蓮台寺温泉   ゆばた花月亭   2003.11(宿泊)

     旅館の玄関前

    ロビーにて

 2003年の11月は 当初山梨の「山県館」と土肥温泉の「松粋亭」の2ヶ所で あったが宿泊の間隔が少し長いのでもう少し手前の日に泊まることが出来る何か良い企画が無いかと思って いた。
 10月に出たJTBの伊豆編12〜3月のパンフレットに「旬彩探訪・南伊豆」という企画があり、 11月19日がスペシャルデーで安く泊まることが出来るというので旅館をみてみると何時か泊まって みたいと思っていた「ゆばた花月亭」が1万3千円余りで泊まることが出来るという。早速申し込んで 今回の旅行となった。

 今日は女房殿の コーラスの日で12時まで練習があるということなので大船 まで行きそこで拾って旅館に行くということにする。
 練習を終わって電車に乗るという時に携帯電話から連絡して貰い、直ぐに出発した。大船駅の西口に着き 5分ほど待つと女房殿が現れた。

     部屋

   部屋の前の庭園

 それから国道1号線、新湘南バイパス、平塚市内、西湘バイパスを経て伊豆東海岸の国道を走る。
 雨模様の天気で余り気分の良いドライブではなかったが、渋滞もなく概ね時間通りの走りで熱川から下田 を経て目的地の蓮台寺温泉には4時少し前に着いた。
 旅館の前まで来るとその門の大きさにびっくりしたが、係の人に玄関前に入るよう促され中に入る。

 玄関の左側横に OO様歓迎と書かれた立て札が有ったが残念ながら格安で 泊まる我々の名前は無かった。女房殿は不満げであったが仕方のないところであろう。
 宿帳の記入は部屋でということで仲居さんが直ぐに先に立って歩き始めた。案内されたのはフロントから 廊下を右奥に入って左に曲がった3部屋目の「芙蓉の間」である。部屋は踏み込みが3畳でその奥に10畳 という和室で障子を開けると目の前に日本庭園が広がった。向かいの山を借景にして築山と松、それに 蓬莱山からの水の流をイメージする曲水の苑に模した小流が流れ、将に「癒しの宿」という雰囲気十分 である。

     大浴場

     露天風呂

 部屋の前に庭に突き出た木造の縁がありここに出て庭園を楽しむことも出来る。小雨に濡れた庭園は 松の緑と紅葉とサザンカの花に彩れてなかなかのものであった。

 仲居さんが 入れてくれたお茶を飲んで早速旅館の風呂に入ることにする。 浴場は部屋を出て廊下を左に曲がって直ぐの所に男性用その奥に女性用のものがある。
 脱衣場で浴衣を脱いで大浴場の右手から外に出ると竹垣で囲まれ浴槽を岩で囲んだ露天風呂がある。小雨が 降っていたが屋根の庇が浴槽の少し前まで出ているので直接は掛からない。
 浴槽からは前方の山が見えるだけなので余り景色を楽しむということは出来ないが天井が無いので開放感は 充分である。少し温めだが掛け流しの湯に浸かり小雨に煙る山を見ながら湯浴みをするのはなかなかの雰囲気 である。
 大浴場の方は旅館にある普通の浴場という感じで取りたてて云う程のものは無いが比較的新しいにも かかわらず換気が少し悪いのか窓ガラスが曇っているのが気になった。
 風呂から上がり暫くすると夕食である。部屋食なので仲居さんが準備を始めた。テレビを観ながら食事が 出来るよう机を横に並べて料理を並べてくれたのは何かにつけて気配りの良い旅館有ることを示している ようである。

     夕餉の料理

     乾杯

 料理は伊勢エビのお造りをメインに前菜や煮物、鍋物などが色とりどりの器に盛られて並べられた。 1.3万円という値段の割にはなかなか立派という感じである。
 女房殿も風呂から上がってきたので食前酒に出されたミカンワインで乾杯をして夕食の始まりである。 JTBの特別企画ということで伊勢エビ料理が選択できるので当方は「姿造り」を女房殿は「具足煮」を 選んだのだが出されてみると結構豪華な感じである。
 その他の料理もそれぞれが手が入って作られたという感じで美味しく頂いたが、「献立表」が無いために 材料が何なのか分からないままに「美味しいね。」といいながら食べざるを得なかったのは残念という感じで あった。

満足度:風呂**** 料理**** 部屋*** 接客***

施設の概要

  所在地 下田市蓮台寺273-2   TELL: 0558-22-2244
  交通 ・伊豆急行蓮台寺駅から徒歩15分
     ・西湘バイパス→国道135号経由→下田→蓮台寺温泉
  施設 浴室 大浴場 露天風呂     駐車場 完備 
  泉質 単純泉    40〜54度
  効能 リューマチ・胃腸病・神経痛など
  日帰り利用料金 不可