修善寺温泉      ホテル和光    2000.1月(入浴)

ホテル和光へ
暫く
渡月橋金龍旅館で休んで早速内湯巡りに出かけるこ とにする。最初の旅館は時間の関係から「ホテル和光」に決め電話をすると良いということなので、 フロントに鍵を預けて「ホテル和光」に向かって歩く。丁度旅館を出て直ぐの所に新しい共同浴場が 作られていた。殆ど完成という段階のようで、外回りの最後の手入れが行われていた。 「ホテル和光」は橋を渡り温泉街を縦断する道を奥の方に500mばかり行き右折して坂道を 上っていった小高い所にある。全体的には普通の鉄筋の建物で特に高級という感じはしない。

感じの良い旅館

    ホテル和光の全景

  坂を上って いくと玄関の前に若い女性が立っていた。予め電話して いたとはいえ、まさか無料の入浴客の我々のため出迎えてくれる訳がないと思いながら、先ほど 電話した者ですがと云うと、どうぞお待ちしていましたという返事がかえってきて恐縮してしまった。 その女性が中にはいり大浴場の所まで案内してくれたが、説明の仕方といい態度といい大変気分の 良い接待であった。

木造の露天風呂と大浴場
  先ずは、 露天風呂ということで脱衣場にはいる。女性用が 奥に男性用が手前にということで造られていて、まだ全体的に新しい感じである。和風を意識した 東屋風の造りのものになっていたが、湯船は屋根の下にすっぽりと入りしかも周囲を板塀で囲まれて いるので湯船の中から景色は何も見えない。板塀の間からかすかに、外気が流れ込んでくると 云うのが、

    男性用露天風呂

    女性用露天風呂

露天風呂といえばいえるという感じである。 小高い所にあるホテルということで景色の良い露天風呂を期待してきたのだが、かなりの がっかり度であった。湯船は所謂岩造りのもので、湯船の周りは大きな岩と小さな岩と 混ざったようなもので囲まれている。大きさは直径が2m位の円形で余り深くない浴槽である。 泉質は舐めてみても塩辛い味はしないのに、ほんの少し海の匂いのような、塩の匂いのよう なものがするのだが何故だろうか。湯は無色透明で少し熱く43〜44度位は有るのでは ないかと思われる。暫くすると汗が噴き出て来るという感じである。

 露天風呂を出て、大浴場の方に入ることにする。場所がかなり離れているので 服を着

    男性用大浴場

    大浴場の入り口

て入り直さなければならないのが面倒であるが、 折角なので入ることにした。「放光秘湯」と書かれた看板が置かれている入り口から中にはいると、 周り廊下という感じになっていて、廊下を回った手前が男性用、奥に女性用の風呂となっている。 大浴場の中にはいると、壁に沿って脱衣場があり板の床の向こうに木の浴槽がある。この板の床が 浴槽よりも広く、脱衣場と浴室が仕切られてないという少し変わった雰囲気を持った大浴場である。 昔ながらの造りで天井が高くそこから蒸気が排出されているためか、浴場内に水蒸気が立ちこめも 少なくて、竹とか椿とかが植わった庭しか見えないのが残念なのだが、窓ガラス越しに景色もよく 見える。浴槽は窓側のガラス窓に一杯に造られた奥行きが2m少し幅が7〜8m位のもので、中央に 大きな石が置いてある。全体的には昔風の旅館の内湯という雰囲気であり、露天風呂よりはむしろ こちらの方が風呂に入ったという感じがするくらいである。

 風呂から上がって、フロントにお礼を言って立ち去ろうとするとフロントにいた女性が玄関 まで出て見送りをして呉れた。このような旅館は接待もきっと行き届いているのでは、などと話し ながら今夜泊まる旅館「渡月橋金龍」に向かったのであった。

満足度:風呂*** 料理 部屋 接客

   施設の概要

  所在地  田方郡修善寺町修善寺1060     0558-72-0380
  交通 ・伊豆箱根鉄道修善寺
駅から修善寺温泉行きバス10分
     ・西湘バイパス→国道136号経由→修善寺温泉
  施設 
浴室  大浴場 露天風呂      駐車場  30台 
  泉質 
含石膏食塩泉    42度以上
  効能 リューマチ・胃腸病・神経痛など
  日帰り利用料金 1000円 日帰り営業時間  11:00〜15:00