うのせ温泉   奥利根館      1999.5(宿泊)

はじめに
 奥利根館は何時も前の道を通るときに、 そのうち泊まってみたいと思わせるような雰囲気を持った旅館であった。

 

     旅館の全景  

今年四月に一人二万円の地域振興券を支給するという という面白い制度が出来て、それに協賛するという感じで旅行会社が二人で二万円ぽっきりという クーポン券を発行するキャンペーンを始めた。その中に普段一人一万円では泊まれない奥利根館が 入っていたので早速申し込んで予約した次第である。

旅館にチェックインして
 水上の温泉街を右手に見て暫く進むと 「うのせ温泉奥利根館」に着いた。旅館の前の駐車場は狭かったが其処に車を停めてチェックインをする。 フロントが6階という奥利根館であるが、案内されたのは一階上がった7階の部屋であった。

 

     部屋からの眺め  

 部屋の大きさは7畳半で、こういう大きな旅館にしては 比較的狭い感じの部屋である。オール込み一万円という事でそれは仕方がないことなのだが、部屋の 装飾なども余り無く入ってみると一流旅館という感じはしなくて、むしろ公共の宿という感じである。

 窓を開けると、目の前に渓谷が広がって景色そのものは絶景にというに近い感じである。  大浴場へは、エレベーターで6階に下り、其処から別のエレベーターで一階まで下りるという ことなのだが、渓流の直ぐ傍である。

 露天風呂は渓流沿いに2つ有って、いずれも檜であろうか木の枠で造られていて床は大谷石 みたいな柔らかい感じの石が敷き詰められていた。

 

     露天風呂風景2

     露天風呂風景1

下の方の露天風呂は庇という感じで屋根が造られており 雨が降っても気にすることなく入ることが出来、上の方の露天風呂は屋根がないので開放感を楽しむ ことが出来る。いずれも木で造られた四角い湯口からとうとうという感じで湯がつぎ込まれていて此処の温泉が湯量豊富なことを示していた。浴槽の広さは両方ともかなり広くて下の方は30人位上の方は20人くらいは入れそうであった。直ぐ傍に利根川が流れていて、湯舟に浸かった状態で川の流れを見ることが出来る。ここら辺りは利根川でもかなりの上流になるのだが、やはりその水量は相当なものでダイナミックな感じであり、更に渓谷が下流の方に広がっているので景色を楽しみながら湯浴みをすることが出来る。湯は無色透明で、湯加減も丁度良くゆっくり気分良く露天風呂楽しむことが出来た。総合的に見て此処の旅館の露天風呂は渓谷に造られたものとしてはかなり上の部に入るのではないだろうか。日帰りだけで1500円というのも分かるような気がした。風呂から上がると風呂掛かりの人がにこにこしながら「冷たい麦茶を入れしたのでどうぞ。」と云って呉れるのも気持ちがよい。

 

     夕餉の料理  

 夕食は部屋に運ばれてきた。一応9品位だろうか、 刺身は蛸と甘エビそれにホタテとマグロの4点盛り、野菜を主とした揚げ物、口取りという感じで 頭付エビの焼いたものや卵・イカ・羊羹など、小さな魚の酢の物、茶碗蒸し、冬瓜などの煮物、 牛肉のうどんすき、デザートなどが並んでいて値段の割にはなかなか立派な料理であり、十分に 満足できるものであった。

 

     露天風呂風景3  

 朝、露天風呂に入った。朝の露天風呂は天気の 良いせいもあって本当に爽快というか気持ちの良いものである。今日は5月31日、新緑が辺りに 満ち満ちてそりに朝日があたり川の流れに映えて美しい渓谷を造り上げているという感じである。 暫く忘我の気分で浸かっていると女房殿が入ってきたので少し驚いた。というのも男性用の露天風呂 とばかり思っていたからである。聞くところによると大浴場から混浴露天風呂という出口があるとの ことであった。女性用には専用の露天風呂が有りなおかつ入りたければ混浴のものにも入れるという 昨今の女性上位の風潮が此処にも有ると風呂から上がって番台のおじさんに文句というか羨ましいと 云ったのだが、そうですねと笑うだけだった。

 風呂から上がって朝食である。バイキングと云うことで食堂に行く。ホテルの外観はやや くたびれた

  満足度:風呂**** 料理*** 部屋*** 接客***  

   施設の概要

  所在地 利根郡水上町大穴甲5    0278-72-2311
  交通 ・JR水上駅からバス5分
     ・関越自動車道水上IC→国道291号→うのせ温泉
  施設 
建物  鉄筋9階建 84室   浴室  内湯 露天風呂
  
駐車場  120台
  泉質 単純温泉 50〜60度
  効能 胃腸病・神経痛・皮膚病・病後回復・痔疾など
  宿泊料金 13000円〜50000円
  日帰り利用料金 1500円 日帰り営業時間 12:00〜20:00(要確認)