はじめに
　 普段の宿泊料の半額で泊まれるという日本旅行会の 「北陸ｷｬﾝﾍﾟｰﾝ」にまず第一に申し込んだのは山代温泉の「百万石」、ところが既に満杯。さすれば と云うわけでｶﾞｲﾄﾞﾌﾞｯｸを色々検討して雄山閣に決め申し込むとＯＫということで、北陸第２泊は 山代温泉｢雄山閣」に決める｡ｶﾞｲﾄﾞﾌﾞｯｸによると「斬新なｱｲﾃﾞｱが随所に盛り込まれた個性派高級旅館 で収容数は８００名。それを総勢１８０名の接客係が受け持つ。この人的ｻｰﾋﾞｽは他に例を見ないもの。」 とか、まあ宣伝ほどではないにしても程々には期待できるのではないかということである｡

山代温泉へ
　高速道路から下りて加賀温泉駅に行ってレンタカーを 返す。バスは山代温泉に行っていたのだが、雄山閣に電話すると迎えに来てくれると云うので待つ ことにする｡しかし待てども待てども迎えは来ない催促すると迎えに云っているという。１時間近く 経ってやっと迎えの車がやって来た。これが客に対する扱いだろうか、ということで雄山閣に対する 気持ちが全く変わっていた｡

旅館にて
　 旅館に着いて ﾁｪｯｸｲﾝしたが何となく気持ちがすっきり しない。ロビーにしても部屋にしても旅館の雰囲気そのものは豪華なのだが、フロント或いは 仲居さんの扱いにしてもｷｬﾝﾍﾟｰﾝのお客さんだからというようななにか軽く扱うような感じがあり 気分はあまり良くなかった｡時間的に遅く着いたので風呂に入る時間を見計らって夕食を準備して 貰うことにして風呂に入る｡

　 風呂の施設 も加賀の旅館という感じのなかなか豪華な造りで 大浴場も檜の露天風呂も風情のあるものだった｡周りが旅館や民家なので露天風呂そのものは垣根 で囲まれていたが庭園風で落ち着いてはいることが出来る露天風呂であった｡洗面施設が無い露天風呂 が普通なのだがこれらの施設もちゃんと造ってありその点では行き届いた配慮がされている。２万円 以上する旅館だから当たり前といえばそれまでだが、このあたりが我々が何時も泊まる旅館とは 異なるのであろう｡

　 風呂から上がると 仲居さんが食事の支度をしているところであった｡ ｢昨夜は何処かに泊まられましたか？」と聞くので「片山津温泉の佳水郷に泊まりました。」というと 「それは良いところに泊まられましたね。」とお世辞の一つも云って呉れるのだが、これもこの宿 の印象が悪かったせいか、「どうせｷｬﾝﾍﾟｰﾝなのでしょ｡」という言葉が隠されているような感じが してどうもしっくりいかない｡料理は立派な器には盛られているのだが昨夜の佳水郷に比べると かなり落ちるなというかんじで、結局「雄山閣」に対する思いは回復しないままﾁｪｯｸｱｳﾄを する｡

　　所在地　 加賀市山代温泉東山町１６−１ 　　　 0761-77-1400
　　交通　・北陸本線加賀温泉 駅からバス１５分、又は旅館の送迎バス
　　　　　・北陸道片山津ＩＣ→県道等経由→約８ｋｍ
　　施設　浴室 　大浴場　露天風呂　　　　　　 駐車場 　２００台　
　　泉質　 含食塩石膏芒硝泉　　　６３〜６７度
　　効能　リューマチ･神経痛･皮膚病など
　　日帰り利用　　不可