新穂高温泉  
ホテル・旅館等:  ホテル 氷壁  佳留萱山荘  


新穂高温泉   ホテル 氷壁      1996.09(宿泊)

はじめに
温泉マニアックの最大の楽しみはやはり露天風呂であろう。 夏の暑さが過ぎてようやく秋らしくなり始める信州や飛騨、やはり露天風呂天国と云われている 奥飛騨温泉郷に行ってみようと思った。第一泊はその中でも北アルプスに一番近く豪快な露天風呂が 多いところで知られている新穂高温泉にしよう。そして第二泊目は何年か前の旅行雑誌で旅の専門家が 選ぶ温泉第一位にランクされていた野沢温泉に泊まってみようというのが今回の新穂高、野沢温泉の 旅である。 新穂高温泉に泊まるにあたっては色々検討したのだが、この時期普通の旅館はかなり 高く国民宿舎みたいな公共の施設を候補にせざるを得ない状況の中で、ホテル氷壁は町営のであるが 露天風呂も立派なのが有るというのでここに泊まることに決めたのだった。料金的には公共の宿舎 の範疇を越えているような一万一千円という値段であったが仕方がない。

旅館にて
 
「ホテル氷壁」のロビーは
村営らしく簡素であったが、スキーの乾燥室などが 設備されているのはやはり雪国の宿らしい。少し小高いところに有る宿舎なので部屋は2階なのだが 前が開けて新穂高温泉の旅館が一望といった感じで見渡すことが出来た。お目当ての露天風呂は岩造り で15〜6人は入ることが出来そうな結構広い浴槽であった。湯は硫黄の臭いが微かにするが透明で その中に白い湯花が少し混ざっているという典型的な硫黄泉で良く暖まる事が出来る。笠ケ岳の雄姿 と渓流の音に混じっての野鳥のさえずりを聞きながらの入浴というのが売り物の露天風呂なのだが、 今日は残念ながら雲のため笠ケ岳は中腹位までで頂上は殆ど見ることが出来なかった。それでも雲の 合間から見る笠ケ岳は雄大で流石新穂高という感じにさせてくれる。夕食は食堂で摂る公共の宿方式で あったが、値段が高いせいか料理もまあまあで一般の旅館に負けないくらいのものであった。夜寝る 前にもう一度風呂に入る。誰も居ない露天風呂の浴槽からは奇しくもという感じで星空が広がり雄大 な笠ケ岳が見えた。明日の朝晴れてロープウェイからの景色が最高でありますように祈りながら床についた のだった。

  朝期待をもって 起きたがやはり余り天気は良くない。晴れている ところも有るのだが、肝心の笠ケ岳付近の雲がどうもあやしい。朝一番のロープウェイに乗るためチェックアウトを 済ませロープウェイの駅に歩いていく。しかし残念ながら頂上の視界は0mという表示が出ていた。北アルプス の雄大な景色を見たいと思って来たのだが、視界0mでは仕方がない。又の機会にする事として新穂高 を後にしたのだった。

満足も 中くらいなり 新穂高。

  満足度:風呂**** 料理*** 部屋*** 接客**

   施設の概要

  所在地  吉城郡上宝村神坂     0578-9-2221
  交通 ・JR高山本線高山駅新穂高温泉
行きバス1時間30分
     ・上信越道松本IC→国道158号経由→約40km
  施設 
浴室  大浴場 露天風呂      駐車場  15台 
  泉質 
単純硫化水素泉     度
  効能 リューマチ・婦人病・皮膚病など
  日帰り利用  不可