那須・大丸温泉
大丸温泉旅館 1998.10(宿泊)![]() |
大丸温泉旅館の全景 |
はじめに
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旅館にて
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大丸温泉旅館自慢の露天風呂 |
内風呂は そんなに大きくはない普通のものであるが、戸を開けて外 にでると川そのものが露天風呂というここの旅館の名物露天風呂が目の前に広がった。入り口に一番 近いのが「紅葉の湯」という小振りの露天風呂がある。まず最初にここに入って周りを眺めてみる。 周囲は山側を除き客室になっていて露天風呂はそれらの客室から見下ろされるという感じになっている。 ここは混浴ということになっているので明るい内は女性は一寸引け目というか恥ずかしさを感じるの ではないだろうか。暖まっている内に上から紅葉の葉が一枚ひらひらと舞い落ちてきて湯に浮かんだ。 見上げると紅葉しかかった楓の木が大きく枝を広げていた。まさに「紅葉の湯」である。その側にある 一番大きな浴槽の露天風呂が「白樺の湯」で川の一方を堰き止めて造られているせいか、中の湯がゆっくり と流れており深さも1m位もある。ここには山側に打たせ湯があって、太い筒、細い筒の2つから湯が 流れ落ちて。その太い筒の方の湯に打たれたのだがかなりの衝撃度であり肩こりなんか直ぐに直るのでは ないかとさえ思われる。その奥に「あじさいの湯」「あざみの湯」などがあり一番奥の女性用の露天風呂 へと続いている。露天風呂を一巡りしている間に、ようやく辺りは暗くなってきて部屋の明かりや浴槽の 側に置かれた明かりで風呂全体が薄明かり状態となっていた。再び「紅葉の湯」でゆっくりと浸かる。
大浴場は 浴槽が2つであるが木の枠で造られておりなかなかシックな 感じである。泉質は無色透明、単純温泉で源泉の温度は76度、Ph7.6ということだから弱アルカリ というところであろう。浴室全体的には温泉場というイメージを残した感じに造られている。丁度風呂時 という感じの時間だと思うのだが、先客は小さな子供を連れた1人のみで、やはり不況のせいかなという 思いを抱かせる。
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夕餉の料理 |
ゆっくりと 暖まって風呂から上がり暫くすると、夕餉の支度を隣の 部屋にしましたという仲居さんの案内があった。女房殿が風呂から上がるのを待って、夕餉の準備された 部屋に行く。御客さんが少ないのだろうか一つ離れ部屋に準備されていた。この部屋は6畳で少し狭いの だが食事をするには十分の広さである。
料理は 全体的には鮎の笹巻などが出て山里の料理という感じのもの であったが、マグロの刺身なども付いていて、やはり時代の趨勢を感じさせてくれる。ここでは旅行会社 のキャンペーンで那須牛のすき焼きが付いていて、おなか一杯になる料理であった。
朝7時前に 再び露天風呂に入る。天気はきわめて良好、将に日本晴れ である。朝日は直接はさし込んでこないのだが、太陽の輝く雰囲気は露天風呂にも感じられて華やいだ 気分で風呂にはいることが出来た。既に何人か入っていたがいずれも年輩の人達で何処行っても熟年人 の多い昨今の時代の流れを感じさせてくれる。
風呂から上がって 部屋に帰ると昨夜夕食を摂った部屋に朝食の支度がなされ ていた。朝食のメニューも結構品数があり、固形燃料で暖める「湯豆腐」なども付いていて値段の割には なかなかのものであった。
施設の概要
所在地 那須郡那須町湯本269 0287-76-3050
交通 ・東北本線黒磯駅から大丸温泉行きバスで40分大丸温泉下車5分
・東北自動車道那須IC→那須湯本→大丸温泉
施設