終点が飯坂温泉駅である｡写真を撮ったりして、街の中をぐるりと回って若竹荘にチェックインをした｡

旅館にて
　通された部屋は４階で飯坂の街に面していた｡目の前に飯坂の町並みは広がっていたが温泉街といった感じではなく普通の街といった感じだった｡５時前だったので早速街を散歩する。

　宿に帰って風呂に入る。浴場は最上階の６階で「展望風呂」と宿の自慢にしているだけあって遠く福島市の辺りまで見ることが出来眺めは良かった｡日が暮れてから街の灯りを見ながらの入浴は大変気分の良いものであった｡宿で人の気配がしないので、夕食を運んできた仲居さんに尋ねてみると客は我々だけだという。まさに宿の貸し切りみたいなものである。それだけ不景気だと云うことであろうか？風呂から上がってきた連れの御機嫌が悪い。聞けば風呂が熱くて入れなかったという。二人きりの貸し切りだからこんなこともあるのだろう。食事をした後今日は貸し切りだから男湯に入ってもいいだろうということで男湯で混浴としゃれる。夜も更けかかって展望浴場から眺める飯坂の夜景はなかなかのものであった｡連れの御機嫌も直ってまずは目出度し目出度しであった｡