大涌谷温泉
冠峰楼
2000.8(宿泊)
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大涌谷をバックに
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強羅方向を眺める
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箱根は昔から
かなり立派な旅館が林立していて宿泊料も高く、我々庶民は
なかなか泊まることが出来ないという思いであったが、たまたま「じゃらん」という旅の宿泊雑誌を見て
いたら、通常ならば3万円はしようかという旅館である「冠峰楼」か゜25周年とかで2.5万円で泊まる
ことができるという記事がでていたので申しこんでみると、泊まることが出来ると云うことなので少し
気張って今回は高級旅館に泊まることにする。
何時ものように
西湘バイパスから箱根路に入り、箱根新道から一度芦ノ湖
に出て、景色を楽しんだ後目的地の「冠峰楼」に行く。まだチェックインをする時間には早かったので
ここから散策路を通って大涌谷に行くことにする。旅館の駐車場に車を停めさせて貰って、旅館の裏から
始まっている山道を上り始めた。
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玄関前にて
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ロビー
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道そのものは
そんなに急な坂道というわけでもなくかなり整備されていて
登りにくいということはなかった。30分位登ったであろうか、ロープウェイの行き交う音が聞こえやがて
長いロープで繋がれた車体が見えてきた。そこから少し行くと大涌谷を見下ろす展望台があった。
この展望台から眺める大涌谷は初めてであったが、あちこちに水蒸気が噴射しているのが見えてなかなか
に見応えのあるものであった。暫くこの展望台で休憩をして同じ道を下りることにする。
下りは楽であっという間に旅館の玄関に着いた。丁度時間もチェックインが出来る時間となっていたので
重厚な旅館の門をくぐることにした。
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部屋から眺める日本庭園
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部屋
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通常の旅館
と違ってここではチェックインの署名はしない。ロビーで
お茶を頂いて直接部屋の方に案内された。2階の中央辺りで窓を開けると日本庭園が目の前に広がる景色の
良い部屋で、次の間付きである。女房殿も流石一流旅館ねなどと呟いて大層に気に入った様子であった。
暫く休憩をして自慢の庭園を散策することにする。かなり広い庭で奥まった辺りではこの旅館の貴賓室
なども見えたが、京都の庭園を思わせるなかなか立派なものであった。
部屋に帰って、早速風呂にはいることにする。一階に下りてロビーを横切った突き当たりの所が大浴場
になっていた。脱衣場は普通の旅館のものとあまり変わらないような簡素なもので、浴室も大浴場という
よりは小さな旅館の内湯という感じの広さのものであった。内装は流石に高級旅館らしく浴槽は大理石を
使っているような感じで、豪華な雰囲気持っていた。お目当ての露天風呂は後から造られたらしく、浴場
の左側の窓を改造して出入り口にしたようで、浴槽の上を歩いていくといった不安定な出入り口となって
いた。
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内湯
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露天風呂
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露天風呂は
丁度内湯の前に造られていて造られていて、元々の広さの
関係からか、浴槽の広さも一辺の長さが三メートルくらいの比較的小さなものであった。つまり、以前は
大浴場から眺める日本庭園といった感じの場所だったものが露天風呂になったというわけである。
早速湯船につかり温泉の雰囲気を味わうことにする。湯舟の奥の方からかなりの量の湯が勢いよく流れ
込んでいて、湯の流れ込む辺りは湯の成分の石灰なのであろうか白いものが堆積していた。流れ込む湯自体
は無色のようであったが、湯舟の中の湯は少し白濁していて、そこはかとなく硫黄の匂いをはなっている、
いわゆる「にごり湯」である。まだ夕方の5時前であったので、射し込んできた日ざしが浴槽を囲んだ木々
の緑を鮮やかにしてくれ、入浴気分を更に盛り上げてくれる。
やはり最初から露天風呂を造るという設計で無いためであろう、露天風呂からの景色が全くないのは
本当に残念であった。折角風呂に入ったのだからと、内湯の方にも入ることにする。こちらの方は浴槽も
床も濃い茶色をベースにした落ち着いた色彩で高級旅館らしく造られている。湯は無色透明で露天風呂の
ものとは違う源泉から引かれているようであった。
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料 理
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夕 餉 の
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風呂から上がって、
暫くすると夕食の時間となり、仲居さんが食事の準備を
始めた。二万五千円という高級旅館に泊まるのは今回が初めてなのでその料理についてはかなり関心が
あった。運び込まれた料理は期待を裏切らないもので、季節を感じさせる美味しい京風懐石料理であった。
料理の傍にはそれぞれの品の名前が書かれた紙が置かれているのも高級旅館らしい雰囲気である。
最初並べられたものの他に後から氷の上に盛られた「お造り」や暖かい煮物などが出されるなど、冷たい
料理は冷たく、暖かい料理は温かくの原則がきちんと守られて出され大変美味しく頂いた。
部屋から外を見ると
ライトアップされた日本庭園がこれまた美しく浮かび
上がっていて旅の雰囲気を盛り上げて呉れる本当に贅沢な一刻であった。
食事をしている間にいつの間にかもう一つの部屋に布団が敷かれていたのも高級旅館ならではという
ことが出来よう。
朝起きて風呂に入り帰ってみると朝食の準備が始まっていたた。やはり、今までの旅館の朝食とは
一味も二味も違って懐石風朝食とでも云うような御馳走であった。 外の景色を楽しみながらゆっくりと
朝食をいただき、暫く休んだ後「やはり、お金は有難いね。」などと冗談を言いながら大満足の「冠峰楼」
をあとにしたのであった。
満足度 風呂**** 料理***** 部屋**** 接客****
施設の概要
所在地 足柄下郡箱根町仙石原1251 TEL: 0460-4-8551
交通 ・小田急箱根湯本駅から早雲山経由湖尻行き冠峰楼前下車徒歩3分<
・西湘バイパス→国道1号経由→箱根湯本温泉→小涌谷温泉→早雲山駅
施設 浴室 内湯 露天風呂 駐車場 あり
泉質 酸性−カルシウム・マグネシウム−硫酸塩泉・塩化物泉
日帰り利用 不可