1998.06(宿泊)

湯来温泉   広電観光ホテル

 宮浜温泉から は来た道を引き返し廿日市から湯来温泉へ県道を走る。
 地図からは山奥に入るという感じの道であるが結構走りやすい道であった。「ようこそ、広島の 奥座敷湯来温泉へ」という幟に迎えられて湯来町に入った。湯来温泉はそこから灼4km先の山あいに ひっそりとした温泉街のたたずまいを見せて存在していた。

   旅館の全景

 温泉街は 水内川の支流に沿って5〜6軒の旅館が並んでいるという 小さなものであるが、灯籠風の提灯などが並べられておりそれなりに風情ある趣をもっていた。
 泊まる旅館はは「広電観光ホテル」である。最初宿泊料金が安いこともあって国民宿舎の「湯来ロッジ」 に申し込んだのであるが、修学旅行生が泊まるとかで、仕方なく近ツリのクーポンで泊まることに したのである。これが結果的には、まる、という感じであった。

結果Oの広電ホテル
  先ず第1には 、大好きな町営無料露天風呂が旅館の直ぐ隣にあると いうことである。それで旅館に入ってまず最初に、湯来名物「露天風呂」に入りに行くことにした。 この「露天風呂」は混浴で、女房殿も最近混浴の露天風呂に大分慣れてきたので、男性何する物ぞと ばかりに、一緒に行ったのだが・・周囲、囲った中に脱衣場もなにもない岩の上に着物を置いて

すり鉢状になっている露天風呂

  露天風呂の全景

おくという感じの脱衣場男性が4〜5人入っていて女性零、しかもその中に背中一面入れ墨という人 などが居たこと、等でさすがに気がとがめるのか、女房殿は入ることが出来なくて帰っていった。 ここは源泉の温度が27度c程度なのだが、旅館組合が湧かしているということで湯はむしろ 熱いくらいで、十分に満足できるものであった。

第2に 料理が部屋食で良かったということである。熱い物は熱い内に、 冷たくしなければならない物は冷たく、というのがここの料理長のモットーだとかで、煮物、天麩羅 などは後から、出来立てで持ってこられ、刺身などは氷に乗せられて出されるという、きめの細かい サービスを受けることができ、豪華ではないものの大変美味しい料理を食べることができた。

   夕食の料理

第3に、 これはここに来て仲居さんに教わって、初めて知ったのだが、 蛍が飛ぶ場所が直ぐ近くに有ったと云うことである。夕食を終わりその場所に行ってみた。温泉街からすこし川をさかのぼった辺り、川が流れにそって蛍が乱舞していたのである。まさに幻想的な光景であった。しばし時を忘れてこの光景に見とれてしまった。直ぐ近くにも蛍が飛んできて、女房殿がそれを掴み離してやると、ひときわ光をはなって飛んでいく。なにか幽玄の世界にいるような本当に幻想的な世界がそこにあり、思わず、少年時代に戻って「ほーほ、ほたるこい。」と歌ったのであった。

湯来温泉は 沸かし湯ということだが、満足できた温泉地の一つである。 露天風呂大好き人間としては、ここの露天風呂からの景色がもっと良ければ更に、印象に残った すばらしい温泉場として、誰にでも推奨できると思うのだが・まあ、このままでも十分に鄙びた温泉場の 雰囲気は満喫できると思うこの地に、また何時の日か訪れてみたいと思うのである。


  満足度:風呂**** 料理*** 部屋*** 接客***

施設の概要
  住所: 広島県佐伯郡湯来町多田2664.
            TEL 0829-85-0121
  交通 ・JR五日市駅より車で60分(送迎あり)
  施設 
浴室   内湯 駐車場あり
  泉質 単純弱放射能泉  28度
  効能 神経痛、リューマチ、関節痛、など
  日帰り料金   不明