湯ヶ島温泉    白壁荘  1999.3(入浴)

湯ヶ島へ
時間が 来たので、食堂を後にして湯が島温泉を目指して車を 走らせる。湯が島温泉は以前KKRの宿と国民宿舎に泊まったことが有るだけで、旅館の湯には 入ったことはない。白壁荘は大きな石で造られた「巨石風呂」が有名であり、今回の伊豆湯巡り キャンペーンに参加していたのでこれこれと湯に入れて頂くことにしたものである。

和風旅館
  「白壁荘」は 木造一部鉄筋4階建てと云うことだが、湯が島温泉の 中心部辺りに位置し、見るからに和風の旅館という感じで、名前の通り白い壁で囲まれたなかなか 風情のある外観をしていた。旅館の駐車場に車を停めて玄関に入り、「湯巡りをお願いしたいのですが。」 というと若女将という感じの人が出てきて「どうぞ、どうぞ。」と云い風呂まで案内してくれた。 「うちには巨石の風呂と巨木の風呂がありますが、今はお客さんが居ないので、お二人でどちらにも どうぞ。」と云うので「巨石風呂は有名ですね。」というと「そうなんですよ。でも巨木の風呂も 良いもんですよ。」と云って引き上げていった。見ると巨木風呂には女性用、巨石風呂には男性用 との看板が掲げてあった。

さすが巨石露天風呂

   庭から出た巨石が風呂に

   かなり深い湯船です

  先ず 当方は有名な巨石露天風呂に入り、連れは巨木露天風呂 に入ることにする。小さな脱衣場の外に大きな岩という感じで、巨石露天風呂が有った。上に東屋風の 屋根があり、傍に造られた階段を上って行くと、くりぬかれた浴槽になっている。全体的に楕円形の 形をしているのだが長い方は直径5m位はあるだろうか、深さが50〜60cm位はあるという感じで、 其処に竹筒から湯がとうとうと流れ落ちている。石が大きいため湯舟の高さが2m位はあるので、湯舟 に浸かっていると少し奇妙な感じがする。周りの景色は町中にあるので3方が壁や板塀で囲まれて いてそんなに良いという訳にはいかないが、前方に天城の山が見えて自然を感じることが出来る。 湯は無色透明で良く暖まるものであった。暫く入っていると連れが女将さんの言葉に甘えたのか 入ってきた。記念の写真を撮って交代に隣の巨木露天風呂に入ることにする。風呂から上がると 廊下にこの旅館が昭和六十三年に改装した時、約三十万年前に天城山の噴火活動で出来た石が 掘り起こされて出現した露天風呂に使われている巨石の写真が貼られてあった。巨木風呂の方は 女性用との看板が掲げてあったが女将さんの更衣に甘えて入ることにする。

巨木露天風呂もなかなか 立派
 

   船みたいな巨木露天風呂

この巨木露天風呂 もかなり大きく1200年の樹齢を持つ 南アフリカ・ガオ共和国産で総重量は約百五十トン、

これをコンピューター制御の大型機械で約二ヶ月掛けてくりぬいて浴槽にしているもので 巨石風呂と変わらないくらいの広さを持っているものであった。 巨石風呂の陰に隠れて余り 目立たないが、なかなかユニークな風呂であると思った。

旅館の姿勢
  風呂から上がり、フロントの方に 戻って旅館の人にお礼を言って外に出ると、若女将という感じの人が一緒に附いてきて、白壁荘 の前の小道が温泉通りと云って、その昔川俣康成や井上靖などの文人達が良く通った道だと説明 してくれた。そして、当時は山桜が沢山植わっていたのであるが、今は1本だけが残ってそれが この下がったところにあるのですよ。と説明をしてくれた。見ず知らずのしかも無料の日帰り入浴客 に親切に説明してくれる若女将の態度はこの旅館の営業態度を示しているようで心に残った。

 

満足度:風呂**** 料理 部屋 接客

   施設の概要

  所在地  田方郡天城湯ヶ島町1594     0558-85-0100
  交通 ・伊豆箱根鉄道修善寺
駅から湯ヶ島温泉行きバス35分
     ・西湘バイパス→国道136号経由→湯ヶ島温泉
  施設 
浴室  大浴場 露天風呂      駐車場  100台 
  泉質 単純泉・石膏泉・
硫酸塩泉    29〜65度
  効能 神経痛・高血圧・火傷など
  日帰り利用料金 1000円   日帰り営業時間  13:00〜15:00