修善寺温泉
独鈷の湯 2000.02(入浴)
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独鈷の湯の全景 |
夕食後、 暫くして旅館が近くなので「独鈷の湯」に入ってみよう と云うことになり、下駄を履いて出かけた。渡月橋を渡り近くまで行くと、「独鈷の湯」の周りを 囲っている板塀に衣服が掛けてあるのが見えた。どうも、人が湯に入っているらしい。果たせるかな、 中をのぞいてみると5人ばかりの人が入浴中であった。湯加減はどうですかと訊くと、「温くて 何時までも出られないのですよ。それに、この浴場が閉鎖されるという噂もあるのでもしかしたら 入れなくなるかもしれないということで入っているのですよ。」という答えが返ってきた。今まで の思いを遂げるということと、閉鎖されるかもしれないということならばということで、早速風呂に 入ることにする。先客がしていたように周の垣根に浴衣を脱いで湯船に入る。狭い湯船は一杯という 感じであった。ふと見るとその一角に女性らしい姿が見えたので女房殿に風呂に入るかと尋ねると 柄にもなく今回は止めておきますという答えが返ってきた。湯船に入った最初はそんなに感じなかった のだがやはりかなり温いという感じである。
湯船に沈むと 周の垣根の間から流れる川や辺りの旅館の灯が見える。 薄暗い湯船の中に身を沈めているというのはやはり一種独特の雰囲気である。その内に入っていた 女性が湯船から上がり髪を洗い始めた。かなり度胸のある女性のようである。何時まで入ってい ても十分に暖まるという温度ではないようなので時間を見計らって風呂から上がることにする。 それでも旅館まで帰る間十分に温かさが保たれている感じで、やっとの思いで念願の風呂に入った という感慨に浸っていた。
満足度:風呂**** 料理 部屋 接客
施設の概要
所在地
田方郡修善寺町修善寺